うざい?かっこいい?頻出のカタカナ語200選を解説【外資系あるある】

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仕事をしていると「その言葉わざわざ英語で言う必要ある?」って場面に出くわすことがあります。ビジネス用語と言えば聞こえが良いですが、日本語でも十分伝わることをわざわざ英語に置き換えて話すことは「カタカナ語」とも呼ばれていて、どうやら好ましく思っていない人も多いようです。

私は外資系企業で働いていて様々なプロジェクトにもかかわっているため、仕事での会話の中に英語を盛り込む文化がかなり身近です。気づいたら自分でも「カタカナ語」を多用するようなビジネスパーソン(すでに使っている)になっていました。笑

今回は、ネットや本などの情報を何も参考にせず、自分で考え付く限りの「カタカナ語」をリストアップしていったら何個出てくるかということに挑戦してみました。

結果、200個ものビジネス用語(カタカナ語)を書き出すことができました。

カタカナ語を200個リストアップしてカテゴリー分けもしてみたのですが、その過程で「あること」に気づきました。

それは、社会人として知っておいて損はない略語や、状況や行動を表現するカタカナ語はとても便利なのに反して、ただただ名称を英語に置き換えたタイプのカタカナ語は使えば使うほど「ルー大柴」みたいになってしまうということです。

「ルー大柴」みたいになるとは、例えば「やぶから棒」と言えばいいところをあえて「やぶからスティック」と言うような話し方になるということです。

「棒」をわざわざ英語の「スティック」に言い換える必要ある??と誰もが思います。

そんなこんなで、今回の記事は2つの要点があります

〇知っておくと便利なビジネス用語
〇使えば使うほどうざがられるカタカナ語

ちなみに、「郷に入っては郷に従え」という言葉もあるように、所属する組織やプロジェクトを進めるチームが率先してカタカナ語を多用しているような状況であれば、一般的にはウザがられてしまうカタカナ語でもバンバン使ってOKです。ただ、使う上で意味をしっかり把握しておくことはもちろん重要ですが。笑

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知っておくと便利なビジネス用語

まずは知っておくと便利なビジネス用語です。私の勤め先ではこれらの言葉をしらないと支障が出るくらい一般的に使われています。

略語・慣用句系ビジネス用語

長い言葉の頭文字をとって略字にする略語や、言葉の組み合わせお決まりの意味を示す慣用句は知っておいて損はないです。特に下にリストアップした11個のビジネス用語は多用される印象です。

FYI:フォーユアインフォFYI(for your information)ご参考までに
KPI:ケーピーアイKPI(Key Performance Indicators)キーとなる指標
PDCA:ピーディーシーエーPDCA(plan-do-check-act cycle)計画、実行、確認、対策のサイクル
ROI:アールオーアイROI(Return on Investment)投資利益率、費用対効果
YTD:イヤートゥーデイトYTD(year-to-date)とは、「」の略で、「年度の初日から今日まで」「年初来」
アズイズ/トゥービーAs-Is / To-BeAs-Isは「現状の姿」、「今の姿」。To-Beは「あるべき姿」、「理想の姿」の意味.。
トライアンドエラーTrial and errorまぁとりあえずやってみましょうや
ドライランDry run予行演習、リハーサル、テスト環境
ナイストゥーハブNice to haveできたらいいですね
メイクセンスMake sense理にかなってますね(理屈が通ってますね)
ライトオフLight offデータ上の在庫削除
ルートコーズRoot cause根本問題

フレームワーク系ビジネス用語

私が勝手にフレームワーク系と呼んでいるビジネス用語のなかでも特によく使う基本的な3つの用語をピックアップしてみました。

ブレスト(ブレーンストーミング)Brainstorming複数の参加者が自由に議論を行い、アイデアをどんどん出していくこと。ちなみに、ブレストでは提案されたアイデアがどんなに理にかなっていなくても決して否定してはいけないという鉄の掟がある。
フィッシュボーンチャートFishbone chart特性と要因の関係を系統的に線で結んで(樹状に)表した図
ファイブホワイ5Whyフレーズの通り、「なぜ?」を5回問うことです。「なぜ問題が起きたのか?」と掘り下げて問うこと

スケジュール系ビジネス用語

スケジュールに関するビジネス用語です。割と頭をひねらずに直感で理解できる言葉がほとんどではないでしょうか。テンポラリー(temporary)だけは若干「カタカナ語」の雰囲気を醸し出しています。

(定期1)デイリー(Regular 1) Daily毎日の
(定期2)ウィークリー(Regular 2) Weekly毎週の
(定期3)マンスリー(Regular 3) Monthly毎月の
(定期4)クォータリィー(Regular 4) Quarterly四半期の
(定期5)イヤリー(Regular 5) Early毎年の
レギュラー〇〇〇Regular XXX定期的な〇〇
テンポラリーTemporary一時的

使えば使うほどうざがられるカタカナ語

ここからは使えば使うほどウザがられてしまう危険性のある「カタカナ用語」の紹介です。

状況表現系カタカナ語

カタカナ用語の中でも比較的ウザがられにくいのが「状況」を表現する言葉です。これくらいなら、使われてもまぁそこまで気にはなりません。全部ではないですが「状況系」=形容詞です。

アージェントUrgent緊急
アクセプトAccept承認・受け入れる
アグリーAgree同意のこと
アライメントAlignment連携や結びつきを表す。転じて、組織内で意識の統一が取れていることを指す
インプログレスIn Progress進行中
インポータントImportant重要
インポッシブルImpossible不可能。possible(可能)にインがつくことによって=不可能になる。覚え方は映画のタイトルとしても有名な『ミッションインポッシブル(遂行不可能なミッション』
ウィンウィンWin-Win両者ともに利益がある取引や結論
オープン/クローズOpen / Closeやるべきことが残っているか、終わっているかを指す言葉
オンゴーイングOngoing進行中
クリアーClear明確になっていることを指す
ゴーライブGo Liveシステムなどが本番環境で稼働する、立ち上がること。参入する。始めるという意味も含む
コントラディクションContradiction矛盾
コンフォータブルComfortable快適なという意味。点数つけが妥当かどうか?といった時に使われる
コンフリクトConflict衝突。意見が合わない
シリアスSerious申告、重大
センシティブSensitive敏感、微妙で慎重を要するさま
タイトTightきついという意味。予定がタイト=予定がきつい。厳しい
チャレンジングChallenging挑戦のしがいのある取り組み
ニュートラルNeutral中立な意見、立場、状況
ネガティブNegative消極的な
パーシャルPartial部分的なこと
パッシブPassive受動的な。受け身の
ペンディングPending保留
ポストポーンPostpone延期
マストMustやらなきゃいけないこと
ユースフルUseful便利な
ユニークUnique通常とは異なる

行動系カタカナ語

おつぎは行動系のカタカナ語です。このあたりからだんだんと雲行きがアヤシクなってきます。行動、つまり動詞の部分を英語に置き換えることでいっきに「ルー大柴」感がアップしてきます。

たとえば「この案件はだれが管理しますか?」と言えばいいところを、あえて「この案件は誰がハンドリングしますか?」といった具合です。

アジャストAdjust調整する
アジリティAgility俊敏性、シンプルにまとめると変化する環境に「速く反応する」ことをいいます。
アディショナルadditional追加する。追加の
アプライApply申請・申し込み
アプローチapproach対象や目標に働きかけること
アレンジarrange打ち合わせを計画すること
アロケーションallocation再配置
インバイトInvite招待する
インプリメントimplement実装すること
オプティマイズOptimize最適化すること
カスケードダウンCascade down組織の上から下に指示が下されること
クリティカルシンキングCritical thinking本質思考、そもそも思考
ジャスティフィケーションJustification正当化(ジャスティス=正義)
スタディStudy立ち止まってしっかり考える、検証すること
ゼロベースZero base物事を最初からやりなおすこと。 ゼロの状態から検討しなおすこと。
タックルTackle本腰を入れて取り組むこと
ディスカッションdiscussion議論
デリゲーションdelegation上司が部下に自分の仕事の一部を移管して任せることを言います。
トラッキングtracking記録していくこと
ハンドリングhandling管理する
ビジュアライゼーションVisualization見える化
プライオリタイゼーションPrioritization優先順位をつけること
リスケrescheduleリスケジューリングの略。軽めの計画の立て直しに使われる。
レスポンスresponse反応
レビューreview見直すこと

名称系カタカナ語

さぁ、いよいよカタカナ語のラスボスである名称系です。名称系、つまり名詞を英語に置き換えだすといよいよ歯止めがきかなくなってきます。名詞を英語に置き換えるような人は、動詞を英語に置き換える段階も経過してきているので、いよいよ話し方が「オモシロイ」感じになってきてしまいます。

例えば「組織の役割を最適化したいですね」と言えばいいところ「オーガニゼーションのロールをオプティマイズしたいですね」といった具合です。これでは「はぁ??」と聞き返されても仕方がありません。なんなら英語で話してくれたほうがまだマシかもしれないです。

相手がオモシロがってくれるならまだマシですが、だいたいは「うざい」という印象を与えてしまうので使う場合は細心の注意を払うように注意しています。

アイディーアルIdeal理想的な
アキュラシーAccuracy「正確さ・精密である事」
アクティビティーActivity活動
アクティブActive積極的な
アジェンダAgenda目次
アセットAsset資産
アベレージAverage平均
イシューIssue問題の本質。※動詞として使う場合は「発行」
インスペクションInspection調査
インダイレクトIndirect直接的ではない
インタラクティブInteractive「対話」または「双方向」といった意味。一方的ではないさま
インデックスIndex指標
インパクトImpact影響
インプルーブImprov改善
インベスティメントInvestment調査
ウィークポイントWeak Point弱み、弱点
エクスペンスExpense費用
エッセンシャルEssential本質的なこと
エビデンスEvidence証拠。主張の根拠となる客観的な情報
エラー/ヒューマンエラーError / Human Error失敗、人の能力に依存する過失
エンゲージメントEngagement深いつながりをもった関係性
オーディットAudit監査
オートメーションAutomation自動化
オーバープロセッシングOver processingやりすぎ、作りこみすぎ。利益に寄与しない高性能、高品質
オピニオンOpinion主張
オポチュニティOpportunity機会のこと
カスタマーケアCustomer Care顧客サポート
ガットフィーリングGut Feeling直感
キャパシティCapacity容量(物理的にも精神的にも使われる)
キャペックスCapex(Capital Expenditure)資本的支出のこと。固定資産に登録される設備など。
クイックミーティングQuick Meeting予定されていなかったけど短時間の打ち合わせをした時に使う言葉
クオリティQuality品質
グッドプラクティスGood Practice良い事例
クライアントClient顧客
クライテリアCriteria基準、条件
クリティカルCritical本質的、根本的
グロースGrowth成長
コアビジネスCore Business企業にとって中核となる事業のこと
コストCost費用
コンサーバティブConservative保守的。「コンサバ」という略語で日本語として定着している
コンサル/コンサルタントConsultant課題を明らかにし解決するための方法を考えること、組織
コンセンサスConsensus意見の一致。合意
コンプライアンスCompliance法令遵守、倫理観、公序良俗などの社会的な規範に従い、公正・公平に業務をおこなうこと
サーティフィケーションCertification承認、認定
サーベイSurvey調査
サステナブル/サステナビリティSustainability直訳すると“持続可能な”という意味です。
サプライチェーンSupply Chain製品の原材料・部品の調達から、製造、在庫管理、配送、販売、消費までの全体の一連の流れ
シナジーSynergy相乗効果
ジャストアイデアJust Idea直感的
ジョブエイドJob Aid管理文書ではないが覚書程度で作業の工程を記録してある書類
スコープScope範囲。どこからどこまでが対象か?ということを明確にする際に使われる
スタンダードStandard標準
ストックStock在庫
ストラテジーStrategy戦略
ストレージStorage在庫
ストレッチゴールStretch Goal達成できるレベルより少し高めの目標
ストロングポイントStrong Point強み、ウリ
セーフティーSafety安全性
ゾーニングZoning「配置する」という意味から転じて、「区分すること」といった意味でつかわれる
ターゲットTarget名称
タスク/プロジェクトオーナーTask / Project Owner責任者
ディシジョンメイキングDecision Making意思決定
ディフィニションDefinition定義
ディフェクトDefect不良
データドリブンData Driven感覚ではなくデータ情報に基づき、企画立案や経営戦略などを状況し行動を起こすこと
テーブルTable表(エクセルとかの)
デビエーションDeviation「逸脱」や「脱線」。不良、もしくは本筋から外れること。ちなみに、みんな大好き「偏差値」は英語で「Deviation value(デビエーションバリュー=逸脱値)」
デベロップメントDevelopment開発
デューデイトDew Date期日
ドキュメントDocument文書。アーティクルとはあまり言わない
トップダウンTop Down組織の上から下に指示が下されること
トラディショナルTraditional伝統的
トランザクションTransaction取引
トレーサビリティTraceability追跡可能性
ナチュラルNatural自然な
ネゴ/ネゴシエーションNego / Negotiation交渉
パーパスPurpose目的
バジェットBudget予算
バッファーBuffer余裕、緩衝
パフォーマンスPerformance成績、性能
バリデーションValidation検証のこと
バリューValue価値
フィックスFix修正
プライオリティーPriority優先度
プライシングPricing価格設定
ブランチBranch支店
フリクションFriction摩擦。取引や人間関係の相性の悪さに対して使われる
フレキシビリティFlexibility柔軟性
プロコンPros/Cons, Pros & Cons良い点(Pros)と悪い点(Cons)、長所と短所、賛否、損得、ポジティブ要素とネガティブ要素のこと。
プロシージャーProcedure手順書
プロセスProcess工程のこと
プロブレムソルビングProblem Solving問題解決
ヘッドクォーターHead Quarter本社
ベリフィケーションVerification検証のこと
ベンダーVendor売り手
ベンチマークBenchmarkお手本
ポートフォリオPortfolioビジネスシーンでは、「事業の組み合わせ」「製品の構成」などを指す言葉として用いられる。
ポシビリティPossibilityありうること。 可能性。
ボトムアップBottom Up組織の下から上に意見を提示すること
ボトルネックBottleneck物事の進行の妨げ、障害
ボラティリティVolatility価格変動性
マーケ(マーケティング)Marketing市場調査。または売れる仕組みを作ること
マイルストーンMilestone中間地点や中間目標といった節目ごとのポイントを指す言葉
マインドセットMindset考え方(の根本的思想)、価値観
マトリクスMatrix
マネジメントManagement管理、管理すること
マンパワーManpower使える時間、人員(資金的な意味ワイは含まない)
ミートMeat目標にミート(到達)しているかどうかといった意味でつかわれる
モーションMotion動作
モチベーションMotivationやる気
リソースResource使える資金、時間、人員の総称
リターンReturn利益のこと
リダクション/コストリダクションReduction / Cost Reduction削減/費用削減
リデュースReduce減らす
リバイスRevise修正
リベラルLiberal革新的
リマインドRemind再確認、再周知
レコードRecord記録
レスポンシビリティResponsibility業務遂行責任のこと。指示された業務をきちんと遂行する義務のこと
ロイヤリティRoyalty忠誠心
ロードマップRoadmap目標達成に必要な事項や困難な事柄を時系列で大まかに書きだしたもの
ロールRole役割
ロジカル/ロジカルシンキングLogical/Logical Thinking論理的/論理的思考、なぜなぜ思考
ロジスティクス(ロジ)Logistics物流のこと。語源は兵糧
ロジック、ロジカルLogic論理、理屈

まとめ

ビジネス用語をリストアップしてみようと思い立って着手してみましたが、書き出してカテゴリー分けしていくうえでビジネス用語は「使えるビジネス用語」と「うざいカタカナ語」に分類できるということを発見できました。

「使えるビジネス用語」は習得しておいて損はありません。職場での地位が上がれば上がるほど耳にしたり自分でも使う機会が増えていくと思います。

「うざいカタカナ語」はあまり使うことをオススメしません。相手がその言葉を知っていないと通じないですし、なによりも日本語で通じることをわざわざ英語に置き換えることで、相手に「うざい」と感じさせてしまう危険性があります。

問題は、ビジネス用語もカタカナ語もあまり明確な線引きがないということです。ビジネス用語を適材適所で使えれば仕事がスムーズに進みますし、「こいつ、デキる」という印象を持ってもらえます。そのイメージがあるために「カタカナ語」も使えば使うほど「デキるビジネスパーソン」に見えるような気がしますが、実際はそんなことは全くありません。

どこで見たのかは忘れてしまったのですが

「ホントウにアタマがいい人は、難しいことを誰にでもわかる言葉で説明できる」

という言葉を知った時は「確かにそうだな」とハッとさせられました。

「使えるビジネス用語」はしっかりと身に着けて「うざいカタカナ語」は知っていてもなるべく使わないようにしたいものです。

最後に1点だけ忠告です。

もしもあなたの上司や顧客が「うざいカタカナ語」を使っていても指摘しないであげてください。本人は良かれと思って使っているはずなので・・・。部下や同僚が「うざいカタカナ語」を使っていたらそっと忠告してあげて下さい。笑

コメント

  1. Nate Ikeda より:

    Argent スペルミス

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