英検の試験本番で気を付けるべきことを、聞く、読む、書く、話す、それぞれのパートごとに解説します。なお、私は英検を受験するのであれば、1次と2次で2日間かかる従来型ではなく、1日で受験が完了できるS-CBT形式をおススメしています。なので、S-CBT型で出題される順番で解説させていただきます。
- 話す-Speaking-
- 聞く-Listening-
- 書く-Writing-
- 読む-Reading-
従来型よりもS-CBTをおススメする理由はこちらです。
話す-Speaking-
英検(英語能力検定)2級のスピーキングセクションでは、英語でのコミュニケーション能力が評価されます。スピーキングセクションは、実際の会話や発表を想定した形式で構成されています。
一般的に、英検2級のスピーキングには以下のような問題形式が含まれます。
- 自己紹介:自己紹介をする場面を想定し、自分自身について話す問題です。自分の名前や出身地、趣味、家族などについて簡単に説明する必要があります。
- 画像の説明:与えられた画像や写真について説明する問題です。画像の内容や特徴、自分の意見や感想を述べる必要があります。
- 経験の共有:ある経験や出来事について話す問題です。旅行やイベント、特別な体験など、自分が経験したことを詳しく説明し、感想や反省、意義を述べる必要があります。
- 意見の表明:与えられたテーマや問題に対して自分の意見を述べる問題です。賛成や反対の理由や根拠を示し、意見を論述する必要があります。
- ロールプレイ:シチュエーションを想定し、相手との対話やコミュニケーションを行う問題です。例えば、ホテルの予約やレストランでの注文など、日常生活の場面での会話や対応が求められます。
これらの問題形式を通じて、英検2級のスピーキングセクションでは、日常生活での基本的な会話や意見表明、情報伝達の能力が試されます。明瞭かつ自然な発音や表現力、相手との円滑なコミュニケーションが求められます。また、自分の意見や経験を適切に述べるための語彙や文法の正確さも重要です。
話す-Speaking- に関して本番で注意すべき点は以下の2点です。
- 身振り手振り全開で挑む
- 聞き取れないことは素直に聞き返すか言い換えてもらう
S-CBT形式特有のスピーキングパート攻略法も併せて解説します!
ジェスチャー全開で挑む
音読パートでもQ&Aパートでも、ピシッと姿勢を正して、ひたすら正確な英語を話そうとすると、余計に緊張してしまっていつも話せているように話せなくなってしまいます。多少のミスは仕方がないと腹をくくって、いつもの自分が出せるようにすることを心がけましょう。
スピーキングで一番オススメなのが「ジェスチャー」です。
口だけでなく、身振り手振りを使って話すことで、思い出しにくい英単語を思い出しやすくなったり、そもそも緊張をほぐす効果があります。
思い出したい英単語が「高価」を意味する「expensive」だったとします。「expensive」自体は思い出せなくても「高価=高い=上のほう」というイメージは頭に浮かんでいるので、右手を頭の上のほうにあげるジェスチャーをすると、「expensive」という単語を思い出しやすくなります。
他にも私の場合だと、言いたい単語が思い出せないときは右手を緩くパーで開いてぐるぐるさせながら
「For example…」
「you know…」
「Like…」
といったようなつなぎの言葉を言う癖があるのですが、これをそのまま試験でも使います。スピーキングには積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度=アティチュードという採点項目があるからです。言いたいことがうまく言えないときに押し黙ってしまうよりは、つなぎの言葉とジェスチャーでコミュニケーションを続けようとする態度を示したほうが、少しでも高い点数を獲得できる確率が上がります。
聞き返すか言い換えてもらう
試験官が話す英語が聞き取れない場合は、素直に聞き返すか言い換えてもらいましょう。
スピーキングテストの本質は、英語を使って円滑なコミュニケーションができるかどうかを採点することです。コミュニケーションで一番やってはいけないことは「わかったふり」です。「わかったふり」をして会話を続けると相手はすぐに気づきます。
もう一度ゆっくり話してもらいたい場合は
それでも聞き取れなかった場合は別の言葉で言い換えてもらうのもありです
S-CBT形式で試験を受ける場合のコツ
S-CBT形式で試験を受ける場合、スピーキングパートは対面ではありません。試験管からの音声は録画された動画から再生され、それに対して自分の音声をヘッドセットのマイクで録音する形になります。
もう一度聞いてやりなおす
S-CBT試験のスピーキングテストで試験官からの音声がうまく聞き取れなかった場合は「もう一度聞いてやりなおすボタン」がを活用しましょう。各質問について2回まで押すことができます。公式サイトによると聞き直しは減点対象となることがあるとのことですが、各質問にたいして1回までならそこまで影響はないはずです。
逆に、各質問に対して1回ずつ「もう一度聞いてやりなおす」ボタンを押したことが原因で英検2級に合格できないのであれば、それは全体の点数が低いからであり英語力全般がまだ不足しているということです。
自分なりの解釈を伝える
S-CBT試験のスピーキングテストで試験官からの音声がうまく聞き取れなかった場合にもうひとつ使えるテクニックは「相手の質問に対して自分なりの解釈を伝える」です。つまり
という伝え方です。英語で言うには以下の言い回しが妥当かなと思います。
この「相手の質問にたいする自分の解釈伝える」方法は、別に英検の試験じゃなくても、日本語の普段の会話でもごく当たり前のように自然に使っているはずです。S-CBT試験のスピーキングテストでの利点としては、録画された試験官の動画再生にたいして自分なりの考えを録音する形式なので、相手が自分の解釈にたいして否定することができない点です。
ただし、相手の言っていることと全く違った内容を名言してしまうと、それはそれで全く理解できていないことを証明してしまうことになるので、注意が必要です。
なんなら相手の質問が全く分からないのであれば「Sorry, I didn’t understand your question at all.」と、まったくわからなかったと返答したほうがまだいいかもしれません。そして英検2級レベルの英語力が自分に見ついていないことを自覚して、ふたたび英語のリスニング力アップにまい進するのみです。
聞く-Listening-
英検(英語能力検定)2級のリスニングセクションでは、英語の音声を聞いて理解し、情報や意味を把握する能力が評価されます。リスニングセクションは、日常生活や学校、仕事などの様々なシチュエーションを想定した音声素材で構成されています。
一般的に、英検2級のリスニングには以下のような問題形式が含まれます。
- 短文の聞き取り:与えられた短文を聞いて関連する情報や主旨を把握する問題です。簡単な会話やアナウンス、短い話などが用意されます。
- 対話の聞き取り:日常会話や学校や仕事の場面での対話を聞いて内容や目的を理解する問題です。会話の中で情報のやりとりや意思疎通が行われます。
- メッセージの聞き取り:留守電メッセージや電話での応答メッセージなど、特定の情報を伝える音声を聞いて、その内容や指示を理解する問題です。
- ニュースやレポートの聞き取り:ニュースやレポート、インタビューなどの長めの音声を聞いて、主要な情報や要点を把握する問題です。
- 方向の聞き取り:道案内や交通手段の案内など、特定の場所やルートに関する指示を聞いて理解し、正しい選択肢を選ぶ問題です。
これらの問題形式を通じて、英検2級のリスニングセクションでは、日常的な英語の音声を正確に理解する能力が試されます。スピーカーの発音やイントネーションに注意を払いながら、情報の受け取りや意味の理解に集中する必要があります。また、聞き取った情報を的確に解釈し、問題に対する適切な回答を選ぶ能力も求められます。
リスニングで重要なことは、とにかく英語を聞くことに全力で集中することです。
いやいや、リスニングのパートなんだから聞くことに集中してるに決まってるでしょ?
という声が聞こえてきそうですが、聞くことに対して本当に100%集中できていますか??
英検やTOEICのリスニング問題は、問題である英語の音声が流れてから次の問題の音声が流れ始めるまでの10秒程度のインターバルで解答を入力しなければいけません。設問1行で何を問われているのかを理解して、4択の選択肢の中から正答を選ぶことを求められます。
この10秒だけでは足りないと感じる不安から、ついつい英語音声のリスニング中に、設問や選択肢の英語に目を通してしまいがちです。でも実は、この先読みや、ながら読みこそが、リスニングに集中できなくなってしまう最大の原因です。
リスニング中は目を閉じる
リスニングパートでは、だまされたと思って、英語の音声が流れている間は目を閉じて絶対に英語を読まないようにしてください。設問や選択肢の英語を読みながら音声を聞くよりも、よっぽど音声に集中することができます。
まさか!試験中に目を閉じる!?と思うかもしれません。実際、英検に限らずTOEICでも、リスニングパートはいかに問題の英文を先読みできるかどうか、もしくはリスニング中も問題の英文を見続けてキーワードを逃さないようにするかがカギだと紹介されている攻略法はよく見かけます。
しかし、設問や選択肢の先読みや、リスニング中にも英語を読むことに集中力が奪われて、肝心の英語を「聞く」ことに集中できなくては元も子もありません。結局、「聞く」ことに集中するには「聞く」以外のことをしない。これしかありません。
わからない問題は捨ててリズムをキープ
リスニング中は目を閉じることで「聞く」ことに全力集中することの次に大事なことは、とにかくリズムをキープすることです。リスニングパートは音声が再生される➤10秒のインターバル➤音声が再生される・・・というサイクルが淡々とすすんでいきます。
4択のうち2択にしぼれてるんだけど・・・とか、もうちょっと音声の内容を思い出せれば正解できそう・・・といった考えにとらわれてしまって、正答を即決できずに次の音声が始まってしまうと、どんどんリズムが崩れていきます。
ひとつ前の問題は難易度が高く確実に正答できるのかアヤシイ問題だったのかもしれません、ですが、もしかしたら次の問題は確実に正答できるレベルの問題かもしれないのです。どんな難問でも、オイシイサービス問題でも、ハズレはハズレ、正答は正答です。であれば、1問1問に全力で集中して取り組むことが最も効率的です。
音声と音声の10秒のインターバルで確実に正解だと思える選択肢を選べないのであれば、どの番号でもいいのでマークしてしまって次の問題に気持ちを切り替えましょう。
私の場合は、たとえばリスニングの内容がほとんど理解できなくて選択肢を読んでもまったく正答の検討がつかない時や、逆にリスニングは聞き取れたけど設問が理解できない場合は、あらかじめ決めておいた番号でマークしてしまい、さっさと次の問題に気持ちを切り替えるようにしています。
2択で迷ったり、確実に1つは違うけどあと3つのうちのどれかは分からない(3択)といった場合は、のこった選択肢の中で一番上の選択肢を解答としてマークしてしまって、どんどん次の問題に意識を向けるようにしています。
リスニングの問題で「もうちょっと考えれば何とかなりそう・・・」なんてことはありません。自分の英語の実力が追い付いていない限り、仮にインターバルの時間がが20秒だろうが60秒だろうが、結果は変わらないでしょう。
書く-Writing-
英検(英語能力検定)2級のライティングセクションでは、英語での文章作成能力が評価されます。ライティングセクションは、日常的なテーマやコミュニケーションに関するトピックに基づいて構成されています。
一般的に、英検2級のライティングには以下のような問題形式が含まれます。
- 短文作成:与えられた情報や指示に基づいて、短い文章を作成する問題です。例えば、メールの返信や依頼、スケジュールの調整など、日常生活での状況に関する文章を作成する場合があります。
- 画像の説明やコメント:与えられた画像や写真を見て、その内容や特徴を説明したり、自分の意見や感想を述べる問題です。具体的な視覚情報を文章で表現する能力が求められます。
- 意見の表明:あるテーマや問題に対して自分の意見を述べる問題です。賛成や反対の立場を明確にし、理由や根拠を述べる必要があります。自分の意見を論理的かつ明確に表現するスキルが求められます。
- 体験や思い出の記述:自分の経験や思い出について、詳しく記述する問題です。旅行やイベント、特別な体験など、自分が経験したことを具体的に説明し、感想や意義を述べる必要があります。
- レポートの執筆:与えられた情報や資料をもとに、あるトピックに関するレポートを執筆する問題です。特定のテーマについて情報を整理し、要点をまとめて文章化する能力が求められます。
これらの問題形式を通じて、英検2級のライティングセクションでは、正確で流暢な英文を書く能力が試されます。文法や語彙の正確性、文脈に即した表現、論理的な構成など、書かれた文章の品質やクオリティにも注意が必要です。また、指示や要求に従い、制限された時間内で効果的な文章を作成するスキルも重要です。
Writingパートを先に終わらせる
英検2級筆記試験(リーディング・ライティング)の試験時間は85分です。「英語を書くWritingパート」と「英語を読むReadingパート」は同じ時間内でどちらから手を付けるか自分で決めることができます。かならず「英語を書くWritingパート」を先に終わらせるようにしましょう。
「英語を読むReadingパート」に時間を取られて、「英語を書くWritingパート」に全く手が付けられずに試験が終了してしまうと、それだけでも25パーセントの配点を落とすことになります。
試験に挑む前には、かならず「英語を書くWritingパート」の過去問をいくつか解いてみて、読み返しまで含めて、実際にどの程度時間がかかるのかを把握しておきましょう。
まずは「型」だけ先に書く
いつも練習している「型」を先に書いてしまいましょう。型とは【主張】【理由の数】【理由1の内容】【理由2の内容】【再主張(まとめ)】の5つです。
内容を考える前に「型」だけ先に書いてしまうことで、それぞれの型がチェックポイントになってくれます。最終的にたどり着きたい結論を明確に意識することができますし、結論をサポートするための理由も2つ必要だということを忘れずに英文を書き進めることができます。
自分の英語力以上のことをやろうとしない
スペルに自信がなかったら、確実に書ける英単語で書き換えられないか検討しましょう。
コツは「小学校低学年の子供に説明するにはどういったら伝わるか?」と考えることです。
日本語でも考えることが難しいようなことを英語に変換しようとすると、そもそも元々の日本語が難しい言い回しになってしまいがちです。
「悲劇」とか「障害」とか「貢献」といったような2つの漢字の組み合わせから成る言葉、つまり「熟語」を使って日本語で考えてしまうことで、これらの熟語を英語に変換しようとするあまり、スペルが難しくて自信をもってかけなかったり、そもそも英語にした場合の単語が分からなかったりします。
「悲劇」であれば「かなしいこと」・・・sad / unhappy
「障害」であれば「むずかしいこと」・・・difficult / heavy /tough
「貢献」であれば「たすけること」・・・help / support
といったように、熟語で考えるよりもかんたんな日本語で考えるほうがよっぽど英語に変換しやすいです。ちなみに「悲劇 / tragedy」「障害 / obstacle」「貢献 / contribution」です。英単語を見れば思い出せなくはない単語ですが、普段から書き慣れていないとスペルミスをなくサラッと書くのは難しい単語ではないでしょうか。
賛成か反対かスタンスを明確に決める
トピックにたいして賛成か反対か立場をしっかり固めたうえで書き始めないと、英作文迷子になってしまいかねません。とにかく英作文を矛盾なく書ききることに専念しましょう。そのためには、本当は自分がどう思っているかはいったんおいておいて、ひとまず賛成か反対かを決めてしまいましょう。
英検2級ともなると、場合によってはなかなか複雑なテーマがライティングのテーマとして取り上げられることがあります。例えば過去には以下のようなテーマが出題されました。
TOPIC
Some people say that Japan should accept more people from other countries to work in Japan.
日本は、より多くの日本に働きに来る外国人を受け入れるべきだと言う人がいる。あなたはこの意見に賛成ですか?POINT
● 高齢化社会
● 文化
● 言語※本来はすべて英語で書かれています
このテーマに対して、私自身の正直な意見としては「賛成」も「反対」もしたくありません。しかし、賛成か反対か明確なスタンスを決めずに、自分の意見を日本語で述べようとすると、以下の文章のようにいくらでも書けてしまい、収拾がつきません
試験でやるべきことは、本当に自分が思っていることを全力でぶつけることではありません。試験のルールに沿って矛盾なく英語の文章を書ききることが最も重要なやるべきことです。
与えられたテーマにたいして、とにかく「賛成」か「反対」か、どちらのスタンスをとるのかまず最初にハッキリ決めてしまいましょう。本当は自分がどう思っているかどうかは関係ありません。なんなら、本当は「反対」と思っているけど、「賛成」を主張するほうが文法的に正しい英文を書けるのであれば、試験の間だけは割り切って賛成のスタンスでライティングパートを書ききってしまったほうが良いです。
先ほどのテーマであれば以下のステップである程度まではライティングパートを詰めることができます。
- 「賛成」か「反対」か決める
- まず最初に型の部分をを書く
- 小学校低学年に説明しても伝わる日本語で考える
- 日本語の部分を英語に変換して英作文を完成させる
TOPIC
Some people say that Japan should accept more people from other countries to work in Japan.
日本は、より多くの日本に働きに来る外国人を受け入れるべきだと言う人がいる。あなたはこの意見に賛成ですか?POINT
● 高齢化社会
● 文化
● 言語
必ず一度は読み返す
英作文が書けたら最低一度は読み返しましょう。試験はいつもの練習と違って特殊な環境ですので、カンマやピリオドを打つべき場所に打てていなかったり、普段はやらないような単純なスペルミスをしてしまいがちです。
S-CBT型のタイピング形式で受験すると、英作文をPC上で入力でき、部分的にコピーしたり貼りつけたりもできます。焦って作業すると、思っていた場所とは別のところに英文がコピーされてしまったり、消したはずのコピー元の文章が消せていなくて解答内で同じセンテンスが2回繰り返されてしまう状況になっていたりしまいかねません。
繰り返しになりますが、英作文が書けたら、必ず最初から最後まで最低一度は通して読むことを強くおススメします。
せっかく内容が整っていても、凡ミスでスコアが落ちてしまうのはあまりにももったいないですからね。
読む-Reading-
英検(英語能力検定)2級のリーディングセクションでは、英文を読んで理解し、関連する情報や主旨を把握する能力が評価されます。リーディングセクションは、文章や短文のパラグラフに基づいて構成されています。
一般的に、英検2級のリーディングには以下のような問題形式が含まれます。
- 短文の要約:与えられた短文から、最も適切な要約文を選ぶ問題です。文章の主旨やポイントを的確に理解する必要があります。
- 文脈理解:文章内の特定の文やフレーズの意味や文脈を理解する問題です。文章の流れや関係性を把握し、正しい解釈を選ぶ必要があります。
- 質問応答:与えられた文章に関連する質問に答える問題です。文章から情報を引き出し、質問に合致する選択肢を選ぶ必要があります。
- 情報の特定:文章から特定の情報を見つけ出す問題です。特定の事実やデータを読み取り、正しい選択肢を選ぶ必要があります。
- 文章の並べ替え:与えられた文や文の断片を正しい順序に並べる問題です。文章の論理的な流れを理解し、正しい順序を選ぶ必要があります。
これらの問題形式を通じて、英検2級のリーディングセクションでは、英文を読み解くスキルや文脈理解力、主旨把握能力が試されます。正確で効果的な読解力を養うことが求められます。
これらを踏まえたうえで本番で注意するべきことを解説させていただきます。
本文を読む前に選択肢を読まない
英語を読む力を試されるReadingパートは「本文」「設問」「選択肢(4つ)」の3つの要因で構成されています。お勧めの読み方の順番は以下です。
- 「本文」
- 「設問」
- 「選択肢(4つ)」
まぁ順番通りですね。しかし、本文を読む前に「設問」と「選択肢(4つ)」に目を通すというテクニックが良く紹介されています。ただ私はこちらの方法はオススメしません。
なぜなら、「選択肢(4つ)」は結局最後に全部読むことになりますし、本文より先に選択肢の内容に目を通すと本文を読む邪魔になるからです。ハッキリ言って時間の無駄です。
本文より先に選択肢を読むくらいなら、本文を2回読んだほうがよっぽど正答できる可能性があがります。
確実に正解が分からない問題は思い切って捨てる
確実に正解が分からない問題は思い切って捨てましょう。10秒考えて正解が分からない問題は60秒考えても正解は分かりません。あらかじめ確実に正解がわからない時に選ぶ番号を決めておきましょう。
どの番号で解答するか悩んでいる間に、タイムオーバーになってしまって、目を通せなかった問題が残ってしまうのは非常にもったいないです。なぜなら、たどり着けなかった問題は、もしかしたら確実に正解できる内容だったのかもしれないからです。
私の場合ですが、選択肢が4つあってどれが正解か全くわからない場合は、何も考えずに1で解答すると決めています。確実にこれは正解じゃないな・・・という選択肢が1つだけ特定できる場合、つまりは3択まで絞れた場合は残った3つの中で一番数字が若い選択肢を選びます。2択になった場合も同じです。
制限時間いっぱいまでダブルチェックする
英検2級筆記試験(リーディング・ライティング)の試験時間は85分です。「英語を書くWritingパート」と「英語を読むReadingパート」は同じ時間内でどちらから手を付けるか自分で決めることができます。1問しかない「英語を書くWritingパート」を先に終わらせるようオススメしているので、人によっては時間が厳しいかもしれませんが、可能なら「英語を読むReadingパート」もダブルチェックをしたいです。
ダブルチェックをすることで凡ミスを防ぐ効果があります。試験本番という普段とは違った環境で何問もの問題に解答していくと、ひとつやふたつはつけたはずの番号で解答できていなかったりします。せっかく正答がはっきりわかっているのに、凡ミスでスコアを落としてしまうのはもったいないです。
あと、最後まで「英語を読むReadingパート」に目を通したうえで、もう一度最初からチェックすることによって、1周目では気づかなかったことに気づくことができる可能性が上がります。
かりに「英語を読むReadingパート」1周に50分かかったとしましょう。「英語を読むReadingパート」に取り掛かる前と比べて、50分間新しい英文を吸収したことになります。もしかしたら1周目でうまく呑み込めなかった内容や、思い出せなかった単語が、1周目の経験を経ることでスッと理解できるようになっているかもしれません。
時間が少しでも残っているのであれば、時間ギリギリまで可能な限り見直しをすることをおススメします。
さいごに
最後まで読んでいただきありがとうございました。
最後にちょっとだけ自分がたりさせてください。わたしはもともと英語が大の苦手で学生時代はとにかく英語の勉強から逃げてきました。しかしひょんなことから欧州系外資企業で働くことになり、英語力が必要になったのが30歳にもなろうかという20代後半の頃でした。当時はTOEICの攻略を英語学習の軸にしていて一時は780点を取るまで取りくみました。オンライン英会話もやっていましたが、結局英語を「使える」ようにはなりませんでした。
理由はTOEIC対策に特化してしまったことと、オンライン英会話のレッスンをこなす能力だけを伸ばしてしまったことです。英語の基礎からやりなおすステップをすっとばして、曖昧なまま放置してしまったことがよくなかったです。
英語が使えるようになりたいのであれば、TOEICでも英会話でもなく『英検』をおススメします。英語を読む、聞く、書く、話す4技能がしっかり身についていないと合格できないので、英検に取り組むことで自然と英語の基礎力と向き合うことになり、しかも2級まで合格できれば最低限英語を「使える」能力を手に入れることができるからです。
私は英検2級に合格したときに、やっと英語が「使える」ようになったな、と思えることができました。英検に関しては順1級の合格を一区切りとして、現在は自分の仕事の領域に特化した英語力の向上に取り組んでいます。英検に取り組むことで得られた英語力の下地があるので、仕事に関する専門的な英語の勉強もはかどっています。
このブログでは英語力ゼロから英検2級合格までを最短で攻略するための方法を解説しています。英語学習においてあなたには私のような無駄な遠回りはしてほしくありません。
ぜひこちらの記事も見てみてください
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