「バリデーション」は結果に対してあらかじめ設定されているルールを守っているかどうか確かめる後ろ向きのプロセスです。
「ベリフィケーション」 は未来の計画に対して今までのデータを使って具体的に予想を立てる前向きのプロセスです。
ネイティブでも混同するほど意味の上でも酷似しているらしいです。
Google翻訳でもこんな結果になってしまいます。笑
Validation(バリデーション)
「規定に沿っているか妥当性や価値を検証すること」
製品にはかならず規定や条件や仕様や規格が設定されています。それらを逸脱することなく製造されているかどうかを『検証』することが Validation(バリデーション)となります。製造業であれば実物が製造されますがIT業界のようにデジタル製品といった実物としては存在しないものを作る産業もあります。どちらにせよ製品という『結果』に対してあらかじめ設定されているルールに沿ってしっかり作られているかどうかを検証するプロセスになります。要は、生産された実物に対して過去に設定されたルールを使い妥当性を確認するので、方向としては後ろ向きなイメージです。
食品製造工場での例
アレルゲン原料を使用した機材を洗浄したあとに、アレルゲン物質が残っていないかふき取り検査によって検証する工程があるとします。
この場合、アレルゲン原料が残留しているかどうかを判断するために『規定』が必要です。
その『規定』に沿っているかどうか確認する=プロセスの妥当性や価値を確かめること=Validation(バリデーション)となります。
IT業界での例
「書式設定やデータ形式が規定通りかどうか検証すること」
アプリケーションを商品として開発するにあたって、様々な人がかかわります。
企画の段階とシステムを実際に開発する段階では、 システムや技術や組織の思惑など様々な要因により本来作りたかったものが本来目指すべき意図や目的とずれが生じてしまうことがあります。
従来の計画案がねじれ、用途や目的、規格から外れてしまわないように、製品に対して最初に定めた通り形になっているかどか『検証』することが Validation(バリデーション)となります。
Verification(ベリフィケーション)
「調査やテストを経て、質や真実性の認証をすること」
サブスクリプションビジネスの例
具体的な数字を使って正当性をアピールしようとすると以下のようになります。
しかしこれでは、なぜそうなるのかまで説明できていません。
長期間の展望を説明するためにはなぜそのようになるのかを既存のデータを使って『検証』する必要があります。この『検証』プロセスがVerification(ベリフィケーション)です。
私が経験した実例
工場の設備拡張プロジェクトにおいて Verification(ベリフィケーション)した内容をネイティブアメリカンにウェブミーティングで説明する機会がありました。
Verification(ベリフィケーション) という単語で意図はしっかり伝わりました。
ちなみに設備拡張のプロジェクトには承認がおりました!
まとめ
ここまで説明してきた内容を簡潔にまとめると以下のようになります。
「バリデーション」は「妥当性を確認すること」
「ベリフィケーション」は「調査やテストを経て、質や真実性の認証をすること」
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