名言ノート53|みんなちがって、みんないい|【金子みすゞ】

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「みんなちがって、みんないい」

名言というよりは名作の詩の一節ですが、とてもいい言葉だと思うので解説させていただきます!

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言った人

金子みすゞ

どんな人?

金子みすゞ(かねこ みすゞ)は、日本の童謡詩人です。

金子みすゞの詩は、短い言葉の中に深い哲学と温かい心を宿しており、今も多くの人々に愛され続けています。特に、小学校の教科書にも採用されるなど、子どもから大人まで幅広い世代に親しまれています。

本名と生没年:

本名は金子 テル(かねこ てる)。1903年(明治36年)に山口県大津郡仙崎村(現在の長門市仙崎)で生まれ、1930年(昭和5年)に26歳の若さで亡くなりました。

作風:

弱者への優しい眼差し:

虫や小鳥、魚といった小さな生き物、あるいは道端の石ころや空き缶など、普段見過ごされがちなものにも命が宿っていることを見出し、温かい眼差しを向けた詩を多く残しました。

独特の感性:

日常の中に潜む美しさや不思議さ、喜びを独自の感性で捉え、それを素直な言葉で表現しました。

共感と共生: 詩には、他者への共感や、万物との共生を願う心が込められています。

「幻の童謡詩人」:

生前は、西條八十に高く評価され、いくつかの雑誌に詩が掲載されましたが、広く知られることはありませんでした。しかし、彼女の死後、詩の存在が忘れ去られていましたが、1960年代後半から1970年代にかけて詩人・矢崎節夫氏の尽力により、その作品が再発見・再評価され、「幻の童謡詩人」として脚光を浴びることになりました。

生涯:

私生活では、結婚生活に恵まれず、夫からの暴力や心無い言動に苦しみました。最終的には、娘と離れて暮らすことを避けるため、自ら命を絶つという悲劇的な最期を遂げました。

「みんなちがって、みんないい」

私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面(じべた)を速くは走れない。

私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。

金子みすゞ『私と小鳥と鈴と』

この詩の何がいいかをわざわざ言語化して解説しようとすること自体が野暮ったいですね。説明不要。読んだらわかる。よさがダイレクトに伝わってきます。

金子みすゞの詩は海外での評価も高く、10以上の言語に翻訳されて各国で親しまれています。

ただ、これまで英語圏で親しまれる機会があまりなかったそうなんですが、英語版での『Are You an Echo?(こだまでしょうか?)』が出版されたことによって、今後は英語圏でも金子みすゞの詩が親しまれていくことが予想されています。

引用元サイト:https://misuzukaneko.com/

まとめ

今回は金子みすゞさんの有名な詩からの一節を名言として紹介させていただきました。

「みんなちがって、みんないい」

金子みすゞさんの詩集、読んだことありますか?

もし読んだことがないのなら手に取ってみることをおすすめします。瑞々しい感性というか、子供のころに世界を見ていた感覚というか、そういう無垢な気持ちになれます。なんだか、読んでいると金子みすゞさんが見ていたであろう世界の見え方が、映像として頭の中に立ち上がってくるような不思議な感覚があるんですよね。

例えば『不思議』という詩があるんですが、これを読むと銀に光る雨、蚕のリアルな描写、パッと開く夕顔が、リアル以上に鮮明に美しくイメージできるんですよね。

私は不思議でたまらない、
黒い雲からふる雨が、
銀に光っていることが。

私は不思議でたまらない、
青い桑の葉たべている、
蚕が白くなることが。

私は不思議でたまらない、
たれもいじらぬ夕顔が、
ひとりでぱらりと開くのが。

私は不思議でたまらない、
誰にきいても笑ってて、
あたりまえだと、いうことが。

金子みすゞ『不思議』

逆に、金子みすゞさんの詩を読んでも、あまり集中できなかったり、グッと来ないときは、ちょっとメンタルが疲れてるんだと思います。私の場合ですけど。

詩の一つ一つは素晴らしいですが、メンタルがどのくらい突かれているかというモノサシとしても使える一面もあり、ふと思いつくたびにパラパラと読み返しています。おすすめです。

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