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え!?エクセルって仕事じゃないの?・・・と思ったのであれば、きっとこの記事を読む価値ありです!
言った人
吉田拳さんは、Excel専門の業務改善支援を行う株式会社すごい改善の代表取締役です。自身の経験からExcelを使った業務改善のプロフェッショナルとなり、多くの企業や個人の生産性向上に貢献している人物です。
出身・学歴:1975年愛知県生まれ。東京外国語大学外国語学部英米語学科卒業。
職歴:大学卒業後、歌手のマネージャー、販売促進代理店、靴販売会社でのマーケティング職などを経て、メルシャン株式会社に入社。メルシャン在籍中にExcelを使ったデータ分析で苦労した経験から、Excelによる業務効率化の重要性を痛感し、Excel技術を追求するようになる。
起業:2010年に株式会社すごい改善を設立し、代表取締役に就任。
活動内容:Excelを使った業務改善コンサルティング、研修・セミナー講師として活動しており、中小企業から大手企業、経済産業省などでも研修実績があります。これまでの指導実績は5000名以上、セミナーも200回以上開催しています。
著書:『たった1日で即戦力になるExcelの教科書』が20万部以上、『たった1秒で仕事が片づくExcel自動化の教科書』が5万部以上と、Excelに関するベストセラー書籍を多数執筆しています。
理念:「Excelの作業を苦しみから楽しみに変えたい」という思いで活動しており、Excelを武器に人と企業が成長できるサポートを目指しています。
エクセルはあくまでも作業
「Excelぐらい、まあなんとかなるよ」……そういいつつ、作業に何時間もかかってイライラしたり、いつもミスをして時間をムダにしていませんか?
エクセルを使用しての日々の業務に疲れ切ってないでしょうか?
もしそんな状況に苦しんでいるんだとしたら、ラッキーかもしれません。なぜラッキーかというと、エクセルの作業がそんなに苦しいということは、かなり改善の余地が残っている可能性が非常に高いからです。
エクセルには極力マニュアル入力をしなくてもいいような便利な機能がいくつも備わっています。
- 特定の処理を行うための『組み込み関数』
- データの追加や削除、集計がしやすくなる『テーブル機能』
- セルの値に基づいて、フォントの色や背景色、などを自動的に変更する『条件付き書式』
- 大量のデータを柔軟に集計、分析、クロス集計できる強力な機能である『ピボットテーブル』
などなど、こんなのはごく一部の機能です。もしも日々のエクセル作業で疲労困憊になるほど集中する必要があったり、イライラしたり、ミスが発生していたとしたら、エクセルの便利機能を使いこなせていないことが原因かもしれません。
エクセルには、他にも便利な機能が本当にたくさん実装されています。たとえば中級者にもなれば、定型的な操作を記録・記述し、自動化するVBA(マクロ)なんかにも興味を持つことになるでしょう。
エクセルの基本的な便利機能の使い方を習得して作業を効率化させることは重要です。しかし、それらの便利機能を駆使してエクセルを使いこなせるようになったとしても、エクセルはあくまでもただの『作業』であり、エクセルを使っての『作業』は本質的には『仕事』ではありません。
エクセル作業の本質
エクセル作業の本質は「データに基づいた課題解決と意思決定の支援」です。エクセルを単なる表計算ソフトではありません。誰かが抱えているなにかしらの問題を解決するためのツールです。
話を超単純化してみます。顧客なり上司なりがある問題を抱えていたとしましょう。
その問題は『1+1=?』だったとします。
こんなもん小学校2年生でも『答えは2』だと即答できますよね。
この、答えが2であることを導き出すための労力を最小限にすることができるのが、エクセルの素晴らしいところです。エクセルの基本的な構造とか関数機能の説明についてはここでは省きますが、エクセルを使えば、1+1だろうが1000桁×1000桁の計算だろうが作業者にとっては同じ負荷で答えを導き出すことができます。
そして依頼者には答え、つまり『問題を解決した結果』を提供することができます。これがエクセル作業の本質です。
日々の業務で、すでに関数が組まれているお決まりのエクセルファイルに、毎日違ったデータを打ち込んでいるケースは多く見受けられます。一見、それらのルーチンワークは誰かの問題を解決するための課題解決への取り組みには感じないかもしれません。が、そのルーチンワークも課題解決の一種です。
なぜ、そのルーチンワーク用の入力フォーマットがエクセルで組まれているのかというと、組まれた関数によって導き出されるデータを誰かが欲しているからです。
とあるタイミングで、関数の結果が欲しくなった人がいて、継続的にそのデータが欲しいかどうかを検討したときに、ほしいとなったのでエクセルファイルのテンプレートが作成され、専用の関数が組まれることになったんです。『定期的に関数による算出結果が欲しい』という問題にたいして、日々のデータ入力の作業は『関数の結果を算出するためのインプット作業』だと解釈することもできます。
このように、やはりエクセル作業の本質は「データに基づいた課題解決と意思決定の支援」なんです。
インプット→加工→アウトプット
エクセルには様々な機能がありますが、エクセル自身がやっていることはいたってシンプルです。
それは、『インプット→加工→アウトプット』の3ステップ、たったのこれだけです。
先ほどの『1+1=?』を例にとって考えてみましょう。
- まず『1+1=?というインプット』があります
- つぎに『1+1を解くというプロセス(加工)』を実施します
- 最後に『1+1=2でしたとうアウトプット』を表示させます
エクセルは文字も扱えるので、加工できるデータの範囲は数値にとどまりませんが(文字や日付なども加工できる)どれだけ計算対象が多かろうが、数式が複雑になろうが、やっていることは『インプット→加工→アウトプット』です。
むしろ、エクセルは与えられたデータに対して『インプット→加工→アウトプット』しかできない。とも言えます。
この『しかできない』部分が、エクセルを触っていることが『仕事』ではない。という理屈に繋がります。
『作業』と『仕事』の違い
エクセルの本質が「データに基づいた課題解決と意思決定の支援」であり、エクセルの機能が「インプット→加工→アウトプット」だということが分かったところで、本題の『いつまでもExcelを触ってないで仕事をしよう』という言葉を掘り下げてみましょう。
「エクセル作業だって立派な仕事だ!」という声が聞こえてきそうですが、いったんここは『作業』と『仕事』の違いを明確に定義することで、決してエクセル作業は『仕事』ではないという理屈に納得してもらえると思います。
まず『作業』と『仕事』をそれぞれ定義しましょう。
- 作業: 対象がモノ(材料やデータなど)であり、人と人との直接的な関わりが希薄な活動。ロボットによる自動組み立てはその典型。
- 仕事: 対象がヒトであり、人と人とのやり取り(依頼、報告、評価など)が不可欠な活動。金銭の授受を伴う契約が加わることで、さらに「仕事」としての側面が強まる。
分かりやすくするために具体例を考えてみましょう。
ロボットが全自動で製品を組み立てている光景を想像してみてください。これは「仕事」でしょうか? 私の考えでは、これは「作業」です。なぜなら、そこに人の介在がないからです。仮に、ロボット1台では製品を完成させることができないため、工程ごとにロボットが設置されていたとします。
たとえ製品の完成までに何台ものロボットが加工を加えるとしても、その全工程が全自動ならば、やはりこれは「仕事」ではないと考えます。
では、そのロボットが正常に動いているかを監視する人がいたらどうでしょう? これは、その人にとって「仕事」だと言えます。なぜなら、たとえその工場に監視する人が一人しかいなくても、必ず「この監視を依頼する人」がいるからです。
監視する人は、作業の進捗や結果を依頼者に報告する義務があります。同時に、依頼者も監視する人の働きぶりを評価する必要があります。このように人と人との間でやり取りが発生することこそが「仕事」の核心です。
さらに、そこに金銭のやり取りを伴う契約が加わることで、それは明確に「仕事」となります。そのため、たとえ多くの人が集まって活動していたとしても、金銭が発生しない無償の奉仕活動は「仕事」とは言わない、と私は考えます。
いかがでしょうか?
作業は対象がモノ(材料やデータなど)であり、
人と人との直接的な関わりが希薄な活動。そして仕事は対象がヒトであり、
人と人とのやり取り(依頼、報告、評価など)が不可欠な活動。
この定義に納得していただけるのであれば『エクセルを触る』=『仕事でなはない』という主張にも納得できるのではないかと思います。
仕事じゃないならとことん手を抜こう!
ここまでで、エクセル作業は仕事じゃない、という理屈を展開させていただきました。
仕事じゃなくてただの作業なら、手を抜きまくってナンボです!
これは、やるべきことをやらずにひたすらクオリティをさげてもOKと言っているのではありません。
エクセルに備わっている便利な機能を使い倒して、最も少ない労力で出力を最大化しよう!ということです。
エクセルは奥が深いです。半日かけてちまちま手作業でやった仕事が、機能を知っていれば一瞬で片付く内容だったなんてことは世間一般にいくらでも転がっている話です。
しかもそれらの便利機能を使いこなせた方が、時間が短いだけではなくミスも少なくクオリティが高い・・・これは便利機能を使わない手はないですよね。
やるんならとことん『より少なく、しかしより良く』していきましょう!
たった1日で即戦力になるExcelの教科書
『いつまでもExcelを触ってないで仕事をしよう』という言葉は、この言葉を残した吉田拳さんの著書である『たった1日で即戦力になるExcelの教科書』の『はじめに』のさらに前のページ(4ページ目!)に添えられている言葉です。それだけ伝えたかったメッセージだということが分かります。
『たった1日で即戦力になるExcelの教科書』は本当にわかりやすい『使える名著』です。エクセル作業が主題ですが、ところどころ『効率的な作業』とはそもそもどういうこと、および考え方なのかを解説してくれているため、日々のデスクワークに対するハッとした気づきが多い内容にもなっています。
- フルカラー:こExcelだけでなくパソコン関連の参考書であれば押さえておきたいポイントです
- とことん実践的:各種機能は使い方の説明だけにとどまらず、具体的な使用方法が学べる構成です
- 最新機能も紹介:話題のChatGPTやCopliotなど生成AIの活用法、テーブル、スピル、Excel 2021/Microsoft 365以降で使える画期的に便利な新関数を解説。
全10章で構成されていて、どの章もエクセル作業の効率化に直結する内容ばかりです。
- 第1章 最初に知っておくべき7つのポイント
- 第2章 数式を制する者はExcelを制す
- 第3章 真っ先に知っておきたい6大関数
- 第4章 応用と組み合わせで関数の威力を10倍高める
- 第5章 日付と時刻の落とし穴を知らずにExcelを使う恐ろしさ
- 第6章 文字を自在に扱う
- 第7章 表作成の極意 ~日々の資料作成を効率化するには
- 第8章 Excelをより快適にする進化を使いこなす
- 第9章 グラフを使いこなす
- 第10章 成果につながるExcel仕事の本質をおさえる
『いつまでもExcelを触ってないで仕事をしよう』は本当におススメです
マクロによる自動化を学びたいなら『たった1日で即戦力になるExcelの教科書 』もおすすめ!私はこれまで何度もマクロの習得に取り組んでは挫折してきました・・・。わかりやすそうな本を見つけた!!と思っては「やっぱり駄目だった・・・」の繰り返しでした。自分は根本的に、プログラミングが理解できない星のもとに生まれた運命なのかもしれないと真剣に悩んだ時期もあります。(笑)しかし、この書籍に出会うことでなんとか脱初心者の領域まで進むことができ、最終的にはマクロの資格(VBAエキスパートのスタンダード)を取得することができました。この書籍は『読みやすい、そして使える!』この一言に尽きます。マクロに興味がある。ちょっと渡来したことがあるけど挫折してしまった経験がある。といった方は是非チェックしていただきたいです!参考書なので決して安くはないですが、値段に見合った、いや、値段以上のリターンが得られること間違いなしです!
これらの書籍をフル活用して、
お知らせ
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