今回紹介させていただく名言はこちら!
少なくするのにもっと良く・・・矛盾してない?と思うかもしれませんが、実はもっと少なくした方がいいってことは世の中にたくさんあふれてるんです。
誰が言った?
どんな人?
グレッグ・マキューンは、イギリス・ロンドン出身の著述家、講演家、経営戦略コンサルタントです。現在はカリフォルニア在住で、妻と4人の子供がいます。
学歴としては、ブリガムヤング大学でコミュニケーションとジャーナリズムの学士号を取得後、スタンフォード大学の経営大学院でMBAを取得しています。また、ハーバード大学のジョン・F・ケネディスクールでグローバル・リーダーシップと公共政策のサーティフィケートも取得しています。現在はケンブリッジ大学で博士研究を行っています。
キャリアとしては、自身の名を冠したリーダーシップと戦略デザインのエージェンシーであるMcKeown, Inc.のCEOを務めています。以前は、グローバルリーダーシップに関するコンサルティング会社であるハイドリック・アンド・ Strugglesのグローバル・リーダーシップ・プラクティスに所属していました。また、スタンフォード大学のd-Schoolで講師を務めた経験もあります。
彼の著書や講演は、エッセンシャル思考(Essentialism)という、より少なく、しかしより良く生きるための考え方を提唱しています。これは、本質的なことを見極め、それ以外の不要なものを排除することで、時間、エネルギー、労力を最も重要な目標に集中させるという考え方です。
世界経済フォーラムの「ヤング・グローバル・リーダー」にも選出されており、Apple、Google、Microsoft、Nikeなど、500社以上の企業で講演を行っています。彼のポッドキャスト「The Greg McKeown Podcast」は、自己啓発分野でトップ5に入る人気を誇っています。
彼の著作や活動は、ニューヨーク・タイムズ、ハーバード・ビジネス・レビューなど、多くの主要メディアで取り上げられています。
エッセンシャル思考
という言葉は、グレッグ・マキューンさんが提唱する「エッセンシャル思考」の核をとらえた、考え方のスローガンとして解釈していただければ問題ないかと。
もっとかみ砕いて解説するのであれば
「みんなこだわらなくてもいいこととか、やらなくてもいいことに固執しすぎ!もっと本質的なことだけに的確に取り組んで生産性上や効率をげようぜ!仕事だけじゃなくて家族や友人みたいな人間関係ももっと本質的なことに目を向けようよ」
といった感じでです。(あくまでも私個人の感想ですが。)
1. 脱完璧主義とエッセンシャル思考
エッセンシャル思考は、「より少なく、しかしより良く」 を追求します。これは、完璧を目指して全てに手を出すのではなく、本当に重要な少数のことに集中し、そこで最高の成果を出すことを意味します。
- 完璧主義の罠: 完璧主義は、多くの時間とエネルギーを細部に費やし、結果として重要なことへの集中を妨げ、行動を遅らせる可能性があります。
- エッセンシャル思考のアプローチ: エッセンシャル思考では、完璧であることよりも、本質的な目標を達成すること を重視します。完璧を目指すのではなく、「十分良い (good enough)」状態を早期に実現し、そこからさらに改善していくという考え方を持つことがあります。重要なのは、完璧なものを生み出すことではなく、意味のある進捗を生み出すこと です。
- 関連するエッセンシャル思考の原則:
- 見極める (Explore): 何が本当に重要なのかを見極めるために、広い視野で選択肢を検討します。
- 捨てる (Eliminate): 重要でないものを大胆に手放し、集中するためのスペースを作ります。
- 実行する (Execute): 残った重要なことに、最大限のエネルギーを注ぎ込みます。
脱完璧主義は、エッセンシャル思考の実践において、無駄な労力を減らし、本当に重要なことに集中するための前提条件と言えるでしょう。
2. 脱依存とエッセンシャル思考
エッセンシャル思考は、自律性と主体性 を重視します。他者の期待や要求に振り回されるのではなく、自身の価値観と目標に基づいて選択する ことを推奨します。
- 依存の落とし穴: 他者に依存すると、自分の時間やエネルギーをコントロールできなくなり、本当にやりたいこと、やるべきことに集中できなくなる可能性があります。また、スマホやSNSといったデジタルデバイスへの依存も、自分の時間やエネルギーを奪う大きな要因です。
- エッセンシャル思考のアプローチ: エッセンシャル思考では、自分の「イエス」は何か を明確にし、それ以外の要求に対しては毅然と「ノー」と言う勇気を持ちます。自分の時間とエネルギーの主導権を握り、他者の優先順位ではなく、自分の優先順位に基づいて行動する ことが重要です。
- 関連するエッセンシャル思考の原則:
- 選択する (Choose): 全てのことをやらなければならないという誤った前提を捨て、意図的に選択する力を養います。
- ノーと言う (Say No): 重要でないことには明確に「ノー」と言うことで、重要なことへの時間とエネルギーを確保します。
- 境界線を引く (Boundary): 自分の時間、エネルギー、注意を守るための明確な境界線を設定します。
脱依存は、エッセンシャル思考を実践し、自分の人生の主導権を取り戻すために不可欠な要素と言えます。
3. 脱自己犠牲とエッセンシャル思考
エッセンシャル思考は、持続可能な成果 を重視します。自己犠牲を伴う働き方は、一時的には成果を出すかもしれませんが、長期的には疲弊し、燃え尽きてしまう可能性があります。
- 自己犠牲の危険性: 全てを犠牲にして他者のために尽くすことは、自分の心身の健康を損ない、結果的に長期的な貢献を不可能にする可能性があります。
- エッセンシャル思考のアプローチ: エッセンシャル思考では、自分の健康と幸福を維持すること も重要な要素として捉えます。自分自身を大切にすることで、より高いレベルで、より持続的に貢献できると考えます。重要なのは、「より少なく、しかしより良く」貢献するために、自分自身の土台をしっかりと築くこと です。
- 関連するエッセンシャル思考の原則:
- バッファー (Buffer): 予期せぬ事態に備えて、時間やエネルギーに余裕を持たせます。
- 休息 (Rest): 十分な休息を取ることで、最高のパフォーマンスを発揮するための準備をします。
- 遊び (Play): 遊びや創造的な活動を通じて、エネルギーを回復させ、新たな視点を得ます。
脱自己犠牲は、エッセンシャル思考を持続可能な形で実践し、長期的に高い成果を出し続けるために重要な考え方です。
まとめ
今回は紹介させていただいた名言はこちらでした!
24時間たたかえますか??
「エッセンシャル思考」を初めて読んだのは30代前半の頃でしたがかなり衝撃を受けました。
2025年現在の時点でギリ30代アラフォーのわたしは、なんだかんだ昭和というか平成というか、一昔前の価値観を持ち合わせた人間ではあります。
特に働き方の観点では、一昔前の感覚が抜けきっていない部分がありました。なんてったって、子供のころは「24時間たたかえますか。リゲイン!」みたいなCMはフツーに放映されてましたからね。
- 上司からの指示は絶対
- 始業時間よりある程度早く職場についているのは当たり前
- 場合によってはサービス残業や持ち帰りの仕事も当たりまえ
といったような固定観念のもと仕事をしてました。
けどこれって、裏を返せば「思考停止してる」とも解釈できます。
- 上司からの指示に従っていれば自分で考えなくていい
- ある程度早く来るのは当たりまえ=事情があり早く来れない人たちのことを考慮していない
- サビ残や持ち帰りが当たりまえ=同僚や部下に同じような働き方を暗に強要している
固定観念やいままでの慣習に疑問をもたずに、盲目的に従うのは実はある意味ラクです。自ら変化を起こす必要もないですし、なぜやり方を変えないのかと問われたら「いままでこうやってきたから、そして何も問題が起きてないから」と切り返せるからです。(実は問題だらけ)
そんな一昔前の価値観を基に、とはいえ移り行く時代の流れには合わせてかないといけないのでは・・・と思うような日々が続く中、「より少なく、しかしより良く」を掲げるエッセンシャル思考に出会いました。
- Noと言っていい
- 境界線を引く
- 重要なことだけに集中する
といったような考え方は、「確かに・・・!」と納得できる部分が多かったのですが、実際にそれらを働き方に落とし込むとしたら・・・と考えたときに、正直なところはじめはあまり具体的なイメージがつかめませんでした。
エッセンシャル思考を使ってみよう
手はじめに、たまに同僚から依頼される「明らかにこちらのキャパを考慮していないタスク」にたいして「できない」と言ってみることにしました。
はじめて依頼された仕事に対して「できない。いや、今はそれをやるタイミングじゃないからやならい」と断った時のことを今でも鮮明に覚えています。
相手に失望されるのではないかという不安と、それでもこちらは正しいことを言っているという若干の興奮、他にもいろんな感情が入り混じってなかなか経験したことのない感覚でした。
いざ、同僚の頼みを断ってみて気づいたことがあります。
それは、はっきりと「できない / やらない」と伝えると、思いのほか相手はあっさりと引いてくれる。といったことです。
驚いたことに、世間の大半の人はだれかに依頼やお願いをするときに、相手がそのタスクを受け入れられる状態であるかどうかを考えていないようです。なので、きっぱりと「無理」と伝えてあげることで、たいした案件出なければ引き取ってもらうことができます。
もしもそれでも食い下がってくるようなテイカー気質の相手(与えるよりも奪うことを優先するタイプ)であれば、「なぜいまあなたの依頼を受けることができないのか?」といったことを理路整然と説明してあげましょう。
たとえば、「今私が抱えている一番大きいタスクは上司のYさんから依頼されているAの案件でこれの期日は〇〇です。これに加えて次に重要なタスクはBでこちらの期日も△△と迫っています。そのほかにも通常業務などがあります。あなたが私に依頼使用しているタスクの重要度と期日はどうでしょうか?どうしても今わたしが取り組む必要がありますか?」
みたいな感じですね。ここまで説明しても食い下がってくるようだったら、たぶんそれはタスクを手伝ってもらいたいのではないでしょう。相手の真のねらいはこちらを困らせることといったような歪んだ目的だと推測できるので、すみやかに上司に相談した方がいいです。
もちろん、大きいプロジェクトや課題への取り組みに関しては相手のキャパを考慮する人が多いですが、こと「ちょっと話しかける」とか「ちょっとお願いしたいこと」にかんしては「とりあえず頼んでみよう」のメンタルで依頼する人がなんと多いことか。
たしかにひとつひとつは「ちょっと」かもしれませんが、ちりも積もれば山となります。やまになった「ちょっと」をこなしていくだけで1日が終わってしまい。本当に価値のある本質的なコトに取り組む時間がどんどん削られていきます。
だからこそ「より少なく、しかしより良く」といったエッセンシャル思考の考え方が必要なんです。
エッセンシャル思考は頼りになる「軸」
30代前半の頃にエッセンシャル思考に出会えて本当に良かったです。もちろん本に書いてあることが100%丸まるそのまま自分の働き方に使えるわけではありません。
少しずつ、ためしてみて、自分の価値観や職場環境にあった働き方をエッセンシャル思考に助けてもらいながらアップデートしていった。という言い方がもっともしっくりきます。
そんな経験もあり、いまではそれなりに2025年のトレンドにあった価値観を理解したうえで働くことができていると思います。自分で言うのもなんですが、私の働き方は生産性はそこまで悪くもないですし、謎の早出やサビ残をせずとも一定の成果を上げ続けることができています。
「より少なく、しかしより良く」
という言葉は、本質をとらえています。今後、働き方に関しする考え方は時代とともにどんどんアップデートされていきますが、「より少なく、しかしより良く」という本質は変わらないはずなので、いつまでも心にとどめてい置き、まよったり悩んだりするたびに戻ってこれる「軸」として頼りにしていきたいと考えています。
マンガ版もおすすめです!
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