そんなあなたのお悩みに答えてみようと思います!
この記事を書いた人
・30代外資系サラリーマン
・TOEIC780点
DUO3.0は『英語学習 本』で検索すると上位に表示される英語学習本の金字塔です。
でも内容が面白いかどうかと言えば、はっきり言ってつまらないです。笑
イラストもないですし、黒字と青字の2色で書かれていて文字が小さくぎっしり詰まっていて読みづらいです。
しかし、この本は売れています!
なぜDUO3.0は長期にわたり英語学習の金字塔として君臨できているのか、そしてどう取り組めばこのDUO3.0を楽しめるのかを解析します。
発売から何年経っても、本屋の英語学習コーナーには平積みでたくさん置かれています。
ちなみに3.0とありますが1.0と2.0のことは気にしなくてOKです。
時代の移り変わりとともに本の内容がブラッシュアップされてバージョンが更新されているためDUO3.0というタイトルになっています。
単語を例文で習得できる
この本の素晴らしいところは、単語を例文で覚えることができることです。
現代英語の重要単語1600+熟語1000を重複なしで560本の基本例文に凝縮
DUOならわずか560英文で標準レベルの単語集1冊分の単語+熟語1冊分の熟語が完全にマスターできます。
DUO3.0の達成可能レベル:
・TOEIC:600~780点
・大学入試:偏差値58~65
・TOEFL:60~90点
・英検:準1級DUO宣伝コピーより抜粋
DUO3.0とは違って単語をひたすら網羅しているタイプの本がありますが、あまりオススメしません。単語は、例文を習得していくうえで自然と覚えてしまうものだからです。
『洗練された』という意のSophisticatedという単語を、『Sophisticated=洗練された』とだけで覚えても実際に使うべきタイミングでは思い出すことができません。
DUOの中にはこのSophisticatedを使って『洗練された人たちの中で浮いてしまっていて居心地が悪かった』というニュアンスの例文が出てきます。
誰しもが一度は経験したことがある状況かと思います‥。笑
浮いちゃってる自分のことをアタマでイメージすることができます。この『イメージできる』というところが大きなポイントです。
例文を読んでアタマで状況をイメージできる=例文をイメージとセットで覚えることができる=単語も自然と覚える。と言うわけです。
一度アタマの中で映像としてイメージできたことは記憶の定着が良いです。
- 単語中心学習の悪い例
日本語で伝えたいことを思いつく→英語に変換するために単語を思い出す。
- 例文&イメージ中心学習の良い例
伝えたいことをDUO3.0の例文と照らし合わせる→英文フレーズを瞬時に思い出す
イメージからフレーズを思い出すので、実用的です。
隠れ主人公ボブの人生を追え!
DUO3.0には実は主人公がいます。
それがごく稀に登場する『ボブ』です。
DUO3.0は例文集なので、素直に読んだだけではその内容にストーリー性を見つけることは難しいです。
しかし、その例文たちが、たまーに登場する『ボブ』の身の回りで起きていることだとして捉えた瞬間にたちまちストーリー性が浮かび上がってきます。
『ボブ』は壁に絵をかけるときに上下を逆さまに取り付けてしまうようなおっちょこちょいな一面がありつつも、進路や仕事や恋愛に対して真剣に悩むどこか憎めない好青年です。
『ボブ』を主人公として捉えると、主語が固有名詞ではない例文も、もしかしてこれはボブのことを言っているのでは?と予想したりして楽しむことができます。
DUO3.0を1人の人間を軸としたストーリーだと考えると、ひとつひとつの例文に対してより具体的にイメージすることができるようになります。
頭の中で映像をイメージできる例文はいざ英語を使う段階でパッと思い出すことができます。
逆に、例文だけを頑張って暗記しても頭の中にイメージが浮かばないと肝心な時に思い出すことができません。
ちなみにDUO3.0の中でボブはジェニファーという恋人がいるのですが紆余曲折のすえ最終的に破局してしまいます。しかし、最後の例文では知人である女性をご飯に誘ってそのまま出掛けていくような描写もあり完全なバッドエンドではないなんとも言えない余韻を残した終わり方になっています。
あくまでも例文集から予測および妄想できる『可能性』です。
ほかにも、自己中心的で出世欲の強いサイコパス気味のニックや方向音痴の彼女のジェーンが道を間違えて渋滞にハマると助手席でキレ散らかすジョーといったような個性あふれる若干クズ気味(?)のキャラクターたちが時折現れてはボブの人生にスパイスを与えていきます。
注意点:TOEIC学習には不向き?
DUO3.0は『TOEIC 本』で検索しても、使える本!みたいなレビューが多いです。
しかし私はそうは思いません。
TOEICでは絶対出てこない単語や言い回しが多く収録されているからです。
実はTOEICは『宗教や文化的な違いによる有利不利が起きないように問題を作成する』ように決められています。
そして『小さなトラブルが発生して短時間で解決する』流れが頻出します。
要はTOEICの世界は、戦争や暴力などの残酷描写がない、宗教的な内容に触れない、長期間解決できないような問題が発生しない調整された平和な世界なんです。
そんなTOEICの世界では、DUOの例文にあるような『ヘリの爆撃から逃げ惑う難民たち』といったフレーズはまず出題されないでしょう。
DUOは大学受験に向けた学習には効果がありますが、TOEICの学習に使うには余分な単語や熟語が多すぎます。
ノイズが多いと言ってもいいかもしれません。
TOEICの学習をするなら、TOEICに特化した教材を選ぶことをオススメします。
TOEIC学習には金の〇〇シリーズが非常にオススメです。
ただし、私の経験上TOEICに特化した教材でTOEICのスコアアップを追い求めても最終的に英語を『使える』ようにはなれません。
ただTOEICでいい点を取れるようになるテクニックが身につくだけです。
英語を学習する目的は人それぞれだと思うので、目的にあった教材を選んでいただければと思います。
DUOの教材としての向き不向きまとめ
⭕️大学受験に向けて基本的な単語と熟語を習得するのには向いている
❌TOEICの学習には向いていない
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