ソーシャルスタイルとは?4タイプの相性をわかりやすく解説【診断不要・本要約】

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「あの人ってどうも苦手なんだよな。」

「悪い人じゃないんだけどなんか話が盛り上がらない。」

「友達が人間関係で悩んでいるからいい感じのアドバイスができないだろうか。」

悩んでいる人
悩んでいる人

ほとんどの人が「YES」と答えるのでないでしょうか。

それもそもはず、かのベストセラー【嫌われる勇気】でもおなじみのアドラー心理学では

『悩みごとのすべては人間関係から生じる』

と言い切っているほどです。

この記事を読むことで

・人の性格を4つのタイプに分ける考え方
・タイプごとの強みと弱み
・タイプごとの接し方のコツ

が分かります。

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性格を4つのタイプに分ける考え方:ソーシャルスタイル

まずは縦軸を『自己主張が強いかどうか』
そして横軸を『感情が表に出やすいかどうか』

で考えます

1. ドライビングタイプ(現実派)の特徴

自己主張:強 /感情表出:弱
driving=操縦者(ドライバーでもOK)
テーマカラー:あああ

「指図されるのは大嫌い。思い通りにやらせてよ」タイプ(現実派)

生まれつきのリーダー気質。戦略、勝負が大好きで支持されるのが大嫌い。自分の道は自分で決めるタイプ。ほめられなくても平気。

強み:判断および決断が早い/打たれ強い/自己主張ができる/ドライ

弱み:褒めることや相手に合わせることが苦手/怖い人という印象を与える

2. エクスプレッシブタイプ(感覚派)の特徴

自己主張:強 /感情表出:強
expressive=表現力豊か
テーマカラー:   

「楽しくなければ意味がない。盛り上がって行こう!」タイプ(感覚派)

仕事も勉強もやるなら楽しくなくちゃ!サプライズが大好きで物事に対しては何とかなるさと楽観的。細かいことは気にしない。やってみてから考える。

強み:アイデア豊富/行動力/周りを巻き込む/社交性/ノリと勢い

弱み:忘れっぽい/飽きっぽい/ムーティンが苦手/地道な努力

3. エミアブルタイプ(協調派)の特徴

自己主張:弱 /感情表出:強
amiable=愛想がよい
テーマカラー:   

「みんなのためなら頑張れる。きちんとお役に立ちたい」タイプ(協調派)

人間関係には波風立てず常に穏やか。困っている人がいたら助けずにはいられない。自分の希望よりも相手の期待を優先する。

強み:親切/優しい/気配り/サポート/思いやり/癒し

弱み:決断できない/プレッシャーに弱い/人前で話すことが苦手

4. アナリティカルタイプ(思考派)の特徴

自己主張:弱 /感情表出:弱
Analytical=分析的
テーマカラー:   

「感覚ではなくデータを信頼。計画通りに進めましょう。やるべきことは正確に。」タイプ(思考派)

まずは計画と事前準備。自分の専門を大切に。ミスは少なく確実に。いつも通りにきちんとやろう。コツコツ継続してこそ価値があると考える。

強み:正確/コツコツ/継続/分析/調査/マイペース/計画的/現実主義

弱み:行動が遅め/話が長い/人付き合い/雑談/アイデア出し

たった一言でタイプを見極める方法

「スゴイですね!」と伝えた時の反応でタイプの傾向がつかめます。

自分「スゴイですね!」
相手「普通でしょ」(無表情)
完璧主義で褒められ嫌いなドライビングタイプ 

自分「スゴイですね!」
相手「いやいやいや」(なんだか嬉しそう)
感覚派で褒められることが大好きなエクスプレッシブタイプ 

自分「スゴイですね!」
相手「いやいやいや」(謙遜&恐縮)
協調派なので即座に自分も何か相手を褒めなきゃと思うエミアブルタイプ 

自分「スゴイですね!」
相手「そうですか?」(不思議そう)
何を根拠にそう思うのだろうかと分析したくなるアナリティカルタイプ 

タイプ別対応方法

1. ドライビングタイプ(現実派)

見分け方

・基本的に早口
・自己主張をしっかりする
・上から目線/威張る/「怖そう」と感じさせる

効果的な対応方法

・「教えてほしい」という姿勢を見せましょう
・情報をしっかり伝えて判断はゆだねましょう(ドライビングタイプは「自分で判断した」ことを重視するため)
・すごいですねと褒めるよりも自分の実績を伝えましょう
・「人」よりも「コト」を重視する点に注意しましょう

やってはいけないNG対応
・ストレートに指摘する(敵として認識される)
・感情論で対応

2. エクスプレッシブタイプ(感覚派)

見分け方

・テンポよくしゃべる
・擬音語や擬態語を多用する(「どーんと行きましょう!」など)
・表現が豊かで話を盛りがち(話が長くなりがち)
・子供っぽい表現や行動をとることがある

効果的な対応方法

・多少大げさな相づちを意識して会話を楽しみましょう(「それで?」「うんうん」「へぇ~!」など)
・話が長引きがちなので一緒にいられる予定時間をあらかじめ伝えましょう
・「コト」よりも「人」を重視する点に注意しましょう

やってはいけないNG対応
・口約束で済ませる(盛り上がるのも早いけど忘れるのも早い)
・ルーチンワークを任せる

3. エミアブルタイプ(協調派)

見分け方

・口調はゆっくりで穏やかにしゃべる
・話すことよりも聞くことのほうが得意
・ニコニコしながらよくうなずく

効果的な対応方法

・折に触れて感謝の気持ちを伝えましょう
・「あなたの」意見がしりたいですとアプローチしましょう(エミアブルタイプは相手が喜ぶ意見を口にするけいこうがあるため)
・「コト」よりも「人」を重視する点に注意しましょう

やってはいけないNG対応
・人柄の良さにかまけてキャパ以上のお願いをする(調和を重視して限界までため込む)
・即決即断やリーダーシップを求める

4. アナリティカルタイプ(思考派)

見分け方

・口調は遅く口数も少ない
・「何を考えているかわからない」という印象を与えがち
・感情表現が弱い

効果的な対応方法

・数字や過去の実例など客観的データを活用して具体的かつ正確に伝えましょう
・意見を聞きたいときは事前に質問を伝えて返答までに考える時間をあらかじめ設けましょう
・「人」よりも「コト」を重視する点に注意しましょう

やってはいけないNG対応
・感覚的な意見を求める(感覚を基準にした意見を持つという感覚がそもそも希薄)
・ノリの良さやスピード感を求める

タイプ同士の相性

同じタイプ同士:相性抜群
上下左右に位置するタイプ同士:相性まあまあ
対角線上に位置するタイプ同士:相性悪い

同じタイプ同士:相性抜群

自分がエミアブルタイプ(協調派)だとしたら・・・

タイプが同じなので自然と分かり合うことができる。

上下左右に位置するタイプ同士:相性まあまあ

自分がエミアブルタイプ(協調派)だとしたら・・・

自己主張が弱い同士のアナリティカルタイプ(分析派)とは波風が立たないので安心できる
感情表現が強い同士のエクスプレッシブタイプ(感覚派)とは細かいことを気にせず感覚で話が盛り上がるので楽しい

対角線上に位置するタイプ同士:相性悪い

自分がエミアブルタイプ(協調派)だとしたら・・・

自己主張が強くて感情表現が弱いドライビングタイプ(現実派)とは考え方が真逆なので理解に苦しむ。相手が強すぎて対等にコミュニケーションできていない感覚を覚え疲れてしまう。

タイプが分かればコミュニケーションの『負荷』が減らせられる

今回参考にした書籍は共著です。

ビジネスコーチングとファシリテーション講師の方がメインで執筆していて、早稲田大学の研究戦略センターというところの教授である枝川さんという人が科学的にところどころサポートするといった形をとっています。


ここではタイプ分けをすることのメリットを『科学的に』説明しているパートを紹介します。

タイプ分けには「認知負荷」を下げる効果がある

人は相手が初対面かどうかに限らず相手が自分にとってどのような対象なのかということに意識を向けます。(たとえば「この人は一体どんなことを考えているのだろうか?」とか「この人を信頼してもいいのだろうか?」とか。他にも発言の行間を読んだり動作に込められた意味などを常に考えています。

そうした複雑な情報処理をするには『脳がめちゃくちゃ頑張る』必要があります。専門的に言うと『脳の認知負荷が高い』状態です。多くのエネルギーを使うことから心理的に「めんどくさい」「なんか嫌だ」といった感情に結びつきやすいです。

タイプ分けがうまくできるとこのような複雑さを解消することができます。

とにかく相手は4つのタイプのうちのどれかに属することになるので、いわば「タグ付け」がなされた状態にすることができます。要は相手をカテゴライズすることで認知負荷を低く保つことができるということです。

タイプ別にパターンがあり大筋は同じだという安心感を抱くことができるようになります。「そのひと個人」の一挙手一投足を読み取ろうとするのではなく「このひとはドライビングタイプだからこういう考え方をしても違和感はない」と考えることができるようになります。

『タイプが分かればうまくいく!コミュニケーションスキル』本書から引用

ドライビングタイプの人とコミュニケーションを取る場合を例にとって考えてみましょう。

◆グループ分けしない場合

①怒りっぽくて気難しいけど言うことはいつも正しくてチームを引っ張る能力が高い人だなという印象を何となく持っている。

②会うたびに一つ一つの行動や発言の意図をくみ取らなければいけないので負担が大きい。

◆タイプによってグループ分けした場合

①まずは自己主張が強いかどうか感情が表に出やすいかどうかを判断。ドライビングタイプタイプだと判定する。

②ドライビングタイプだとわかっているので気難しかったりストレートに言ってきてもタイプ別の個性だとして受け止められる。

ちなみに私は若干エミアブルよりのアナリティカルタイプです。

自分のタイプをしっかり把握したうえで相手はどんな人かタイプを考えるとで、とてもコミュニケーションが楽になりました。

自分に依頼してきてくれてるけど、タイプで考えた場合自分が引き受けるとアウトプットを最大にできないなと思う場合は別の方法を提案したりすることができます。

敵を知り己を知れば百戦して殆(あや)うからず」

『孫子』の中でも最も有名な教訓の一つです。

ソーシャルタイプの注意点

注意点1:分類して終わりではない

どのタイプが良い、悪いということはありません。占いでもないので分類して終わりでもありません。

ソーシャルスタイル(4つのタイプ分け)は人それぞれのコミュニケーションの傾向=クセを知ることで円滑な意思伝達を行うためのヒントとなる理論です。

注意点1:絶対にこのタイプ!と決めることはできない

人の性格は複雑なので、完璧にこの人はこのタイプ!と決定できるものではありません。接する人の組み合わせや時間や場所、要はTPOによってタイプが変わることもあります。どのタイプなのかの『度合』もあります。

たとえばドライビングタイプを例にとってみても、

・極端に自己主張が強くて極端に感情が表に出ない100%ドライビングタイプ

・比較的に自己主張が強くて比較的に感情が表に出ない4つに分類するならまぁドライビングタイプ

という人がいます。

そもそもの話になってしまいますが人の性格を4つに分類すること自体が結構難しいことにチャレンジしています。人の性格はパキッと区別できるものではなく、複雑怪奇に入り組んだグラデーションで構成されているものです。

ソーシャルタイプはコミュニケーションにおける絶対的な基準ではありません。円滑にコミュニケーションを進めるためのガイドライン、もしくは『型』くらいに思っていたほうが良いです。

注意点2:やりたくないことをやらない言い訳にはならない

会社では外部講師を呼んで従業員がどのソーシャルスタイルなのか把握するためのワークショップを開くケースもあります。

実際に私の勤めている職場でもソーシャルスタイルの講習が開催されタイプごとに集まってディスカッションしたりその内容を発表したりしました。

ソーシャルスタイルを把握すると自分向いていることが分かると同時に向いていないことも分かります。

そして、組織でソーシャルスタイルの考え方を導入すると、誰もが同僚や上司のソーシャルスタイル(表面的な)を知ることができるようになります。

そうした場合

「自分はアナリティカルタイプ(分析)なのでチームをまとめるようなプロジェクトリーダーはやりたくありません」

というようなことをいう人が出てくることがあります。これはあまり好ましくない考え方です。問題なのは『やりたいかどうか』ではなく『できるかどうか』だからです。

ソーシャルスタイルは自分の強みと弱点を把握しつつ仲間と協力して組織の成果を最大化させることに使われるべきです。

そもそもプロジェクトリーダーに任命されたということは、上司がこの人ならできる。と判断してのことです。

他にもたくさんタスクを抱えていたり、どうしても断らなければいけない理由がある場合は仕方ありません。

しかし

『ソーシャルスタイルが合わないからやりたくない』

という理由では受けた仕事を断るには不適切でしょう。

今回参考にした本の紹介

『タイプが分かればうまくいく!コミュニケーションスキル』


ビジネスコーチングおよびファシリテーターのトレーナーである谷さんと早稲田大学研究戦略センター教授の枝川さんの共著です。谷さんが色んな業種の企業に対してトレーニングを実施していくうえで経験された様々なケースが紹介されていて、ところどころ枝川さんが脳科学や心理学に基づく科学的なエビデンスでサポートをしていくといった構造になっている本です。

実は今回解説したソーシャルスタイル(タイプを4つに分ける)はこの本の1章だけの内容です。『タイプが分かればうまくいく!コミュニケーションスキル』ではソーシャルスタイルを第一章で解説して念頭に置いたうえで、実例と科学的根拠に基づいたコミュニケーションスキルが第5章まで紹介されています。

折に触れて読み直したいと思えるとても良い本ですのでもしも興味があったら是非手に取って読んでみてください。


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