今回紹介させていただく名言はこちら!
同じことを繰り返し行い
違う結果を期待すること
この言葉は、同じやり方を続けても、結果が変わることは期待できない、つまり、変化を望むなら行動を変える必要がある、ということを示唆しています。思考停止して淡々と日々をこなすだけの生き方を指摘する意図をこめつつも、『狂気』という強いワードをあえて使うことによってインパクトの強いセンテンスになってますね。
言った人
(Albert Einstein)
アインシュタインは、20世紀を代表する物理学者であり、相対性理論の提唱者として世界的に知られています。舌をベーっと出した写真が有名ですね。
物理学の分野において革命的な業績を残しただけでなく、そのユニークな人柄や平和への貢献でも多くの人々に影響を与え続けています。彼の舌を出した写真は、天才科学者のイメージとして広く知られています。
人物像
- ドイツ生まれのユダヤ人
- スイス連邦工科大学卒業
- 内向的で、幼少期は言葉を話すのが遅かった
- 好奇心旺盛で、幼い頃から自然科学や数学に強い興味を示す
- 既存の権威や軍国主義的な雰囲気を嫌う
- 温厚でユーモアのある人柄
- 音楽を愛し、ヴァイオリンを演奏した
- 平和主義者であり、核兵器廃絶を訴えた
主な業績
- 特殊相対性理論 (1905年):時間と空間は絶対的なものではなく、観測者の運動状態によって相対的に変化することを提唱。有名な$\E=mc^2$の式もここから導き出されました。
- 光量子仮説 (1905年):光は波だけでなく、エネルギーの粒(光子)としての性質を持つことを提唱。この業績により1921年にノーベル物理学賞を受賞しました。
- ブラウン運動の理論 (1905年):液体や気体中の微粒子の不規則な運動を理論的に説明し、原子や分子の存在を裏付ける重要な証拠となりました。
- 一般相対性理論 (1916年):重力を空間と時間の歪みとして捉える新しい理論。光が重力によって曲がる現象や、重力波の存在を予言しました。
静かな『狂気』
世間一般的に、『狂気』と聞くと、読んで字のごとく気がくるってしまっているような異常な状態の人を連想することが多いと思います。辞書で調べてみても、狂気=『精神が異常になり常軌を逸していること。また、そのような心。』となってます。
ただ、アインシュタインは、『同じことを繰り返し行い違う結果を期待すること』も狂気であると提言しています。
アインシュタインは物理学者でしたが、真理を追求することを人生の目的としていました。物理学の研究だけでなく、哲学や宗教にも関心を寄せ、人間の存在意義や社会のあり方についても深く考察していました。また、知識を普及させることにも力を入れ、講演や著作を通じて、多くの人々に科学の面白さを伝えていました。
彼にとって、一度試して思ったような結果が得られなかった方法を、なんの考えもなしにもう一度やってみるという行動そのものが、真理から遠ざかる行為というとらえ方だったんだと思います。
『そのやり方や考え方では、必ず失敗するとわかっている。わかってはいるがやってみる・・・!』という考え方は、根性論や感情論的には美しい精神とも解釈することができるかもしれませんが、アインシュタインは超一流の物理学者です。物理学は、物質、力、エネルギーを基礎概念として、自然現象を普遍的な法則に基づいて理解しようとする学問です。
普遍的であるということは、誰かキモチとか感情に左右されるわけにはいきません。誰がどんな状況で実証しようとも同じ結果が得られる必要があります。そういった背景があるからこそアインシュタインは『同じことを繰り返し行い違う結果を期待することも狂気である』といった意味合いの言葉を残したんだと思います。
プログラミングの心構え
私はちょっとだけプログラミングが書けます(エクセルのマクロ)。プログラミングって、書いたはいいけど一発では思ったように動かないことが大半です。
スペルミスはなくても、指定しているオブジェクトの参照先が間違っていたりすると、自分が思っているようにはプログラミングは実行されません。(実際はプログラミングは書かれたコードを精密に実行しているだけなのですが・・・。)
どこが間違っているのかを調べるには、書かれているコードを一行ずつチェックしていくしかありません。根気よくチェックしていって、ここだ!という間違いを特定し、修正することで、こちら側が希望しているような挙動になるようにプログラムを実行させることができるようになります。たいていの場合が、ちょっとした数字の間違いや、人間側の勘違いによる間違ったコードの内容のせいなんですけどね・・・。
このように、プログラミングはとても地味で根気強い取り組みが求められる側面があります。なぜならいくつものコードから構築されるプログラムはコードとして書かれている内容が全てで、良くも悪くもそのコード通りにしか処理が実行されないからです。
この状況を、アインシュタインの名言に当てはめて考えてみましょう。
『狂気とは、同じことを繰り返し行い、違う結果を期待すること』
あるプログラムを完成させていざ実行してみたら思ったような結果にならなかったとします。ここでもし、一つ一つ丁寧にコードを確認せずに。『キモチ』を込めて『感情的』にプログラムの実行ボタンをおしても、ぜっっっったいに結果は変わりません。
これはまさに、『同じことを繰り返し行い、違う結果を期待すること』です。自分が取り組んでいることのルールや原則を無視して、感情に任せて同じやり方を繰り返していても、何も解決しません。むしろ、時間は消費されていくので、なんなら状況は後退しているとさえ言えます。
『精神が異常になり常軌を逸していること。また、そのような心。』だけが狂気ではありません。時間という最も大切なリソースを消費し、思考停止で失敗するとわかっているやり方を繰り返すこともある種の狂気です。
もちろん、人間関係とか、教育のような一人ひとりの個性や特性が変数として絡んでくる営みには、そもそも『これ』という正解はないため今回の名言は当てはまらないです。ただ、業務とか勉強といったような、ある程度明確な答えが決まっているものに関しては、『狂気とは、同じことを繰り返し行い、違う結果を期待すること』という言葉は大いに役に立つのではないのでしょうか。
関連情報
相対性理論の概要が分かると「時間」と「空間」にたいする考え方(偏見)が変わります!ぜひ一度は体験していただきたい!
アインシュタインの生涯を英語で学べます!
より簡単な英語で書かれたバージョンもあります。
お知らせ
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