今回の記事では、英語を聞く能力が求められるリスニングパート攻略方法を解説していきます。
リスニングパートの特徴
まずは全体像をつかむためにリスニングパートではどんな問題が出題されて、どういった能力が求められるのかを押さえておきましょう。
英検(英語能力検定)2級のリスニングセクションでは、英語の音声を聞いて理解し、情報や意味を把握する能力が評価されます。リスニングセクションは、日常生活や学校、仕事などの様々なシチュエーションを想定した音声素材で構成されています。
一般的に、英検2級のリスニングには以下のような問題形式が含まれます。
- 短文の聞き取り:与えられた短文を聞いて関連する情報や主旨を把握する問題です。簡単な会話やアナウンス、短い話などが用意されます。
- 対話の聞き取り:日常会話や学校や仕事の場面での対話を聞いて内容や目的を理解する問題です。会話の中で情報のやりとりや意思疎通が行われます。
- メッセージの聞き取り:留守電メッセージや電話での応答メッセージなど、特定の情報を伝える音声を聞いて、その内容や指示を理解する問題です。
- ニュースやレポートの聞き取り:ニュースやレポート、インタビューなどの長めの音声を聞いて、主要な情報や要点を把握する問題です。
- 方向の聞き取り:道案内や交通手段の案内など、特定の場所やルートに関する指示を聞いて理解し、正しい選択肢を選ぶ問題です。
これらの問題形式を通じて、英検2級のリスニングセクションでは、日常的な英語の音声を正確に理解する能力が試されます。スピーカーの発音やイントネーションに注意を払いながら、情報の受け取りや意味の理解に集中する必要があります。また、聞き取った情報を的確に解釈し、問題に対する適切な回答を選ぶ能力も求められます。
リスニングパート攻略方法
リスニングで重要なことは、とにかく英語を聞くことに全力で集中することです。
いやいや、リスニングのパートなんだから聞くことに集中してるに決まってるでしょ?
という声が聞こえてきそうですが、聞くことに対して本当に100%集中できていますか??
英検やTOEICのリスニング問題は、問題である英語の音声が流れてから次の問題の音声が流れ始めるまでの10秒程度のインターバルで解答を入力しなければいけません。設問1行で何を問われているのかを理解して、4択の選択肢の中から正答を選ぶことを求められます。
この10秒だけでは足りないと感じる不安から、ついつい英語音声のリスニング中に、設問や選択肢の英語に目を通してしまいがちです。でも実は、この先読みや、ながら読みこそが、リスニングに集中できなくなってしまう最大の原因です。
リスニング中は目を閉じる
リスニングパートでは、だまされたと思って、英語の音声が流れている間は目を閉じて絶対に英語を読まないようにしてください。設問や選択肢の英語を読みながら音声を聞くよりも、よっぽど音声に集中することができます。
まさか!試験中に目を閉じる!?と思うかもしれません。実際、英検に限らずTOEICでも、リスニングパートはいかに問題の英文を先読みできるかどうか、もしくはリスニング中も問題の英文を見続けてキーワードを逃さないようにするかがカギだと紹介されている攻略法はよく見かけます。
しかし、設問や選択肢の先読みや、リスニング中にも英語を読むことに集中力が奪われて、肝心の英語を「聞く」ことに集中できなくては元も子もありません。結局、「聞く」ことに集中するには「聞く」以外のことをしない。これしかありません。
わからない問題は捨ててリズムをキープ
リスニング中は目を閉じることで「聞く」ことに全力集中することの次に大事なことは、とにかくリズムをキープすることです。リスニングパートは音声が再生される➤10秒のインターバル➤音声が再生される・・・というサイクルが淡々とすすんでいきます。
4択のうち2択にしぼれてるんだけど・・・とか、もうちょっと音声の内容を思い出せれば正解できそう・・・といった考えにとらわれてしまって、正答を即決できずに次の音声が始まってしまうと、どんどんリズムが崩れていきます。
ひとつ前の問題は難易度が高く確実に正答できるのかアヤシイ問題だったのかもしれません、ですが、もしかしたら次の問題は確実に正答できるレベルの問題かもしれないのです。どんな難問でも、オイシイサービス問題でも、ハズレはハズレ、正答は正答です。であれば、1問1問に全力で集中して取り組むことが最も効率的です。
あらかじめマークする番号を決めておく
音声と音声の10秒のインターバルで確実に正解だと思える選択肢を選べないのであれば、どの番号でもいいのでマークしてしまって次の問題に気持ちを切り替えましょう。
私の場合は、たとえばリスニングの内容がほとんど理解できなくて選択肢を読んでもまったく正答の検討がつかない時や、逆にリスニングは聞き取れたけど設問が理解できない場合は、あらかじめ決めておいた番号でマークしてしまい、さっさと次の問題に気持ちを切り替えるようにしています。
2択か3択で迷ったら・・・
2択で迷ったり、確実に1つは違うけどあと3つのうちのどれかは分からない(3択)といった場合は、のこった選択肢の中で一番上の選択肢を解答としてマークしてしまって、どんどん次の問題に意識を向けるようにしています。
リスニングの問題で「もうちょっと考えれば何とかなりそう・・・」なんてことはありません。自分の英語の実力が追い付いていない限り、仮にインターバルの時間がが20秒だろうが60秒だろうが、結果は変わらないでしょう。
リスニング以外の攻略法について
リスニング以外の攻略法についてはこちらの記事でまとめて紹介しているので、ぜひ目を通してみてください!
さいごに
最後まで読んでいただきありがとうございました。
最後にちょっとだけ自分がたりさせてください。わたしはもともと英語が大の苦手で学生時代はとにかく英語の勉強から逃げてきました。しかしひょんなことから欧州系外資企業で働くことになり、英語力が必要になったのが30歳にもなろうかという20代後半の頃でした。当時はTOEICの攻略を英語学習の軸にしていて一時は780点を取るまで取りくみました。オンライン英会話もやっていましたが、結局英語を「使える」ようにはなりませんでした。
理由はTOEIC対策に特化してしまったことと、オンライン英会話のレッスンをこなす能力だけを伸ばしてしまったことです。英語の基礎からやりなおすステップをすっとばして、曖昧なまま放置してしまったことがよくなかったです。
英語が使えるようになりたいのであれば、TOEICでも英会話でもなく『英検』をおススメします。英語を読む、聞く、書く、話す4技能がしっかり身についていないと合格できないので、英検に取り組むことで自然と英語の基礎力と向き合うことになり、しかも2級まで合格できれば最低限英語を「使える」能力を手に入れることができるからです。
私は英検2級に合格したときに、やっと英語が「使える」ようになったな、と思えることができました。英検に関しては順1級の合格を一区切りとして、現在は自分の仕事の領域に特化した英語力の向上に取り組んでいます。英検に取り組むことで得られた英語力の下地があるので、仕事に関する専門的な英語の勉強もはかどっています。
このブログでは英語力ゼロから英検2級合格までを最短で攻略するための方法を解説しています。英語学習においてあなたには私のような無駄な遠回りはしてほしくありません。
ぜひこちらの記事も見てみてください
コメント