【本要約】コミュニケーションでやってはいけないタブー5選【雑談の一流、二流、三流】

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この記事の概要

〇書籍『雑談の一流、二流、三流』の作者について
〇なぜ雑談が重要なのか
〇雑談でやってはいけないタブー5選

今回紹介する本

 

本の作者について

作者:桐生稔(きりゅうみのる)さん
株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役。高校では常に常に成績1位、生徒会長でスポーツ万能だったが、2002年に入社した全国1200支店運営する大手人材派遣会社にて、断られるのが嫌だったこと、上司に自分のトークを聞かれるのが苦痛だったことが原因で営業成績が再開に。新卒3か月で左遷される。一念発起して「顧客に何を伝えるのか」ではなく「顧客と良い関係を築く」ことに集中。そのカギとなるのが雑談だと気づき、顧客とのやりとりのなかで雑談の成功パターンを構築していく。左遷されてからは順調に売り上げを伸ばしエリアマネジャーに昇格。地方に飛ばされて2年、担当するエリアは全国1200店舗中、売り上げ達成率ナンバーワンを実現。その後、畑違いの音楽スクール業界に転職。音楽のことはずぶの素人だったが音楽講師と音楽以外の雑談で良い関係性を築くことを心掛け入社して3年で事業部長に昇格。その後、株式会社モチベーション&コミュニケーションを設立。運営するコミュニケーションスクールでは全国3万人以上が受講。
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なぜ雑談が重要なのか?

説明がうまい人が売れる、専門知識と技術がある人が出世する・・・現実はそうではありません。と書籍の「はじめに」で語られています。

人の心を動かすのは「どんなことを伝えるか?」よりも「相手とどんな関係性にあるか?」のほうが重要になります。要は「何を言ったか」ではなく「誰が言ったか」ということです。

そして、相手と良い関係を築く一番重要なコミュニケーションが「雑談」です。

作者によると、良い関係性を築く方法は、人間の心理に基づく決まったパターンが存在するとのことです。生まれ持った才能や性格ではなく、テクニックとして雑談の能力を向上させることができるということですね。

テクニックを詰め込むよりもやってはいけないタブーを知ろう

書籍『雑談の一流、二流、三流』は全部で45個のテーマからなります。ひとつのテーマごとに、三流の場合、二流の場合、一流の場合はそれぞれどうするかが解説されています。

たとえば「ファーストコンタクト」のテーマでは三流なら「話しかけられるのを待つ」二流なら「先に話し始める」一流はどうする?→「質問をする」といった感じです。これが45個あります。

この記事でそのすべてを解説することはしません。45個のテーマはそれぞれとても役立つ内容なので、すべて確認したい場合はぜひ本書を手に取って実際に読んでいただきたいです。

書籍『雑談の一流、二流、三流』で紹介されている45個のテーマすべてで一流のメソッドを実行できれば、確かに雑談のプロになれると思います。しかし、いきなり45個すべて完璧にこなすのは不可能でしょう。実際の雑談でひとつずつ試してみて、地道に習得していく作業が必要です。

この記事では書籍『雑談の一流、二流、三流』を読んだうえで、雑談でやるべきこと45個ではなく、雑談でやってはいけないタブー5選という形に要約してお伝えできればと考えています。

片手で数えられるくらいのタブーならなんとか一度で覚えられます。やらなければいけない45個のテクニックよりも、まずは、絶対にやってはいけないタブーを学ぶだけでも、雑談に対する苦手意識を克服できるのではないでしょうか。

雑談でやってはいけないタブー5選

タブーその1:空気を読まずに雑談をはじめる

まず一番やってはいけないこととして、今は雑談の時間じゃないのに雑談を始めようとしてしまうことです。コミュニケーションは様々なカテゴリーに分類することができます。雑談、相談、議論、説明、解説、発表、質疑応答、アイデア出し(ブレスト)、インタビュー、カウンセリング・・・。などなど

たとえば相手が深刻な悩みを打ち明けてきて、どうしたらよいか真剣に相談してきているのに、「そんなことよりさぁ、こないだ面白いことがあって・・・」と雑談を始めようとしたらどんな印象を与えてしまうでしょうか。

まず間違いなく「こいつに相談しないほうが良かった」と思われるでしょう。相手が素直に意見を言ってくれるタイプなら「もういいよ。相談したのが間違いだった」と言ってくれて自分の間違いに気づく機会を得られるかもしれません。が、もっとまずいケースとしては、相手が無理をしてこちらの雑談に合わせてくれる場合です。相手は自分の相談をないがしろにされたというフラストレーションを抱えたまま、無理に作り笑いをしてこちらの雑談に付き合ってくれたあげく、心の中であなたを低く評価します。

今、雑談してよいタイミングかどうかをしっかり確認してから雑談を始めましょう。

タブーその2:とにかく否定する

なんでもかんでも「いや」「でも」「だけど」が口癖の人がいます。

雑談でたわいもない話をしてリラックスしたいのに、反論を意味する逆説ワードを連発されるとどうなるでしょうか?まず間違いなく「なんだこいつめんどくさいなー。つまんない」と思われてしまい。変な空気にもなります。

議論をする場なら反論も必要だと思います。しかし、雑談の目的は、意見をぶつけ合わることではありません。雑談は意見が正しいか、正しくないかよりも「心地よさ」が大切です。なぜなら雑談の最大の目的は「相手と良い関係を築くこと」だからです。

何でもかんでも否定する人は、無意識に会話の主導権を握りたいと考えているように見えます。自分に自信がないことの裏返しとして、相手を否定することで関係性の優位に立ちたいのではないでしょうか。

自分が「いや」とか「でも」といった逆説ワードを使わないように気を使っていても、相手が完全に同意できない意見を言ってきたとします。たとえばあなたが「今日は冬なのにあったかいなー」と感じていたとして、相手が「今日は凍えるほど寒いですよねー」と言ってきたとしましょう。

ここで「いや、冬にしてはあったかいでしょ」とか「でも冬なのに10℃超えてますよね?」と逆説ワードで返してしまいたくなる衝動を抑えて、興味に変えるというワザがあります。

自分はあったかいと感じている時に相手が「さむい」と言っていたら、なぜ寒いと感じるのかに興味を持つのです。

相手の発言に興味が持てれば「あったかい地方の出身なんでしたっけ?」とか「寒がりなんですか?」といくらでも質問が浮かびます。

否定したくなったら質問する。こうすれば相手にめんどくさいと思われることもなく会話が弾むきっかけにもなります。

タブーその3:質問せずに長時間話し続ける

タブーその2の対策としても解説しましたが、雑談において質問はとても重要です。

なぜなら、雑談の最大の目的は「相手との良い関係を築く」ことだからです。相手との良い関係を築くうえで質問は欠かせません。

もしも雑談をしている時に、誰にも質問しないでひたすら自分のことを話し続ける人がいたらどうでしょうか?仮に、その人のトークが神がかり的に面白くていくらでも聞いていられるのだとしたら、それはそれでいいかもしれませんが、時間いっぱいその人のトークを聞いて、得られるものは何でしょうか?

その場にいた人は「この人しゃべりがうまいなー」という印象を受けて、トークで場を仕切った人は「盛り上がったなー」と自己満足して終わりです。そこにお互いに良い関係を築くという点で成功はありません。

そして、何分も場を持たせるくらいトークがうまい人なんてほんの一握りだけです。テレビやネット動画のバラエティ番組やトーク番組を見ていられるのは、視聴者である自分はその場に参加していないからです。そもそも自分は会話に参加していなくて、ショーを閲覧している観客としての立場だから長時間見ていられるのです。

会話、特に雑談の場合、相手の話を何分も真剣に聞くことはできません。なぜなら、雑談の場合はその雑談に参加する人全員に等しく発言する権利があり、そして何よりも一番重要なのは、人は誰でも自分のことが一番興味があるからです。

どのタイミングで自分のことを話しても良い場で、人の話を長時間浴びせられたらどう感じるでしょうか。「あーこいつと話すのつまんないな」と思われてしまいます。

書籍『雑談の一流、二流、三流』では、雑談では30秒くらいで会話を回すのがベスト。と言っています。

「30秒自分の話を聞いてもらったんだから、次は30秒別の人の話を聞いてあげなければ」くらいの心構えが必要です。そして、相手に会話のボールを渡す時は、興味をもって質問をする形がベストです。

タブーその4:無表情

「メラビアンの法則」ってご存知ですか?別名「3Vの法則」または「7-38-55ルール」とも呼ばれる心理学の法則のことです。

情報が相手に与える影響は、

  • 言語:7%
  • 聴覚:38%
  • 視覚:55%

これが「メラビアンの法則(7-38-55ルール)」です。

表情やジェスチャーである視覚情報が与える影響は最多の55%。笑顔で話すのと無表情で話すのとでは、印象がまるで違うのです。

そして、人には「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しい」という一面があります。笑顔になることで顔の表情筋が刺激を受け、それが脳にフィードバックされると、ポジティブな感情が生まれる。という仮説すらあります。

日本には昔から「笑う門には福来る」ということわざもありますし、1925年に発行され、今もなお愛読されている『幸福論』の著者は「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」という言葉を遺しています。

さて、これでパーツがそろいました。メラビアンの法則によれば表情やジェスチャーである視覚情報が与える影響は最多の55%。そして「楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しい」という事実。

こうなれば、雑談の時に意識して笑わない手はないです。

繰り返しになりますが雑談の最大の目的は「相手との良い関係を築くこと」です。雑談が終わった時に「たのしかった」と思ってもらえれば成功です。

補足として、もちろん雑談の内容が悲しいできごとの共有や、苦しい身の上話の打ち明けだった利する場合は、笑顔ではなく神妙な雰囲気で対応するほうが良いでしょう。というより、ここまで来てしまうともはや雑談ではなく「相談」とか「発表」なので、「相手と良い関係を築く」という目標を無理に目指さなくても良いと思います。よきタイミングでそっと話をきりあげてその場を離れるとか、可能なら雑談に舵を切りなおすことを試みてもいいかもしれません。

タブーその5:役割を意識しない

会社での雑談、友人との雑談、家族との雑談・・・世の中にはいろいろな雑談の場があります。いつも聞き役のひとはどんな場でも聞き役。いつも話が長い人は長時間演説を繰り広げていることが多いのではないでしょうか。

雑談は2人以上の人間がいないとできません。同時に好き勝手話していては会話にならないので

①話す人②聞く人

という役割は絶対に必要です。雑談の人数が3人以上になれば

①話す人②聞く人③まわす人

という役割分担が好ましいです。

まわす人とは、全体に目を配り、話を振ったり、質問したり、食事や飲み物がある場であれば配慮をして、その場を快適に過ごせるようにコントロールする人のことです。テレビでいうところのMC役です。

3人以上の飲み会でまわす人の役割はとても重要です。一般的な人は「どうしたら雑談が成功するか?」などとは考えていないので、話したい人はいつまでも延々と話し続け、話したいことがあっても気のいい人は我慢して聞き続けてしまいます。

タブー3でも解説しましたが、ひとりの人が30秒以上話し続けるのは心地の良い雑談を目指すうえで好ましくありません。そこで必要になってくるのがまわす人です。

「このひとずっと話し続けているなぁ」と感じたらあまり話せていない人に振る。「なんだか誰も積極的に話したがらないな」と感じたらあえて話す役割を演じる。自分のほかにまわす役割を率先してやってくれている人がいれば、状況に応じて話すか聞くか選択する。

こうすることで、雑談に参加しているひと全員が心地よく感じる場を作り出すことができます。

役割のバランスが崩れている雑談は、すでに雑談ではありません。誰かの独演会か説教ショーになってしまいます。まわす人の役割を請け負って心地よい雑談の場を作り出そうとすることも大切ですが、あまりにも強力役割のバランスを崩す人がいる場合は、あまり無理せずにそっとその場を離れることも一つのテクニックです。

あと、余談ですが個人的に雑談は最大でも4人が限界だと思っています。 この人数であれば会話がスムーズにでき、なかなか発言できないという参加者が出てくる心配もありません。8人くらいで飲み会を実施すると自然と4人ずつに分かれて2つのグループになります。一時期オンライン飲み会が流行りましたがこちらも推奨されている人数は4人程度だそうです。

まとめ

〇相手と良い関係を築く一番重要なカギが「雑談」

タブーその1:空気を読まずに雑談をはじめる=>雑談してよいタイミングか見極めましょう

タブーその2:とにかく否定する=>否定したくなったら相手との相違点に興味をもって質問しましょう

タブーその3:質問せずに長時間話し続ける=>自分のことを長々と話し続けるのは独演会か説教ショーです。質問をうまくつかって30秒以内に話を振りましょう

タブーその4:無表情=>コミュニケーションの中で55%は視覚的情報、つまり表情が影響を与えています。何を話すかよりも、楽しく笑いながら話すことを心がけましょう

タブーその5:役割を意識しない=>雑談には①話す人②聞く人③まわす人という役割があります。参加者の間で役割のバランスが取れているかに気を配りましょう。

東洋思想の代表格ともいえる老荘思想の中に

「和して唱えず」

という言葉があります。人が話しているときには、時折相づちを打ち、話にあわせるだけで自分の意見は述べないこと。という意味の言葉です。まさに雑談の極意を言い表している名言ではないでしょうか。

よくよく考えると「和して唱えず」もやってはいけないことを示している言葉です。

今回の記事では書籍『雑談の一流、二流、三流』をただ要約するだけではなく、あえて、雑談でやってはいけないこと5選という形に解釈しなおしてまとめてみました。

あれもいい、これもいい、全部やらなきゃ。とテクニックを詰め込みまくるよりは、片手で数えられるくらいの絶対にやってはいけないことをサクッと覚えたほうが実際の雑談で思い出しやすいかなと思ったからです。

やってはいけないことをしっかり理解して、実際の雑談で心がけることで、雑談の質が上がっていくはずです。そうしたときに、もっといろいろ雑談のテクニックを知りたいなと思ったら、書籍『雑談の一流、二流、三流』を手に取って読んでみてはいかがでしょうか。

 

良い雑談のカギは良い質問です。とはいえ相手に興味をもてないと質問は浮かびません。ゼロから自分のアタマで全部考えなくても、雑談でどんな質問をしたらよいかという本はいくらでも世の中にあります。私が持っている本の中で特におすすめなのが『キラークエスチョン』という本です。30秒で会話をまわしていけるくらいの軽い質問から、相手の人生の核に迫るような本質的な質問まで、26個の質問が紹介されています。こちらもオススメですよ。

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