ファスティングとは?やり方と効果を解説【できる男は超少食・要約】

生活習慣系
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最近ファスティングってよく聞くけどどうやら健康にいいらしい。なんか断食って意味らしいけど宗教的なやつなのか?ファスティングが何なのか、やり方は?やるとどんな効果があるのかサクッと知りたい・・・
悩んでいる人
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結論
『ファスティングとは断食のことです。しかし宗教的な意味合いはありません。1日のうち16時間、何も食べない期間をしっかり確保することがポイントです。食事の回数を減らしてドカ食いしないことで、健康になって痩せて集中力も上がって老化防止もできて時間もお金も節約できます。』

この記事の概要

・書籍『できる男は超少食』の要点まとめ
・ファスティングとは?断食との違い
・ファスティングのやり方
・ファスティングの効果

今回は『できる男は超少食』という本ををベースにファスティングとは何ぞやということについて解説します。

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ファスティング(断食)とは

今回ファスティングを解説するにあたって主に参考にした本のタイトルは『できる男は超少食』ですが、この「少食」という言葉は、そっくりそのまま「断食」と置き換えていただいてOKです。断食を英語にするとファスティングになります。

「断食ってあのイスラム教でいうところのラマダン??宗教的な習慣なの?」って思うかもしれませんがそんなことはありません。たしかにイスラム教では3大欲求の食欲を我慢する断食によって「私利私欲を捨て神への献身に没頭」することを目的としているようです。イスラム教の断食は、断食といっても1日中飲食を禁止しているわけではなく、日没から日の出までは許されています。

断食というとどうしてもイスラム教を連想してしまいがちなので、少食=断食=ファスティングということで、以降はすべてファスティングという言葉を使います。ファスティングは断食を英語にした場合の言葉ですが、宗教的な意味合いは全くありません。あくまでもファスティングの目的は、一定の期間、食事を摂らないことで、消化器官に十分な休息時間を与えることです。消化器官を休めることで老化防止、健康改善、仕事のパフォーマンス向上が期待できます。さらには食事の回数が減るので、時間とお金の節約にもなります。

ちなみに朝食を意味する英単語は(ブレイクファスト)ですがこれを2つに分けてみると、”BREAK”は「壊す」、”FAST”は「断食」という意味です。 これは、夜眠っている間は食事が出来ない状態が続き、その”断食状態”を、朝食をとることでやぶる=「断食を壊す(BREAKFAST)」と表現したことから出来た言葉なのです。

理想的なファスティングと期待できる効果

ファスティングの理想は1日1食の食事を腹8分目で抑える食生活です。

「1日1食!?腹八分目!?いやいやガッツリ三食お腹いっぱい食べるからこそエネルギッシュに働けるんじゃないか」と思うかもしれません。

しかし、もしこれを読んでださっているあなたが、以下の内容で少しでもお悩みなら、もしかしたら『ファスティング』がもっとも効果的な解決策になるかもしれません。

  • 常にだるい
  • 体が重く感じる
  • しっかり寝てるのに眠い
  • 集中を持続することができない
  • 原因不明の目眩や頭痛に悩まされている
  • なぜだかイライラして怒りっぽい
  • 太っていて体重を落としたい
  • 記憶力が低下してきた
  • お金を節約したい

人生をよりよくしようとすると何か新しい器具を買ってみたり、新しい資格の勉強を始めたり、新しくジムに通う習慣を検討したりします。

それらも悪くはないですが、ほんとに重要なことは、人生を豊かにすることを妨げている要因をいかに遠ざけるか、つまり何をやめれば良いのかを考えてみることかもしれません。

『何を足すべきかではなく、何をやめるべきか』そういった視点に立った時に、ファスティングは最高の解決策になり得ます。痩せて健康になり、集中力もアップし、そして食事にかける時間と費用も削減できます。

ファスティングでデトックス(排毒)できる

普段食べている食事には合成着色料や合成保存料などの食品添加物、重金属や農薬などの毒が少量含まれています。

一定期間の断食、つまりファスティングによってこれらの毒を体から排泄することができます。主に脳から食事由来の神経毒物がデトックスされるすることによって頭がスッキリして思考がクリアになります。集中力というのは根性でひねり出すモノではなく、生活習慣の総合的な結果によって高いか低いかが左右されます。ファスティングによって毒が排出されて頭の中がクリアになり結果的に集中力がアップするのです。

食事由来の毒を脳からデトックスする事である程度もの忘れも改善させることができます。ファスティングをやってみれば記憶力が改善されることを実感できるはずです。

ドラクエとかのRPGとかで毒を受けている状態だとフィールドをあるくだけでHPが削られていきます。あれがなんだかアタマが冴えない状態と同じであると言えます。1日3食たべている人は常に毒を食らってる状態だと例えると、良いパフォーマンスが出せなくて当然と言えば当然かもしれません。私も1日3食たべていたころは、朝の通勤電車のなかで眠い目をこすり、昼休憩が終わってから眠くて仕方のない魔の時間帯に耐え、家に帰ってからも今日も疲れたなと振り返る毎日でした。考えてみれば1日中眠くて、そして眠さに耐えてました。

ファスティングすると疲れにくくなる

食べ物を食べると肉体は食べたものを消化しなくてはいけません。当たり前のことだけど忘れがちです。胃や十二指腸、小腸や大腸をはじめとして取り込まれた栄養は全身に張り巡らされた血管という臓器を通して運搬され、上昇した血液の血糖値は膵臓から分泌されるインスリンというホルモンによって正常値にまでコントロールされる。こんな複雑なプロセスを肉体は愚痴の一つもこぼさずにこなしてくれています。

ただ、毎日三食きちんと食べてしまうと、この複雑な消化プロセスを1日に3回も行うことになります。ちょっとイメージすればわかりますが、仕事でもなんでも、プロセスが複雑であればあるほどこなすのは大変だし疲れます。食べたものを消化するプロセスは、それはそれは複雑なのでとてもエネルギーを消費します。1日3回食事をする場合の消費エネルギーはなんと42.195kmフルマラソン完走に匹敵するのだそうです。

食べる量を減らすことで、食べたものを消化することに費やさなければいけないエネルギーを節約できるというわけです。ファスティングは体が疲れにくくなって当然です。

また、この節約したエネルギーを別のことに使うこともできるようになります。例えば肉体は空腹である時間が長いと、長寿遺伝子というスイッチがオンになって痛んでしまった細胞の傷を修復してくれることがわかっています。

ご存知のように私たちの体は細胞からできています。傷ついた細胞が修復されるということは、体の内側にも表面にもいい効果があります。体の中では日々の生命活動で疲労した臓器の細胞が修復されることで肝硬変や腎不全といった絶対になりたくない病気を予防にすることにつながります。体の表面の細胞といえば肌と毛です。肌と毛の細胞が傷つくとそれすなわち老化現象に直結します。肌のシミとか白髪ですね。ファスティングにはこう言った老化現象を改善するする効果があります。

1日3食の人は毎日フルマラソンと同じくらいエネルギーを消費しつつ、長寿遺伝子のスイッチがオンにならないため体の内側も表面も細胞が修復されません。一方、1日3食をやめることでいままで余分に消費していたらエネルギーを節約でき、長寿遺伝子が活発になることで臓器を良好に保ったり、見た目に直結する肌や髪の毛を若々しく保ったりすることができます。どっちが良いかは明らかではないでしょうか。

ファスティングで睡眠時間が短くなる

ファスティングによって消化に費やしていたエネルギーを節約することによって睡眠時間も短くなります。これは自信を持ってたしかにその通りだといえます。なぜなら自分でファスティングを実施してみて、確かに睡眠時間が短くなったからです。

私は会社の最寄り駅から片道6キロ程度を自転車で通勤しているので1日1食だとさすがにつらいため朝食抜きの1日2食生活を実施しています。

1日3食食べていた頃は7〜8時間寝ないと次の日は本調子が出ませんでした。もちろん、前日はアルコールを控えて、寝る前の一定時間にスマホやパソコンやテレビのブルーライトにどれだけ曝露するかといったことも関係してきますが、この記事はファスティングに関する記事なので細かい部分ははぶきます。

完全に朝食を食べないようにして、昼は血糖値が上がりにくさを優先してサラダを食べてます。夕食はわりと好きなものをなるべく早く腹いっぱいにはならないくらいにセーブして(とはいえいっぱい食べてしまいますが)ます。1日1.5食といったところでしょうか。この食生活にきりかえてから、5〜6時間の睡眠時間で充分全回復できるようになりました。

4歳の娘の寝かしつけがあるので夜10時には寝ますが早いと3時には目が覚めます。しかし疲労感はなく眠気もゼロです。1日3食だったころは毎日スマホのアラームで叩き起こされてましたが、1日1.5食に変えてからはスマホのアラームよりもずっと前に起きれるので快適です。アラームが鳴るタイミングでノンレム睡眠(深い眠り)に入っていると、無理矢理起きなければいけないため、あさイチ番にだるさ、疲労感、眠気、二度寝したい衝動に襲われます。もうあの生活には戻りたくはありません。

3人家族で共働きで4歳の娘を育てつつも、こうしてブログの記事をかけているのは食事の習慣を見直したことが大きく影響ています。

ファスティングで時間とお金が節約できる

ファスティングを始めると時間とお金が節約できます。1日3回食事に使っていた時間とお金が減るので当然と言えば当然なのですが、その効果たるや絶大です。

時間の節約効果

まずは時間ですが自炊でも外食でも、そもそも食べなくて良いとなれば、そっくりそのままかかっていた時間を自分の時間として使えます。行きたい店を調べて、店まで行って、混んでいたら待って、注文してからも待って、そしてご飯を食べて・・・すべてに時間がかかります。トータルで1時間はかかるでしょうか。自炊はもっと時間がかかるかもしれません、食材を買って、調理して、盛り付けて、食べて、食器を洗って・・・。1食当たり1時間以上はかかってそうです。

1日3食を1日2食にできれば1日で1時間節約できます1日1食なら1日2時間です。2時間あったらいろんなことができます。映画1本見れますし、家事もかなり片付きます、本を読んだり運動したり、寝る時間を増やしたりと、何に使ってもあなたの自由です。

お金の節約効果

次にお金の節約効果ですが、こちらも中々あなどれません。単純に計算するために1食のコストを500円としましょう。1日3食を1日2食にできれば1日で500円浮きます。365日で182,500円も節約できます!これが1日1食なら単純に倍なので365,000円の節約です。ひと月当たりに換算すると30,417円です。

毎月3万円の昇給がどれだけ大変なことかは一度でも働いたことがある方ならわかるでしょう。ファスティングによって食事の回数を減らすことで、これだけの金銭的なメリットが得られます。

ファスティングでアンチエイジング(老化防止)

タモリさんも、ビートたけしさんも、相棒シリーズでお馴染みの水谷豊さんも、1日2時間のヨガを欠かさないヨギーでマルチタレントな片岡鶴太郎さんも、ビジネス界では星のリゾートの星野社長やジャパネットたかたの高田元社長も、海外ではビルゲイツさんや米国元大統領のバラク・オバマさんまで、いつまでも若々しく一流として活躍し続けるプロフェッショナルたちは一日一食の超ファスティング習慣を公言しています。

本では紹介されていませんでしたが、言われてみれば、福山雅治さんやガクトさんも1日1食です。Youtube大学で大活躍しているオリラジの中田敦彦さんも本を読んだりガクトさんに影響を受けた結果、現在は1日1食生活を選択されています。

彼らに共通する点は、「実年齢よりも若く見えて、いつまでも第一線でエネルギッシュに活躍し続けている」ということです。

なぜ、余るほどの金を持っていて地位も確立しているのに1日の食事を制限しなければいけないファスティングという食習慣を選ぶのでしょうか。それは、好きなものを好きなだけ食べるよりも、ファスティングを実施することのメリットがのほうが大きいということを、ご自身で体験して効果を実感しているからです。

ファスティングの始め方

「ファスティングによって毒がデトックスされてアタマがスッキリして集中力もアップするのか、そして内臓のが健康になって老化防止にもなって、さらには睡眠時間が短くなるから自分の時間も確保できるんだ。いいことばっかりじゃん!ファスティングに興味があるけど1日3食モリモリ食べてて間食も楽しんでるからなにから始めればいいのかな?」
悩んでいる人

そんな声が聞こえてきそうです。説明させていただきましょう。

まずは朝食を抜こう

ファスティングの鉄板は朝ご飯を抜くことです。まずは1日2食のいわゆるプチ断食から始めましょう。1日2食は別名「半断食」ともいうようです。1日3食習慣を見直しましょう。

まず、大前提なのですが、間食をとる習慣があるのならやめましょう。間食するたびに肉体は食べたものを消化しなければいけないのでエネルギーが費やされます。コーヒーや紅茶を飲むなら砂糖は入れないようにしましょう。清涼飲料水(ジュース)にもたっぷり糖分が含まれているので避けたいです。

ちなみに断食とはいえ水分はOKです。水をはじめとしてお茶やコーヒーなんかで空腹を紛らわせるのは全然アリです。飲み物に砂糖を追加したり、もともと糖分を多く含むジュースを飲むことは避けましょう。

糖尿病予備軍と言われるふだんから血糖値が高めの方が朝ご飯を抜くと手が震えたりフラフラする場合があります。血糖値が急激に下がることで起きる低血糖ショックと言われる状態です。こういう方は朝食抜きはストップしてください。

まず、朝食の量を半分にするところから始めましょう。そして1ヶ月くらいかけてゆっくりと朝食抜きの生活にシフトしていきます。1日の食事回数を減らすファスティングはとにかく無理をしないことが大事です。そしてファスティングの重要性を自分で理解して、自分で取り組むことを決めることが大切です。

どんなに良いことでも、自分ではよく理解できていのに「とにかくいいことなんだから黙ってしっかりやれ!」と指示されたらモチベーションが上がりません。断食に対しては、「つらい」とか「くるしい」と言ったら感情をいかに抱かず「楽しい!」と思えるかどうかが成功の鍵になります。

朝食抜きじゃなくて3食の量を減らすではだめか?

少食で3食か、それとも食事の回数を減らすか。どちらかを選ぶのであれば食事の回数を減らすほうをオススメします。ファスティングの醍醐味はふたつ①極力食事の回数を少なくして消化に費やされる肉体の疲労を軽減する②一定期間、食事をとらないことで「長寿遺伝子」のスイッチがオンになる。ことです。

①極力食事の回数を少なくして消化に費やされる肉体の疲労を軽減する。に関しては、1回あたりの食事の量を減らせば1日3食でも確かに消費エネルギーは軽減できますが、とはいえ1日3回消化のプロセスが発生することに変わりはありません。食事の回数を減らしたうえで、食事の量も減らせればなおよいです。

②一定期間、食事をとらないことで「長寿遺伝子」のスイッチがオンになる。ことに関しては、『できる男は超少食』では前日の夕食から、翌日の昼食まで18時間空いていることが大事だと主張しています。何も食べない時間は睡眠時間を含んでもOKというところが大きなポイントです。

実はこの何時間空ければよいかというのには諸説あるのですが、個人的には16時間を推しています。私の生活スタイルでは16時間を超えると無理なく続けられなくなってしまうからです。16時間なら24時間の1/3なのでキリがいいですし、前日の夕食を夜8時までに済ませられれば翌日の昼食は12時に食べることができるので、現実的です(もちろん水分は取ってオッケー)。1日3食たべて、16時間の何も食べない時間を設けるのはなかなか難しいと思いますので、朝食抜きをオススメします。

朝食抜きに対する抵抗感に向き合おう

いままで朝食をしっかり食べきている人は、朝食を抜くことに抵抗感を覚えるかと思います。なぜ朝食を抜くことに抵抗感を感じるのかということを掘り下げると肉体的な抵抗と精神的な抵抗に分類できます。

朝食抜きの肉体的な抵抗

まず肉体的な抵抗ですがこれは先ほど解説した低血糖ショックによるものです。手が震えたり、フラフラしたりするので「やっぱり朝食抜きは体に悪いんじゃないか!」と思ってしまって1日3食を見直す機会を逃してしまいます。低血糖ショックは、普段の血糖値が高くなってしまっていることが原因で発生します。普段の血糖値が高い状態が続くと、決して良い食生活を送れているとはいえないので、遅かれ早かれ糖尿病になる可能性が非常に高いです。1日の食事回数を減らすファスティングは体に良く、はじめるときは血糖値ショックというものが起こり得るという知識によって正しい選択を取ってください。

朝食抜きの精神的な抵抗

朝食抜きに精神的な抵抗感を感じるのは「1日3食しっかり食べないと体に悪い」と洗脳されていることが原因です。「洗脳!?」と思われるかもしれませんがあえてこの洗脳という強い言葉を使いました。

質問ですが、なぜ1日3食たべてるのでしょうか?化学的な根拠をしっかり理解した上で、1日に何回食事をとることがもっとも自分に適していると検証したうえで1日3回を選択しましたか?違うんじゃないでしょうか。

家では親に「朝ご飯しっかり食べなさい!」と言われ、学校に行けばお昼ご飯休憩があり、夜になれば当たり前のようにその日の3回目の夕食が準備されます。社会に出て食生活を自分で完全にマネジメントできるようになってからも、「今日は朝ご飯食べてないんだよね」と言えば「なんで?なんかあったの?」と心配され、昼休みにご飯を食べない人がいたら変わってるヤツだという目で見られます。

「1日3回しっかり食べる」ことは常識とされていますが一皮むくと、なんで「1日3回しっかり食べる」ことが良いことなのかをしっかり説明出来る人は少ないです。血糖値の上昇をゆるやかにすることが目的で‥‥と説明できる人もいるかもしれませんが、全体の割合からみたら少数派です。

『デキる男は超ファスティング』ではこの問題についてかなり突っ込んでいて「医療マフィア」という言葉や「利権」や「洗脳」という言葉でわりと過激に主張を展開しています。この記事では詳しくは書きませんが勘の良い方ならそれらのキーワードでどんなことが書いてあるのかは大体想像がつくと思います。

朝食という概念はエジソンによって「発明」された。という豆知識をご存知ですか?トースターを発明したエジソンは何としてもトースターを普及させたかったので、今までなかった「朝にパンを焼いて食べる」という習慣を意図的にはやらせました。エジソンは「人は一日二食では不健康である。三食にすべきだ」というコピーライター顔負けのキャッチコピーで大いにトースターを宣伝しました。まるでシャンプーの売り上げを伸ばしたい企業が「朝シャン」という概念を「発明」したのと同じロジックです。

このように「なんで自分は1日3食たべてるのか?」ということを掘り下げていけば、自然とファスティングに対する精神的な抵抗はなくなるはずです。

ファスティングの好転反応を知ろう

ファスティングを実施すると細胞や神経にたまってた毒素が血液中に排出される「好転反応」というものが起こることがあります。人によって違いますが、頭痛、めまい、吐き気、発疹などの症状が出ることがあります。

このようにデトックス効果で健康的な肉体に向かっているのに、一時的な不快な症状がでてしまうことを「好転反応」といいますがこのことをしらないと「やっぱり1日3回食べないと体に悪いのでは?」と思ってファスティングを中断してしまう人がいます。

瞬間的な症状だけでなくファスティングをするとどういうことが体内で起きて、長期的にどういったメリットがあるのかということをしっかり理解したうえで取り組むことが重要です。

持病のある人は医師と相談しながら進めてください

持病のある方がファスティングに挑戦する場合は健康体の人よりも慎重に行うことが重要です。健康体の人の2~3倍の時間をかけて焦らずゆっくり進めてください。あと、まずは絶対にかかりつけの医師に相談してください。例えば糖尿病の方がこの記事を読んでくださった上で、独自の判断でファスティングに取り組み、何か不具合があったとしても私にはまったく責任を取ることができません。

わたしは「ファスティングは絶対にやるべきだ!」とい主張しているのではありません。読書の醍醐味は自分の知らなかった価値観を知り、そして行動が変わることだと思っているのですが、その体験の中でも是非ともいろんな人に知ってほしいと思うことをこうしてブログの記事として発信しています。何が言いたいのかというと、情報を得たうえで、その情報を整理して実際に自分の行動を変えるかどうか決めるのは、本人にしかできないということです。

ドカ食いしない

食事の回数を減らす上で「腹八分目に抑える」ことに注意しましょう。

1日3食から食事の回数を減らして行って、1日1食を目指します。(私は現在の生活スタイルを鑑みて1.5食で満足してます)

「1日1回しか食事をしないんだからその一回くらいお腹いっぱい食べたい!」と思う気持ちもわかりますがこの1食でドカ食いすることは1ミリもオススメできません。

ファスティングをしている間、胃腸は休息が取れている状態です。そこに、いきなり大量にの食事をとると、胃腸には想像以上の負担がかってしまいます。これでは胃腸はハードワークで疲れてしまいます。消化不良や臓器へのダメージによる炎症反応などの不調の原因となります。

お盆休みや年末年始のようなら長期休暇明けの仕事初日に、何時間も残業をやらないとさばけないような大量の仕事をこなさないといけないとしたらどうでしょうか?肉体的にも精神的にもかなりキツいと思います。ドカ食いとは社員にオーバーワークを強制する無能上司の無茶振りと同じなんです。しかも会社なら辞めれますがあなたの胃腸はあなたの肉体から逃げることができません。あなたが遊んでる時も、寝てる時も、休まず働いてくれている臓器をいたわってあげてください。

できる日だけファスティングでもオッケー

「仕事の接待や家族、友人との付き合いで会食が多い場合はファスティング習慣を維持することが難しいのでは?」と思うかもしれません。そんなケースでは無理して機会をことわったり、参加しても断食をつらぬかなくても大丈夫です。

そういった場合、できるときだけ、例えば休日だけでも断食を実施すると効果があります。仕事がオフの時は週に一回だけで断食によってたまった毒をデトックスすると良いです。

できる日だけファスティングの場合は前日までに過剰な食事で肉体が疲労しているし充分にカロリーを摂取しているので丸一日食事をしないことにチャレンジしてみましょう。いつものファスティングのように水やお茶で水分補給をすることに加えて、お腹が空いたら消化のよい「ファスティングドリンク」を飲んでも良いです。ファスティングドリンクには糖分が入ってますが、お腹がすいて精神的にキツくなり「やっぱファスティングつらい」となってしまうよりは良いです。

ファスティングしても栄養をしっかり取ろう

1日3食を見直して食事の回数を減らす際に注意したいのが栄養バランスです。いくらファスティングにデトックスがあり消化にかかるエネルギーを節約できるからと言って、ジャンクフードや極端な肉中心の食生活のようなら偏った栄養バランスでは最終的に栄養失調になってしまいます。

『デキる男は超少食』では健康的な食生活を送りたいなら日本の伝統的な食事を食べると良いと言っています。

一般的に、肥満や高血圧などの病気の原因となる食事は、高カロリー、高タンパク、高脂肪、高精白、高砂糖の「5高食」と言われてます。いわるゆ典型的な欧米型の食事がこれに当てはまります。パスタ、パン、ピザ、肉、スイーツ、ジュースとかですね。

その点、日本の伝統食は真逆の「5定食」です。「まごわやさしい」ま=豆、ご=ごま、わ=わかめ、や=野菜、さ=魚、し=しいたけ、い=いも。という覚え方もあるようです。パッと読んだだけでもいかにも体に良さそうな食材ですよね。

他にも、日本では味噌や納豆、醤油といった胃腸に良い発酵食品が比較的安価に手に入ります。健康的な食生活を送ろうと思った時に、日本に住んでいるというのはそれだけでかなり有利なんです。海外でも日本食は健康食として人気が高いです。

長年のテニス会で世界一位の座をキープしているジョコビッチ選手は欧米型の食生活を見直し、日本の食材も取り入れたヘルシーな食生活(グルテンフリー)に切り替えたことでずっともがいていた第二グループから抜け出し一気に世界1位を獲得しました。『ジョコビッチの生まれ変わる食事』というほんについての要約記事はこちら

肉を食べないと力が出ない?

和食中心が好ましいと言われると、あんまり肉を食べないんだなと思うかもしれません。「栄養のバランスを考えるなら肉もしっかり食べた方がいいのでは?」と思うかもしれませんが実は肉はあまり食べないほうがいいです。

肉を食べると体の中では恐ろしいことが起きています。食べ物は種類によって消化にかかる時間が違います。たとえば果物は40分、野菜は約2時間、ご飯などの炭水化物は8時間、肉はなんと消化に約12時間〜24時間かかると言われています。

消化に時間がかかればかかるほど、腸内で腐敗する確率が高くなります。腸内で肉が腐敗すると有毒なアンモニアが発生してしまいます。それが食道、胃、すい臓、十二指腸や小腸、さらには大腸までといったさまざまな臓器の炎症を引き起こしてしまいます。

発生したアンモニアは腸壁から血液中に吸収されますが赤血球同士をくっつけてしまい、結果的に血液をドロドロにしてしまいます。人間の血管の93%は毛細血管なので、血液がドロドロになると毛細血管に血がいかなくなります。これがありとあらゆる病気の原因になってしまいます。

実際、肉を好んで食べる人は野菜を好んで食べる人に比べて何倍も大腸がんにかかりやすいと言われています。もちろん肉はタンパク質が豊富でアミノ酸やビタミンもあり、比較的血糖値をあげにくい性質があるという良い面もあります。悪い面も良い面も知った上で、意識して食べるか食べないかを選択するしたいものです。

成長期の子供とファスティングについて

『できる男は超少食』では言及されていませんが、4歳になる娘の父親としては成長期の子供とファスティングについて書いておきたいです。

私には4歳になる娘がいるので、育ち盛りの子供にとってファスティングは良いのかどうかをハッキリさせたかったのですが、いろいろな情報に触れても明確な答えが出せませんでした。

イスラム教では高齢者や乳幼児、重病人などは断食を免除されるルールがあるようです。とはいえ乳幼児・・・0~2歳くらいまでですよね。ほかにも断食法を推奨されている医師の方のホームページを見たりしたのですが、子供にも断食は好ましいが食べたい盛りなので食べたかったら無理せず与えたほうが精神的には良い。的なことが書かれていました。

この問題に対して私が出した結論としては、月並みですが「ケースバイケース」です。

もしも子供と一緒にファスティングをやるにしても食べたがったらあげる。あと子供がファスティングをする理由をしっかり理解していることが大事です。頭ごなしに「とにかくやれ」では親子の信頼関係と子供の性格形成に支障がでる恐れがあります。

まとめ

ファスティングは本当にメリットだらけです。しかし、大事なことは情報を鵜呑みしないで自分の体で検証してみることです。とにかく自分でやってみて合うかどうか検証して判断しましょう。わたしにはとても合っていました。1日だけでもいいから試してみることをオススメします。

わたしは何事も80点主義が大事だと考えています。何かに取り組むときに80点くらいならちょっとした努力で到達できますが完璧にこなして100点取ろうとすると途端にハードルが高くなります。

私はファスティングの他にも、飲酒制限とグルテンフリーを実施しています。しかしクラフトビールが飲めるバーに行けば数種類のビールを楽しむし記念日にはちょっと高いワインも飲む。楽しい会食でピザやパスタといったグルテンを含む食品が出てきたら躊躇せず楽しむようにしています。

「できる日だけファスティング」という選択肢(逆に平日断食でもオッケー)があるのは心強いですね。

ファスティングは、絶対にやらなければいけないことではなく、人生をより良くするために、できたらいいよねくらいの感覚でオッケーだと思います。友達に誘われたら飲みに行って食事を楽しみ、記念日なんかは豪勢なご馳走を堪能したいです。自分の理念よりも状況を優先したいですよね。「健康の為なら死ねる!」というギャグがありますが、真剣に取り組むからこそいつもこれくらいのユーモアは持っていたいものです。

本やブログや動画はいろんな情報を与えてくれるけど与えられた情報を整理して、自分の生活に取り入れるかどうかを決めることができるのは自分自身だけです。この記事が、あなたの食生活を見直すきっかけになれば幸いです。

今回参考にした書籍

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