今回紹介させていただく名言はこちら!
ストレートで力強いメッセージですね。
言った人
(アヴィーチー)

どんな人?
Avicii(アヴィーチー)は、スウェーデン出身のDJ、音楽プロデューサー、リミキサーです。本名はティム・バークリング(Tim Bergling)。28歳という若さで亡くなりましたが、エレクトロニック・ダンス・ミュージック(EDM)の世界に多大な影響を与え、数々のヒット曲を生み出しました。
Aviciiは、その短い生涯で音楽界に大きな足跡を残し、今もなお多くの人々に愛され続けているアーティストです。
どのような人物だったか
- 早すぎる成功と葛藤: 10代から音楽制作を始め、20代前半には「Levels」「Wake Me Up」といった世界的な大ヒットを飛ばし、瞬く間にEDMシーンの頂点に立ちました。世界的経済誌『Forbes』の「最も稼いだDJ番付」で上位にランクインするほどの成功を収めましたが、その一方で過酷なツアーと制作活動、そして内向的な性格が相まって心身の健康を損なっていました。アルコールに頼るようになり、膵炎や胆嚢の摘出手術を受けるなど、健康状態が悪化していきました。
- 引退と音楽への回帰: 26歳でライブやDJ活動から引退することを表明し、一時は音楽活動を休止しました。しかし、音楽への情熱は冷めず、自宅で再び楽曲制作に取り組むようになります。
- メンタルヘルス問題: 彼が抱えていたメンタルヘルス問題は、音楽業界全体が抱える深刻な課題として注目されるきっかけとなりました。彼の死後、父親が「Tim Bergling Foundation」を設立し、メンタルヘルス問題の改善に取り組んでいます。
音楽スタイル
Aviciiの音楽は、EDMを基調としながらも、以下のような特徴がありました。
- ジャンルの融合: エレクトロニック・ダンス・ミュージックに、フォーク、カントリー、ソウル、ロックなどのアコースティックな要素を巧みに組み合わせ、独自のサウンドを作り出しました。特に「Wake Me Up」は、カントリーとEDMの融合という斬新なアプローチで世界を驚かせました。
- 美しいメロディと感情豊かなボーカル: ポップでキャッチーなメロディラインと、心に響く感情豊かなボーカルが特徴です。多くの曲で外部のボーカリストをフィーチャリングし、その歌声がAviciiの楽曲の世界観を深めました。
- 前向きで希望に満ちたメッセージ: 彼の楽曲の歌詞は、パーティーを盛り上げるような一般的なEDMの歌詞とは異なり、抽象的で叙情的、そして人生を前向きに生きる勇気や希望といったポジティブなメッセージが込められていることが多かったです。
代表曲
数多くのヒット曲がありますが、特に有名なのは以下の通りです。
- Levels (2011): Aviciiの名を世界に知らしめた代表曲。
- Wake Me Up (2013): カントリーとEDMを融合させた革新的なサウンドで、世界中で大ヒットしました。
- Hey Brother (2013): ブルーグラスとエレクトロニックサウンドを融合させた楽曲。
- The Nights (2014): 人生を思い切り楽しみ、忘れられない記憶を作ることの大切さを歌い上げる応援歌。
- Waiting For Love (2015): 心に響くメロディが特徴的な楽曲。
- Without You (2017)
- SOS (2019) (死後にリリースされたアルバム『TIM』に収録)
忘れられない人生を生きろ
The nightsのMV

live a life you will remember
「忘れられない人生を生きろ」という言葉は、Aviciiの代表曲の中の一つ『The Nights』のサビの一節です。
He said, one day you’ll leave this world behind
So live a life you will remember「いつかお前もこの世を去る。だから忘れられない人生を生きろ」
My father told me when I was just a child
These are the nights that never dieオレがまだ子供の頃、親父は言った一生色あせない日々があるんだと
My father told me
親父は言った
live a life you will rememberという歌詞はいろんな解釈の仕方ができると思います。たとえば「思い出したくなるような人生を送れ」とか、もっと意訳っぽくするなら「後悔のないように生きろ」とかですかね。
『The Nights』は本当に名曲中の名曲で、概要としては、ある若者がかつて父親が言っていた教訓を思い出してその一言一言をかみしめているといったところですかね。
父親の言った言葉はすべて、『My father told me(親父は言った)』という過去形の一節で過去を振り返るようにまとめられているので、もしかしたら父親はもうすでにこの世にいないのかも・・・というニュアンスを感じ取ることもできます。(曲の中で父親の生死には言及してはいませんが)
曲調はEDMなんでジャンルとしてはダンスミュージックなんですが、歌詞にバッチリあった各パートごとの雰囲気はまさに作曲したAviciiの天才の所業と言えます。
たとえば曲の冒頭の歌詞は
Once upon a younger year
When all our shadows disappeared
The animals inside came out to play
何ですけど、和訳するとこんな感じです
まだ若かった頃
陰が見えないくらい暗くなったら
内にいる動物たちがでてきて、オレを誘惑してた
曲を聴いてもらえれば一発で分かるんですが、本当に影が見えないくらい暗くなって、いろんな猛獣たちが木の陰から姿を現すような情景が自然と頭の中に浮かぶんですよね。
私が勝手にイメージしているのは、キャンプ場ですね。昼は楽しく青空の下でバーベキューとか楽しんでたけど、いよいよ日が沈んでキャンプ場を夜が包む。他の家族は寝てるけど父親と息子の二人だけは起きてる。二人は焚火を囲んで座っている。キャンプ場を高い木がかこんでるけど、木のてっぺんの先には満点の星空が見える。空にはたまに流れ星が降ってきたりして、息子は次の流れ星こないかなーとかおもっている。さっきまでリラックスして焚火の炎の揺らめきを眺めていた父親がふと口を開き、「いいか、息子よ・・・」と人生の教訓を語り始める・・・感じでこの曲の冒頭のシーンが始まる。
父親から息子へのメッセージ
私はだいぶ曲を聴きこんでからMVを観たんですが、はじめて観たときは「えぇ・・・」ってなりました。笑
あまりにも頭の中で出来上がっていた曲のイメージとかけ離れていたんですよね。まぁ欧米の父と子の親子像ってこんな感じなんでしょうかね。あと、MVが低予算で作成されたんだろうなって感じはあります。
ちなみにごく自然に登場人物は『父と息子』してこの曲の解説を進めていますが。なんとなくこの曲は『父と息子』の対話をテーマにしてるんだろうなと思ってます。メロディーだけでなく曲の全体の雰囲気から『男くささ』を感じるんですよね。
※元の歌詞では登場人物は、I(私)とmy father(私の父親)なんでI(私)が男か女かは分かりません。けど、ネットに転がっている和訳をみると、ほぼ100%、『I(私)=オレ』と訳されてます。
ジェンダーレスとか、男女平等がかなり敏感に語られる現代の価値観とは逆行していることは百も承知なんですが、なんかどうしても『父と娘』の話には感じないんですよね・・・。
もちろん私が男であるということ、2025年時点でアラフォーのおっさんだということ、日本の田舎に住んでいるので比較的LGBTQやポリコレといった価値観に日常的に触れる機会がないこと、といった要因はあるとおもうのですが、私にとってAviciiの『The Nights』はやっぱり『父と息子の対話』をテーマにしたきょくなんですよね。
この感覚って女性が聞いてもおなじなのかな?女性が聴いたら『父親と娘の対話』に聞こえるんでしょうかね。気になります。
とにかく曲そのもののクオリティがとても高いんで、もしも歌がなかったり、歌詞の英語がりかいできないとしても、感覚だけでかなりエモーショナルな気持ちになれます。
かなりエモい気持ちになっているところで大サビがきて、「忘れられない人生を生きろ」ですからね。これはグッと来ないわけがない。しかも誰に言われた言葉かといったら『父親』ときたもんだ。こんなの感動するなっていうほうが難しいでしょう。
まとめ
今回は初の試みで曲の一節を名言として紹介させていただきました。
若くして亡くなってしまったAviciiですが、彼が残した曲の多くは、『多くを語らない、しかし本質をとらえていて深い』といったスタンスのものが多いです。若くして成功してしまったがゆえの葛藤の中、『生と死』に真正面から向き合い続けたからこそ多くの名曲を残すことができたのではと思います。
もしもまだAviciiの曲を聴いたことがない方はぜひ聴いてみてください!EDMやクラブミュージックといった垣根を超えた名曲としての存在感を感じることができるはずです。
特におすすめなのが、今回紹介させていただいた『The Nights』と『Waiting for love』です。ただどっちもMVは「えぇ・・・」って感じではありますが。笑


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