この記事の概要
・どっちが前でどっちが後かの覚え方を解説
結論:プロローグとエピローグの違い
プロローグ
エピローグ
ギリシャ神話の良心プロメテウス
今回は、プロローグとエピローグ、どっちがどっちだっけ?となってしまう方に向けてちょっとした見分け方のコツをお伝えします。何を隠そう、私自身が、プロローグとエピローグはどっちが物語の最初でどっちが物語の最後なのか、いつもわからなくて困っていた者でした。笑
そんな悩みを解決してくれたのが『ギリシャ神話』でした。
結論にも書きましたがプロローグはプロメテウス、エピローグはエピメテウスが語源です。
プロメテウスもエピメテウスもギリシャ神話の登場人物であり、彼らは兄弟です。
プロメテウスの異名は『先に考える者』です。
プロメテウスの名前は、ギリシア語で”pro”(先に、前に)と”mētheus”(考える者)とで分解できます。
これは「先見の明を持つ者」「熟慮する者」の意味です。
同様に、弟のエピメーテウスは”epi”(後に)+”mētheus”に分解でます。
対比的な命名をされているんですね。
プロメテウスと絶対神ゼウスのエピソード
プロメテウスは火の神であり、絶対神ゼウスと同等の知恵を持つとされています。
ゼウスといえば絶対神。絶対神といえばゼウスですが、彼は常に正しいがどうかと言えば明らかに答えはNOです!ここで詳細は語りませんが、ゼウスのやりたい放題&無茶ぶりは、それはそれはひどいものです。
そんな絶対神ゼウスに反論できる者はまぁいません。
そんなゼウスに対してもしっかり正論で対立するのがプロメテウスです。ギリシャ神話のなかでも良心担当のような存在です。
ゼウスの反対を押し切って、天界の火を盗み、ヒトに与えてくれたのもプロメテウスです。ヒトは火を基盤とした文明や技術など多くの恩恵を受けましたが、同時にゼウスの予言通り、その火を使って武器を作り戦争を始めてしまいます。
まぁ良くも悪くも、ヒトを『人間らしく』進化を促した張本人って感じです。
ただ、これが原因でプロメテウスは山の山頂に磔にさせ、生きながらにして毎日肝臓を巨大な鷲についばまれら拷問を受けることになってしまいました。プロメテウスは不死身、彼の肝臓は夜中に再生してしまいます。
その刑期はなんと3万年!!
のちにディズニー映画でもお馴染みのヘラクレスにより解放されるまで拷問が行われていたとのことです。絶対神とはいえゼウスやばすぎる!
プロメテウスは火の神ということもあり、火をテーマにしたアニメーション映画『プロメア』のタイトルも、プロメテウスの名前が由来です。(わたしは観たことないです。)
火をつかさどり、知恵と良心を兼ねそろえた、ギリシャ神話の一員である、プロメテウス。
衝動で行動するのではなく、あくまでも『先』に考えた結果、行動する。
その行動によって絶対的な権力と対立することになっても‥‥!!
うーん、カッコいいですね。
プロメテウスがいろんな作品のモチーフになるのもわかります。
プロメテウスは火の神で、兄貴で、先に考える者。だからプロローグは物語りの最初。
これでプロローグはオッケーですね!
対義語の覚え方
エピメテウス(弟)については特に書きません。笑
英語学習でもありがちなんですが、相反する言葉を覚える時に両方の言葉を覚える必要はありません。
今回の目的は、プロローグとエピローグがどっちが前でどっちが後かわからないので、見分けるコツを覚えることでした。
プロローグの語源はプロメテウスであり、兄であり前であることから物語の『前』である
このことさえ覚えてしまえば、あとは『じゃないほう』ということでエピローグは物語の『後』だと判断できます。
参考資料
3:30あたりからプロメテウスについて語っています
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