「しっかり良く噛んでゆっくり食べなさい!」
生きれてば誰だってこんな風に注意されたことはあるはずです。
けど、なんでしっかり良くかんでゆっくり食べないといけないのでしょうか?言い換えると早食いは良くないとも言えます。
とはいえ世の中には「早飯も芸の内」という言葉があります。ご飯を早く食べるのも人に誇ってよい能力であるという意味です。
結論から書きますが、今回の記事では早食いは体に良くないから悪いということを主張します。
おしながき
〇早食いすることで体の中で起こる恐ろしい現象
〇よく噛んでゆっくり食べる3つのメリット
あらゆる健康本が早食いを止めろと言っている
私はここ最近、健康に興味を持ちグルテンフリーやファスティングや少食や食品アレルギーに関する本を何冊か読み、健康に関する情報を発信しているYoutubeの動画なんかもよく見てました。(本要約チャンネル、フェルミ漫画大学)
そこで私はある共通点に気づきます。それは、どの本の著者も、どの情報発信者も絶対に
「早食いは良くない」「早食いするな」
と言っているということです。
早食いすることで体の中で起こる恐ろしい現象
早食いすることで太りやすくなります。
小難しい言い方をすると、早食いすることで過食防止ブレーキが壊れるとも言えます。
問題は、食べる→血糖値上がる→満腹中枢刺激→満腹感を感じるまでの一連のプロセスに約20分かかってしまうということです。
早食いすると、脳が「満腹」を感知して食べることをストップするサインを出す前に、たらふく限界まで胃に詰め込むことになってしまいます。つまり、満腹感を感じた時にはすでに適量の何倍もが胃に入ってしまうことになるのです。
生命活動を維持するうえで食べ物を食べることは必要不可欠ですが、何事も適量が良いです。肉体は必要以上に体に取り込まれてしまった食べ物を何とか消化しなくてはいけません。
胃、十二指腸、小腸、大腸は消化のプロセスが終わるまで休みなく働き続けます。一説によると、1日3食分の食事を消化するのに42.195キロのフルマラソン完走と同じエネルギーが必要だとも言われています。
消化によって内臓が疲れて疲労感を感じます。「疲れているからガッツリ食べて体力を回復しないと」という大義名分のもと、次の食事でも早食いで大量の食べ物を胃に詰め込みます。こんな食生活を続けていれば、常にカロリーオーバーしている状態を維持することになり簡単に肥満体系になります。
早食いはこれらの悪循環のトリガーです。たしかに早食いすることで1回の食事の時間を短くすることができます。しかし、それで健康に過ごせる人生の時間を短くすることになってしまっては本末転倒ではないでしょうか。
よく噛んでゆっくり食べる3つのメリット
よく噛んでゆっくり食べることのメリットは早食いのデメリットの真逆です。
食べ過ぎ防止
食べることに時間をかけることで、たくさんの量を食べなくても満腹感を感じることになり、食べ過ぎ防止につながります。
食欲をコントロールするには「満腹中枢」が刺激されるまで、ゆっくり時間をかけて食べることが一番効果的です。
食べる→血糖値上がる→満腹中枢刺激→満腹感を感じるまでの一連のプロセスに約20分かかるんでしたね。普段自分が早食いだなと自覚がある人は、良くかんでゆっくり食べることを意識するためにも「いつもの2倍」時間をかけて食事を楽しむことを意識してみてはいかがでしょうか。
消化に必要なエネルギーを節約できる
ミキサーでスムージーを作ることを想像してみてください。固形物である野菜や果物をミキサーにかけるとドロドロの液体になります。固形の状態とドロドロの液体ではどちらのほうが消化しやすいでしょうか。もちろん液体のほうです。
よく噛むことで、唾液や胃の消化液が分泌されます。さらに言えば噛めば噛むほど食べ物は細かくなるので消化の負担が軽減されます。
1日3食分の食べ物を消化するのは42.195キロのフルマラソン完走と同じエネルギーを消費するという説もあることを思い出してください。よく噛んでゆっくり食べることで、消化のプロセスの手助けにもなりますし、そもそも食べる量が減ります。無駄にエネルギーを消費しないのでランチのあとに眠くなりにくくいつもより仕事に集中できるはずです。
噛むことでストレス解消効果がある
良く噛むことで一定のリズムで運動を反復することになり、セロトニンが分泌されます。
〝幸せホルモン〟とも呼ばれ感情や気分のコントロールや精神の安定に深く関わっているセロトニンというホルモンがあります。セロトニンの分泌が不足すると、ストレスを感じ、うつ病などメンタルの不調に陥る原因にもなります。セロトニンの分泌は意識的に高めることができます。その方法の一つとして、「噛む」ことが注目されています。
一定のリズムを刻む運動を反復して行うと、セロトニン神経を刺激して分泌が高まります。ウォーキングやジョギングや水泳のような運動です。さらに日常の動作でも一定のリズムで繰り返すものは、刺激として脳に伝わります。そのひとつが、「食べること(よく噛むこと)」です。
さらに、よく噛むことによって食べ物と舌が触れている時間が長くなります。おいしいものを味わうことで、ストレスが軽減されることは誰もが経験したことがあり細かいメカニズムなんかを説明されなくてもその効果は容易に理解できるはずです。
まとめ
〇食べる→血糖値上がる→満腹中枢刺激→満腹感を感じるまでの一連のプロセスに約20分かかるため早食いすると満腹を感じる前に限界まで胃に詰め込んでしまい食べ過ぎてしまう。
〇早食いにより食べ過ぎる習慣が身についてしまい、長期的には肥満、糖尿病の原因になる。
〇しっかり噛んでゆっくり食べることで「食べ過ぎ防止」「消化にかかるエネルギーの節約」「ストレス解消効果」が期待できる。
体験談
実を言うと私もかなりの早食い派でした。共働きで4歳になる娘を育てているため、特に平日の会社での昼休みはいかに昼食を短時間で済ませて趣味の読書の時間を確保するかということに命を懸けていました。
数年間、カロリーメイトフルーツ味を楽天で30箱まとめ買いして、1日1箱もっていき、昼休みの時に3分で食べてあとは読書の時間に充てるということをしていました。1日1回、とにかく早く食べることを目的とした食事習慣があるため自然とほかの食事の時も早食いになってしまいます。
いまでは数冊の食事法に関する本を読み、Youtubeなどの健康に関する情報にも触れることで、早食いはホントに良くないな。ということを心の底から理解できました。カロリーメイトの昼食スタイルを変えて、自作の弁当を持っていくようにしてよく噛んでゆっくり食べることを心掛けています。
ゆっくり食べることを心掛けるようになってから、ドカ食いしてしまうこともなくなり、食べ物ひとつひとつの味を楽しむことに集中できるようになりました。自然と食べる量が減るので、若干体重も落ちました。
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