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嘘つきは数字を使う
数字自体は客観的な事実を示すものですが。それをどのように解釈し、どのように提示するかによって、意図的に事実を歪めて伝えたり、人を誤解させたりすることが可能であることを意味する言葉ですね。
言った人
1835年から1910年まで生きたアメリカ合衆国の著名な作家、小説家、ユーモア作家、そして社会風刺家です。
マーク・トウェインは特に、少年時代をミシシッピ川のほとりで過ごした経験を基にした『トム・ソーヤーの冒険』で世界的に知られています。単なる冒険物語としてだけでなく、当時のアメリカ社会の自由な精神や、奴隷制度を含む社会問題に対する風刺も込められていて、「最初のアメリカ人作家」「あらゆる現代アメリカ文学の源」と評されることもあります。
ユーモアと社会風刺
彼の作品には、機知に富んだユーモアと鋭い社会批判が満ちています。当時の社会の不条理や人間の愚かさを、独自の視点で描き出しました。
アメリカの国民的作家
ミシシッピ川での水先案内人としての経験など、アメリカの広大な自然や自由な人間性を描いた作品は、アメリカ文学の礎を築いたとされています。
多様なジャンル
小説だけでなく、エッセイ、ノンフィクション、紀行文学など、幅広いジャンルで作品を発表し、世界中で講演活動も行いました。
後年の悲観的な作風
後年になると、人生の苦難や社会の現実に直面し、作品にペシミスティック(悲観的)な傾向が見られるようになります。特に晩年の作品では、人間の本質や存在意義について深く考察しています。
反帝国主義の立場
晩年には、アメリカのフィリピン併合に反対するなど、反帝国主義の立場を明確にしました。
数字は嘘をつかないが嘘つきは数字を使う
数字は、人類が生活の中で必要に迫られて生み出した、最も偉大な発明の一つです。数えること、記録すること、そして抽象的な概念を表現することへの欲求が、数字の誕生を促しました。
数字は言語の壁を超える
数字は、まさに言語の壁を超える普遍的な言語です。世界中の人々が異なる言語を話していても、数字の概念と基本的な表記方法は共通の理解を可能にします。これは、数字が持つ独自の特性によるものです。
当たり前すぎて忘れがちですが、数字は、まさに共通言語であり、その概念は計り知れないほどパワフルです。人類が異なる文化や言語の壁を越えて協力し、進歩する上で、数字は不可欠なツールとして機能してきました。
私たちが「1 + 1 = 2」と書いたとき、これは日本語話者、英語話者、中国語話者、あるいはどんな言語を話す人にとっても、同じ事実を意味します。言葉は文化や地域によって異なる意味や解釈を持つことがありますが、数字は普遍的な抽象概念として機能します。
数字への盲信と詐欺の罠
数字の持つ共通言語としての力、そして精密さや客観性という性質は、時に人々が数字を無意識に信じ込み、疑いの余地を忘れさせることがあります。その盲点を巧みに突き、人々を欺くのが詐欺師です。
数字は、それ自体は中立なツールですが、使い方次第で真実を伝えることも、誤解を招くことも、あるいは意図的に騙すことも可能です。詐欺師は、この数字の持つ「信頼性」を悪用し、様々な手口で人々を操ります。
詐欺師が数字を利用する手口
統計の誤用・捏造:
- 「99%の人が成功!」:あたかも高確率で利益が出るかのように見せかけるために、都合の良いデータだけを提示したり、母数を操作したりします。実際にはごく一部の成功例を誇張しているに過ぎません。
- 「平均すると〇〇円稼げます」:平均値は外れ値に影響されやすく、極端に儲けた少数の例で全体の平均値を吊り上げることが可能です。多くの人が平均以下である可能性を隠蔽します。
専門用語と複雑な計算の乱用:
- 投資詐欺などで、専門的な金融用語や複雑な数式を並べ立て、いかにも理にかなっているかのように見せかけます。受け手が理解できないことで、「すごい」「難しいことをやっているに違いない」と錯覚させ、疑問を抱かせないように仕向けます。
- 具体的な計算過程を示さずに、「この数値を入力すれば、自動的に〇〇円が稼げます」といった非現実的な提示をすることもあります。
大金や高利回りの提示:
- 「わずか1週間で資金が倍に!」:通常の経済活動ではありえないような高利回りや短期間での大金獲得を謳い、人々の**「楽に儲けたい」という心理**を刺激します。数字のインパクトで思考力を麻痺させ、リスクを顧みない判断をさせます。
- 例えば、「日利3%保証」といった非現実的な数字を提示し、それが複利で雪だるま式に増えるかのように見せかけます。
権威性の利用と信ぴょう性の装飾:
- 「有名大学の統計に基づいています」や「〇〇人の専門家が推奨するメソッド」など、数字と結びつけて権威性を装い、その情報が客観的で信頼できるものだと錯覚させます。
- 架空の「研究データ」や「顧客満足度」といった数字を提示することで、商品やサービスの信ぴょう性を高めようとします。
数字への盲信から身を守るために
数字が持つ客観性や説得力は強力ですが、だからこそ私たちはその裏に隠された意図を見抜く必要があります。数字は私たちの生活を豊かにし、社会を進歩させる素晴らしいツールですが、その強力さゆえに悪用されるリスクもはらんでいます。冷静な判断力と批判的思考を持って数字と向き合うことが、詐欺から身を守る上で不可欠です。
- 「数字だから正しい」と思い込まない: 提示された数字が本当に根拠に基づいているか、どのように算出されたのかを常に問いかける姿勢が重要です。
- 非現実的な数字に警戒する: 「簡単に大金が手に入る」「高すぎる利回り」など、常識では考えられないような数字は、まず詐欺を疑うべきです。
- 情報の出所を確認する: その数字が誰によって、どのような目的で提示されているのかを確認しましょう。
- 多角的な視点を持つ: 一つの数字だけでなく、複数の情報源や統計を比較検討することで、全体像を把握し、偏った見方に陥るのを避けることができます。
関連情報
今回は『カイジ』から多くイラストを引用させていただきました。カイジは本当に名作です。シリーズが長いので触れることに抵抗があるかもしれませんが、一番最初のシリーズだけでもエッセンスが詰まりまくっているので十分に楽しむことができます。
藤原竜也さん主演で映画化もされてます。藤原節がさく裂していて、漫画とは違ったカイジ像を楽しむことができます。
カイジの作中に出てくる特に有名な名言である『金は命より重い・・・・!』という言葉にフォーカスしたお金に関する本も出ています。経済ジャーナリストの著者が、シリーズ1900万部を突破した大人気漫画『カイジ』を、「お金の教科書」として読み解いた一冊です。
お知らせ
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