アニメの語源 言葉に秘められた八百万の神々との深い関係

コラム
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【結論】
『アニメ』の語源はラテン語の『アニマ』その意味は『霊魂』です

本記事の概要
・アニメという言葉の由来
・アニメが日本で発達した理由
・アニメと八百万の神々の切っても切れない関係
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調べることになったきっかけ

この記事を書くきっかけをくれたのは職場のブラジル人同僚です。ブラジル人とはいえ役職で入社してきた彼は、普段英語を使います。彼と雑談するときはいつも英語で話しています。

たまに、昼休憩のタイミングが合う時は一緒に昼ご飯を食べるのですが、ふとしたタイミングで彼が私に質問をしてきました。

ブラジル人課長『なんで日本はこんなにアニメが発達してるんだい?』

彼はアニメに全くと言っていいほど興味がなく、単純に『日本の文化についてもっと知りたい』という好奇心からの質問だったんだろうと思います。わたしは数こそはそこまで観ませんが、そこそこの漫画・アニメファンです。

好きな作品を熱く語ったり、昔はこういうのが流行っていたけど今のトレンドはこれこれこういうジャンルみたいな説明はできます。しかし、真正面から、純粋に文化に対する興味として『なんで日本はアニメが発達したのか?』ということを考えたことはありませんでした。

手塚治虫が・・・とか、宮崎駿が・・・とか説明しようとしましたが、彼らが漫画・アニメーションで世に名を残したのは『結果』であって、日本でアニメが発達した『理由』ではありません。

結局その質問を受けたタイミングでは

Nick
Nick

うーん・・・わかんない

としか答えることができませんでした。しかし、個人的にも非常に興味があるテーマだったので

Nick
Nick

調べてみるよ

と約束しました。

『なぜアニメは日本で発達したのか』を調べれば調べるほど面白い事実が分かりました。

『アニメ』の語源が『霊魂』の意味である『アニマ』だということは、調べている過程でわかったことです。後日、ブラジル人課長に自分なりの考察結果を伝えたらとても満足してくれていました。

アニメとアニマ

アニメの正式名称はご存知の通りアニメーションですが、その由来はラテン語で[魂]または[精神]を意味するアニマに由来します。ちなみに『アニメーション』は『アニメ』を略す前の形状なので語源というよりは省略前名称です。

戦国時代に仏教の価値が変動し、徳川幕府によって儒教が広まり、明治政府の下で神道は国家神道として復活しましたが、その後GHQによって解体されました。このように、日本では神道と仏教の境目が曖昧になりました。

現代の日本には儒教からもたらされた年功序列などの「習慣」がいまだに根強く残っています。神道からは神々がさまざまなものに宿っているという、いわゆる八百万の神という考え方があるという「習慣」が残りました。『なぜ』そうなっているのかという理由(歴史)は学校では教えてくれません。

このように日本の宗教は歴史や理論体系を隠されてはいますが、習慣だけは残るよう意図的に調整されています。まぁ、意図的に隠されているかと言われれば、知ろうと思えば知れるのでなんとも言い難いですが、こういった歴史があることは事実です。

そういった歴史的背景から、日本人のほとんどはどういうわけか多神教の感覚を持っています。しかし、それは多神教というよりはアニミズムのようなものだと思います。アニミズムの神々は一神教でいうところのTHE GODではありません。神々はどちらかといえば『霊魂達』です。

なぜ日本でアニメーションが発達したのか?

『霊魂達』、つまり『アニマ』はなんにでも宿ります。そう、海だろうが山だろうが太陽だろうが髪の毛一本だろうが、物理的にも概念的にも大小の際限なく何にでもです。いわゆる八百万の神々ですね。この概念のことを『アニミズム』と言います。

ということはつまり、人が描いた絵にもアニマは宿ります。

これがアニメーションです!

人が書いた絵に魂が宿るという考え方は、冷静に言われるとちょっと理解し難いです。

しかし日本には古来よりアニミズムの概念が根付いていたため、すんなり受け入れることができました。したがって、日本はアニメの文化をスムーズに、かつ力強く発展させることができたのでしょう。

日本の文化を英語で説明してみよう

先に原稿を作ってブラジル人課長に伝えたわけではないので、あとからどんなことを話したか思い出しながら書いた英文になります。

英語圏の方と話す時なんかのネタにしていただければ幸いです。

You know the official name of アニメ is animation, but its origin comes from the Latin word anima, which means [soul] or[sprit].
The values of Buddhism fluctuated during the Warring States period(戦国時代), Confucianism(儒教) spread by the Tokugawa shogunate, and Shinto was revived as a national Shinto(国家神道)under the Meiji government, but it was dismantled by GHQ after the war.
In this way, in Japan, Shinto and Buddhism become ambiguous, and there is only the “sense” of so-called eight million gods in which gods dwell in various things, such as the idea of seniority in Confucianism.
That’s why most of the Japanese have somehow a sense of polytheism, but I think it’s more like animism than polytheism. 神-kami(Gods)is not THE GOD, but 神-kami(Gods)is a spiritual way of thinking.
Therefore Japanese like anime, and were able to develop the culture of anime.

参考にした資料

ネット検索
『アニメ 語源 でググる』

書籍
『作画汗まみれ』

『ぼくらがアニメを見る理由』

Youtube

【古事記①】日本の神話が面白い 〜日本の成り立ちを知っていますか?〜
【日本宗教史①】日本人が知っておくべき神社と寺の歴史とは?

 

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