自分の年収に満足していますか?
わたしは、20代の頃勤めていた中小企業では手取りが十万円代でした。
もちろん当時は自分の年収に満足できていませんでした。
そこから年収を上げることを決意して、色々な手段をためしてきました。
中途半端な目標では中途半端な結果しか得られないと思い、年収の目標はズバリ『2倍』でした。
英語の勉強を始めたり、知り合いの企業を一つずつ分析したり、Microsoftの資格を一通りとってみりと言った具合です。
最終的には外資系企業に転職に成功して、今では年相応の年収を稼げるようになりました。
20代の頃と比べると年収は約2倍になりました。
もともとの年収がかなり低かったこともありますが、年収を2倍にするという目標を達成することができました。
もしもどのようにして年収を倍にしたのかと聞かれたとしたら『読書が一番役に立ちました』と即答します。
なぜならば、英語学習や資格取得は価値観が変わったことによる行動の変化の結果でしかなく、一番の起点となる価値観の変化は読書によってもたらされるからです。
価値観が変わるということは考え方が変わります。考え方が変わると行動が変わります。
新しい価値観を学び、考え方や行動をアップデートするために実際200冊以上の本を読みました。
今回は、振り返ってみると本当に読んでよかったなと思う珠玉の必読書を10冊ご紹介させていただきます!
年収を倍にするための必読書10選
7つの習慣
伝説の世界的名著です。
『7つの習慣を読んでます』の一言だけで、この人は向上心があるなと認識してもらうことができます。
わたしの年収を2倍にする旅はこの一冊から始まりました。
ただ、洋書なのでたびたび表現方法が分かりづらい部分があります。
数多くのたとえ話やエピソードが盛り込まれています。
そして、本の中身としてはとても骨太でストイック思考です。
読んだからと言って全てを実行できる人は全体の1%以下でしょう。
もちろんわたしもすべてを実行できていない側の人間です。
おすすめの読み方としては、まずは目次を開いて気になる項目があったらそこから読み進める方法です。
この本に関しては最初から最後まで読み切ることが重要ではありません。
この本から何かしら影響を受けて『あなたの行動が変わる』ことが重要です。
個人的には『関心の輪と影響の輪』『緊急性と重要性のマトリクス』がとても参考になりました。
わたしがどのように実生活に取り入れているかは別の記事で詳細を書いていますので是非あわせて読んでみてください。
漫画版もおすすめです
人を動かす
7つの習慣に続きこちらも伝説の世界的名著です。
タイトルの通り、いかに人に動いてもらうかをいくつものエピソードとともに説明してくれる本です。
とても素晴らしい本なのですが、エピソードが多いだけに、最初から最後まで通して読むと、結局何を読んだのかアタマに残らない恐れがあります。
こちらの本も『7つの習慣』同様、目次をみて気になる項目を読む方法をお勧めします。
仕事というのは絶対に一人では解決しません。
そして、どれだけ人に動いてもらうかによって、その成果が左右されます。
仕事とは『誰かの問題を解決する』ことです。
もしも、あなたのタスクが完全に一人で完結するのものであれば、それは仕事ではなく『作業』です。
どうすれば人は動いてくれるのか。そしてなぜ人は動くのか。
といったことを、理屈ではなく感情で理解することができる一冊です。
私がこの本から学んだこととしては、だれかが知識を披露しているときに、たとえその内容が間違っていたとしても、どうしても訂正する必要がないケースであれば指摘しないほうが良いということです。
これは100ドル紙幣に肖像が描かれている、ベンジャミン・フンランクリンの逸話として紹介されています。
ベンジャミン・フランクリンが血気盛んな青年のころ、彼には『議論好きな悪癖』がありました。
彼はある日、友人から『君は意見の違う相手に対して、まるで平手打ちをくらわせるように否定をする。それがいやで君の意見を聞く人は誰もいなくなった。』と告げられます。
ベンジャミン・フランクリンが偉人たる理由として、彼は友人からの忠告を素直に受け止め、そして従来の傲慢な態度をたちどころに投げ捨てたと書かれています。
人は理屈で『物事』を判断すると考えられがちですが実際は違います。
人は『感情』の生き物です。
仮に相手が間違えていたとしても、頭ごなしに指摘してしまうと、相手は正しい知識を得られたことによる喜びなどは一切感じません。『否定された』という負の感情を強く抱きます。
こんなことを続けていたら、若かりし頃のベンジャミン・フランクリン同様、最終的に私と話してくれる人はいなくなるでしょう。
わたしも目的のない『雑談』よりは互いの意見をぶつけあう『議論』のほうが好きなのでこのエピソードに強く共感しました。
この本を読んでから、どんなに相手の意見が間違っていても受け流すようにしています。
どうしても訂正が必要なケースでは、自らの態度を改めたベンジャミン・フランクリンのように『自分としてはこう思うのですが・・・』と、あくまで個人的な感想として伝えるようにしています。
このように、この本を読み切ることよりも、様々なエピソードから自分の『感情』が動くものを見つけ、そして自分の行動を変えるきっかけにすることのほうが重要だと考えます。
チーズはどこへ消えた?
短い本なのでちょっと長い絵本くらいの感覚で サクッと読むことができます。
ただ、短いだけあって余分な部分がなく、この本が何を伝えたいかを明確に読み取ることができます。
とにかくこの本が伝えたいことは『変化は常に起きる』ということです。
言い換えると『変化に対応し続けないと生き残れない』とも言えます。
ポイントは『あなたが変化を起こす起こさないに限らず、世界は変化し続けるものという前提がまずはある』という概念です。
ここを理解していないと、上司や顧客があなたに変化を求めるたびに『また変わるのか・・・』とモチベーションが下がってしまいかねません。
変化が起きるたびに拒否反応で無駄なエネルギーを消費するのは非効率です。
あなたが望む望まないにかぎらず『変化』は必ず起きます。
もしもあなたの所属している組織がまったく『変化』をしていないのであれば、それは変化し続ける世界にたいして『あえて変化をしない』という選択を取っていることと同意です。
みずから変化を起こすか、組織を離れることを検討したほうが良いかもしれません。
『変化は常に起きる』というシンプルだけど忘れがちになってしまうことを思い出させてくれる良書です。
失敗の本質
『チーズはどこへ消えた?』と同じく『変化しないことによるリスク』を教えてくれる一冊です。
『チーズはどこへ消えた?』は架空の迷路で繰り広げられるお話しなので、かなり抽象度が高いです。
しかし『失敗の本質』は第二次世界大戦で日本軍が『どのように』そして『なぜ』敗北したのかを、具体例満載で説明しています。
ビジネス用語はその多くが軍事用語からきています。
たとえば軍事的には標的を意味するターゲットという言葉ですが、ビジネスでもあらゆる目標のことをターゲットと言います。
ほかにも、軍事的には兵糧(兵の食糧)を意味するロジスティクスは、ビジネスでは物流の意味になります。
物理的に人を傷つけることさえしませんが、ビジネスも立派な生き残りをかけた闘争です。
第二次世界大戦での『変化せずに過去の成功例に固執し続けた』日本軍の実例から、失敗の本質とは何なのかを学ぶことができます。
MBA クリティカル・シンキング
問題解決に取り組む際の考え方の基本が学べる一冊です。
題名はクリティカルシンキングですがロジカルシンキングについても学ぶことができます。
なぜならクリティカルシンキングとロジカルシンキングは表裏一体なので、合わせて使うことでそれぞれの真価を発揮できるからです。
クリティカルシンキングとロジカルシンキングに関する本を何冊か読みましたが、それぞれが個別に書かれている本は、私が読んだ限りではありませんでした。
どちらかを説明しようとすると、必ずもう片方を説明せざるを得ないからです。
クリティカルシンキングは『本質的思考』です。
ロジカルシンキングは『論理的思考』です。
仕事で大事なことは、その仕事が『誰の何の問題を解決するのか』という本質的な部分を見失わないことです。
この部分に関してはクリティカルシンキングが重要になります。
『誰の何の問題』に関してはビジネス用語で『イシュー』と言います。
そして、『どのように』イシューを解決するかを論理的に考える時にロジカルシンキングが必要になります。
クリティカルシンキングやロジカルシンキングをするためのツールやフレームワークがあるのですが、それらの使い方を学ぶよりも、もっと根本的に思考の目的をしっかり理解することが必要です。
なぜなら、あなたを評価する上司や顧客、資本主義社会市場であなたと関わるビジネスパーソン全員がクリティカルシンキングとロジカルシンキングを駆使しているからです。
クリティカルシンキングとロジカルシンキングができないのにビジネスの最前線に立つということは、ドリブルとシュートができないのにサッカーの試合に出るのと同じくらいありえないことです。
クリティカルシンキングとロジカルシンキングについてはもう少し詳しく別の記事で書いています。
転職の思考法
自分の努力や技術以上に、産業レベルでのポジショニングがいかに大事かということを気づかせてくれる本です。
あなたが全力で階段をかけあがっても、その階段が下りのエスカレーターだったらなかなか上には行けません。
もしもその階段がのぼりのエスカレーターだったら止まっていても上に行くことができます。
人をTodo型(コト重視)とBeing型(状態重視)の2パターンに分けるという考え方もとても参考になります。
この本ではビジネスパーソンを以下の2つに分類しています。
Todo型:何をするのかで物事を考える。明確な夢や目標がある(全体の1%)
Being型:どんな人でありたいか。どんな状態でいたいか(全体の99%)
Todo型の人間が『ごく少数』しかいないというところがポイントです。
誰しもが、夢中になれる素晴らしい仕事が『どこかにある』と考えています。
そしてその『理想の仕事』を見つけることができないために現実とのギャップに苦しみます。
つまり誰もが自分のことをTodo型だと思い込んでいるのです。
作中では登場人物である転職コンサルタントが語りかけます。
そもそも多くの人にとってやりたいことなど必要はない。だがないからと言って悲観する必要は全くない。なぜなら『ある程度やりたいことは必ずみつかる』からだ。
『転職の思考法』本文より引用
Being型という新しい考え方を気付かせてくれることで『働く』とはどういうことかという誰もが漠然と抱えている根本的な疑問に向き合うことができます。
特に転職を考えていなくても社会人ならば読んでおきたい一冊であることは間違いありません。
エッセンシャル思考
この本は、いまの仕事に何かを足すのではなく『不必要なことをいかにやらないか』という点で様々な気付きを与えてくれるとても素晴らしい本です。
エッセンシャルとは本質の意味です。
エッセンシャル思考を本質的思考と訳することができます。
では、何に対する本質的思考なのでしょうか?
それは『結果』です。
ビジネスでは結果を出すことが求められます。
しかし、実は結果に直結していないことを実行しているケースが多く見受けられます。
では、仕事で結果を出すためにはどうすればよいのか。
答えは簡単で、無駄なことをやらなければいいのです。
・メールが来たらすぐに返信する必要がないのに作業の手を止めて返信する
・上司から頼まれたら内容をよく確認せずに仕事を受けてしまう
・重要度が高くない仕事でも完璧に仕上げてしまう
これらの項目が考えられます。
上記以外でも具体例が満載なので、抽象的な内容を自分なりに解釈する必要がなく、読んだらすぐにアクションに移すことができます。
漫画版なら短時間で概要が学べます。
やさしく学ぶ データ分析に必要な統計の教科書
統計を学ぶことで平均だけでなく中央値や最頻値といった観点を持つことができるようになります。
データは点ではなく標準偏差による『バラツキの範囲』を考慮できたほうが良いです。
人を納得させる最強のツールは、話術でも人柄でも、経歴でもなく『説得力のある数字』です。
統計学は、数字を強力に支えてくれるバックボーンになります。
ヒストグラムやパレート図や散布図といったような、本当によく使える図の基本的な使い方や読み取り方も学ぶことができます。
そしてこの本の最大の特徴は、すべての項目において『Excelで計算する方法』が載っていることです。
この一冊を学ぶことで、統計を知識としてだけでなく、明日から使える技術として身に着けることができます。
個人的にビジネスで一番使える統計学は散布図を用いた『回帰分析』だと思います。
回帰分析が理解できれば、散布図を基にしてX(要因)にたいするY(結果)を分析できるようになります。
気温とビールの売り上げで考えてみましょう。
気温があがるとビールの売り上げが伸びる。と言われたら、直感で間違っていないなと思います。
回帰分析を使えば、気温とビールの売り上げの関係の強さを数値化できたり、X(気温)の値からY(売上)が予測できるようになります。
ビジネスとは突き詰めれば、X(要因)をインプットしてより良いY(結果)をアウトプットするプロセスです。
回帰分析が理解できれば X(要因)と(結果)Yの関係を感覚ではなく数値で判断できるようになります。
自分の意見を主張する際の説得材料に回帰分析を使うこともできるようになります。
仕事をするうえでかなり強力な武器だとは思いませんか?
パソコン仕事が10倍速くなる80の方法
ショートカットキーを中心としてパソコン作業をするうえで必要不可欠なテクニックを身に着けることができます。
あと、本書には書かれていませんが、できればタイピングはしっかりホームポジションを習得してブラインドタッチで打てるようになったほうが良いです。
マウスを触ってデータをコピペする時間や、タイピングをしている時間そのものは仕事に対する付加価値を生んでいません。
テクニックで短縮できる時間は可能な限り短くしましょう。
そうすれば、 仕事に付加価値を与えること、つまりはアタマを使って誰かの問題を解決するため時間を確保することができます。
業務をするうえで、分からないことや思いついたことをつどググる方法もあります。
しかし、この本のように基本的な時短術が一覧になっているものを読むことで、自分では考え付くことができないようなアイデアを見つけることができるという利点があります。
ExcelやWordの基本的な使い方はもちろんのこと、マウス操作やキーボード入力を最速に『チューニング』するといったような、テクニックよりももっと根本的な設定まで紹介してくれています。
読み終わってから数えてみたのですが、80あるテクニックのうち42のテクニックをドッグイヤーしていました。
私は、この内容は『使える!』と思った部分を見つけたときにドッグイヤーをするようにしています。
本の半分以上、割合にして52.5%を『使える!』と思える本はそうそうありません。
1冊の本でこれだけ効率的にパソコンの時短術を学べるのでとてもコスパが良いと考えます。
お金の大学
日本で社会人として生きていくうえで欠かすことのできない基本的なルールブックのような本です。
タイトルに大学とありますが、本の内容はフルカラーでイラスト満載、かつ登場人物たちの会話形式で進められていくためとても読みやすいです。
私たちは自分のことを『自由』だと考えていますが、その自由はあくまでも日本の法律、つまりは日本のルールの上での自由です。
税や保険や投資といったような、社会人として必須の知識をたった一冊で体系的に学ぶことができます。
ゲームをプレイするのにはまずルールを理解する必要があります。
サッカーをプレイする時に、ボールを運ぶのが楽だからと言って手でボールを持ったら即反則になります。
あなたがルールを知っているかどうかは関係ありません。
あなたの生活は確実に日本のルールの上に成り立っています。
そしてこの本の素晴らしいところは、このルールに乗っ取ったうえで、どうすれば『幸せ』になることができるかという考え方の一例を提示してくれるところにあります。
この本が提示する『幸せ』とは、お金を『貯める』『稼ぐ』『増やす』『守る』『使う』の順番に扱うことで、最終的に経済的自由に到達するという考え方です。
引用元:https://liberaluni.com/money-literacy-step
この本を読むことで『働く』ということに関して、新しい価値観を見つけることができるかもしれません。私はできました。
誰かに1冊だけ本をプレゼントできるなら、迷わずにこの本を選びます。
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