ビジネスフレームワークおすすめ5選

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悩んでいる人

仕事できる人になりたい!とは漠然と考えてはいるんだけど、結局何から手を付けたらいいのか分からない。人に聞くと「ロジカルシンキング」とか「トライ&エラー」とか「英語勉強するといいよ」とか色々アドバイスをくれるけど、もっと具体的にピンポイントでどうしたらいいのかっていうことを知りたいんだよな・・・。

そんなお悩みを持っているあなたには「ビジネス・フレームワーク」を学ぶことをオススメします。

この記事の概要

〇ビジネスフレームワークとは
〇おすすめビジネスフレームワーク5選
〇フレームワークはビジネスの共通言語
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ビジネスフレームワークとは

ビジネスフレームワークとはいわばビジネスを効率的に進めるための「型」です。仕事で頭の回転が速い人や、いつも的確な判断を下せる人はアタマの中にこの「型」があります。

仕事をしているとPDCAとか3Cとかって聞きませんか?あれがビジネスフレームワークです。仕事には色んな種類がありますが、仕事の進め方って実はどの業種もほとんど変わりません。提供しているサービスの質が違うだけです。

難しく言うと、意思決定、分析、問題解決などを行うときに活用でき、経営戦略や問題解決、業務改善などに役立つ、共通の考え方や思考の枠組み、分析ツールのことを指す。とも言えます。

仕事ができる人は、仕事をしていて新しい問題に直面してもゼロから考えません。まずは自分の知っているどの「型」に当てはまるのかを考えます。仕事は適切な「型」に当てはめて進めるとスラスラと進みます。

「ビジネスフレームワーク=型」を知らない、もしくは知っていても少ない人は、日々発生する新しい仕事に対して自分のアタマでゼロから考えなくてはいけません。これでは仕事が遅くなって当然です。

今回参考にした書籍

おすすめビジネスフレームワーク5選

  1. 3C
  2. PDCA
  3. パレートの法則
  4. 重要度/緊急度マトリクス
  5. ECRS(イクルス)の原則

3C

Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)、という利害関係のある3者の視点で分析をしてバランスの良い戦略を構築していく分析方法です。3Cは視点を広げることで検討範囲の拡張をサポートしてくれます。

ビジネスには必ず複数の利害関係者が絡んできます。その代表選手が顧客(市場)、競合、自社です。この順番にも意味があって、自分から一番遠いところから考えていくことで視点のヌケモレを防ぐ効果があります。

「いや、自分マーケティングとかセールスじゃないし・・・」という方にも3Cは使えます!例えばあなたが工場で働くオペレーターだとしましょう。あるプロジェクトに取り組むときに自分の視点以外からもアイデアを検討するのに3Cが使えます。

Customer(市場・顧客)は現場の状況、もしくは顧客を上司に置き換えてもいいかもしれません。「このプロジェクトについて現場や上司が望んでいる結果とは何か?」という視点を持つことができるようになります。

Competitor(競合)は同僚のオペレーターに変換できます。「なぜ同僚ではなく自分が任命されたのか?同僚がもしこのプロジェクトに任命されたら、どう進めるか?」といった視点を持つことができるようになります。

PDCA

仕事には始まってから終わるまでのサイクルがあります。そのサイクルがPDCAです。Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の頭文字です。

このサイクルがうまく回っていないと、組織は健全に成長していけません。よくあるいくつかのパターンがPlan(計画)ばっかり検討して実際には実行にうつさないケース、計画を立てずにとにかくやってみるだけのDo(実行)一直線ケース、Plan(計画)してDo(実行)まではするけどCheck(評価)をしないやりっぱなしのケースです。

Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の1サイクルが回って初めて「計画した改善が実行された」と言えます。

実はPDCAで一番重要なこととして、「Check(評価)から始める」ことがあげられます。

やりがちなのがPDCAという言葉通りのPlan(計画)からスタートするケースです。これでは現状をしっかりCheck(評価)せずに、「こうなったらいいよね」という理想論だけでPlan(計画)を進めてしまう危険性があります。

まずはCheck(評価=現状把握)、そして可能ならAction(改善)※飛ばしてもよい。このプロセスを経たうえで、Plan(計画)に移行することで、現実的な計画を立てることができます。PDCAのをうまく回すには、CAPDCAで取り組むのがオススメです。

パレートの法則

最小の労力で最大の成果を得るためのメインエンジンがパレートの法則です。

物事の多くは、上位20%のものが全体の80%を占めています。パレートさんが発見したのでパレートの法則と呼ばれています。80:20の法則という別名もあります。マーケティング、在庫管理、品質管理、マネジメントなど、多岐にわたって応用できる本質的な法則です。

解決しなければいけない問題があって要因が10個あるとします。どれから取り掛かりますか?そんな時に役に立つのがパレートの法則です。

上位20%のものが全体の80%を占めているというパレートの法則に基づけば、問題の8割は10個の要因のうち2つの要因が原因だというコトになります。実際に調べるには件数をカウントして多い順に並べれば可視化もできます(パレート図)。

要因10個に同じだけのリソースを割く必要はありません。まず解決すべきは問題の8割の原因になっている2つの要因だけです。このようにパレートの法則を知っていれば、どんなに問題が複雑でも「まずは上位20%の要因を特定しよう」というスタート地点に立ち、冷静に対処できます。

パレートの法則についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

80:20の法則とは?最小の労力で最大の成果をゲットしよう
【この記事の目的】 80:20の法則についてメリットを説明します。 少ない労力で一番大きな効果を得るための分析方法を解説します。 数値化のメリット・要因分析とアクションプランの決定テンプレートを紹介します。

パレートの法則を応用したABC分析ができるようになると、さらに効率的に少ないリソースで最大の効果を得ることを狙えます。くわしくはこちらの記事で解説しています。

ABC分析とは?データ分析で勝てる強みを見つける必須ツール
この記事を読むことで ・ABC分析とは何か ・ABC分析の情報をどう使うか ・ABC分析を用いた戦略立案の注意点 がわかります。ABC分析はデータ分析で勝てる強みを見つける必須ツールです。知っておいて損はないです。

重要度/緊急度マトリクス

重要度と緊急度の2つの基準で評価して仕事に優先順位をつける手法です。名著『7つの習慣』では仕事だけでなく「人生の優先度」を見極めるためにも推奨されています。

一生懸命取り組んだはいいものの、フタを開けてみたら納期がまだまだ先だったり、組織的には重要視されていない仕事だということが判明することがあります。

仕事を取り組むうえでは、まずはその仕事がどれだけ「重要」か、つまり「優先度が高いのか」を確認すべきです。そんなときに大いに役立つのが「重要度/緊急度マトリクス」です。

仕事の優先度はどうやって決まるのかというと重要度と緊急度の2軸で判断できます。

まず重要度ですが業績への影響と言い換えるとわかりやすいかもしれません。その仕事を達成することで組織にどれだけの利益をもたらすのかという視点です。

次に緊急度ですが、これは納期ととらえればまず間違いないです。

重要で緊急な案件は優先度1位。重要だけど緊急じゃない仕事は優先度2位で長期的に取り組みたい仕事です。重要じゃないけど緊急な仕事と重要じゃないし緊急じゃない仕事は実は優先度をつけるまでもなく、本当はやめられるのならやめたほうがいい仕事です。仕事というよりも「作業」といったほうがいいかもしれません。

上司や同僚から仕事を任されたときに「どのくらい重要か」もしくは「納期はいつまでか」を確認せずに二つ返事で「はい、やります」と受ける人を良く見かけます。しかし、それでは仕事を受ける立場として無責任すぎます。(仕事を振る立場としても重要性と緊急性を伝えないのはどうかと思いますが・・・。)走り出す前に、その仕事が「重要」なのか「緊急」なのかを見極めましょう。

ECRS(イクルス)の原則

問題解決に取り組むときには、E(Eliminate):排除→C(Combine):結合→R(Rearrange):再配置→S(Simplify):単純化の順番に考えましょうという原則です。

簡単な言葉で言い換えると、まず原因そのものを無くせないか考えて、無理ならいくつかのプロセスを一つにまとめられないか考えて、それも無理なら、プロセスや場所を置き換えることで改善できないか検討して、それでも無理なら複雑なプロセスを単純(ルールや手順書を作る)にできないか、という順番で考えましょうということです。

排除→結合→再配置→単純化という順番で考えるという発想がアタマにないと、いきなり単純化(ルールを作ったり手順書を作ったり)することに飛びついてしまうことが良くあります。

頑張ってルールを作ったり、手順書を作ったりして問題を解決できても、実はその仕事そのものを無くすことができてそのほうがよっぽど組織にとってはプラスであることが多くあります。

ECRS(イクルス)の原則についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

ECRS(イクルス)の原則とは?改善のための鉄板4つの考え方
この記事を読むことで、改善の鉄板ルールであるECRS(イクルス)の原則とは何かを理解することができます。概念の説明だけでなく『動作』と『情報』それぞれの改善に適用される場合の実例も記載しました。最後には、上司を納得させるためのアクションプランも紹介しています。

フレームワークはビジネスの基本ルール

いわばフレームワークは「ビジネスの基本ルール」です。英語を習得したり、段取りに力を入れたり、ハキハキしゃべる練習をするのは「仕事の型」を覚えてからでも遅くはありません。基本的なルールを知らずに、枝葉のスキル習得に力を入れても「頑張ってるんだけどなんかズレてる人」になってしまいます。

上司になにかしら報告をしたときに「結局何が言いたいの?」と言われている人を見ることがあります。あれは、実は「あなたがどのフレームワークを使っているのか分からない」と言われているのと同じです。

組織の上にいる人達は、だいたい基本的なビジネスフレームワークを理解しています。たたき上げで自らの経験から学んだ人もいれば、読書などの座学で学んだ人もいますが、ある程度のポジションについていてビジネスフレームワークを知らないという人はあまりいないんじゃないでしょうか。

フレームワークを考慮せずに自由に考えられた理屈は、事実の報告ではなく「自分はこう思います」という一個人的な意見になってしまいがちです。こうなると、上司は「何を言っているのか分からない(それってきみの一個人の意見じゃん)」となってしまうのです。

仕事を進めるうえでのフレームワークは「型」のようなものだとお伝えしてきましたが、例えると仕事はある程度ルールが決まっているボードゲームの様だとも言えます。

将棋を例にとって考えてみると、コマにはそれぞれの役割があってどのように動けるかが決まっています。最終的に王を取ったほうが勝ち。というシンプルなゲームの「型」があります。

この「型」を知っている人同士が将棋をプレーすることになったら、ルールの説明をすっ飛ばしていきなりゲームを開始できます。

しかし、はじめて将棋をやる人、つまりゲームの「型」を知らない人は、まずルールを理解するところから始まります。初めからルールを知っている人からするとゲームの開始が遅くなるのは当然ですね。「型」に慣れていないとプレー中は何回も説明書に目を通すことになるのでこれも進行が遅くなる原因です。

「型」を知らない人が時間がかかっても「型」を覚えようとするケースはまだマシです。なぜなら一度「型」を覚えてしまえば次からはその「型」を再利用できるからです。

最悪のケースは「型」があることを認識できていない場合です。相手が「将棋をするぞ」という気持ちになってあなたの対面に座ってくれているのに「この木の板の上にあるコマをひとつでも多く自分のポケットに入れたほうが勝ちね、よーいどん!」とか、コマを指でつまんでもちあげて「ぶーん、これ飛行機ね」とかやりだしたらどうでしょうか。

完全に「あ、こいつとは将棋できない」と思われてしまいます。仕事を進めるうえでビジネスフレームワークも同じです。フレームワークを考えずに、自分はこう思うという意見を伝えらえても上司は「こいつとは仕事できない」と思われてしまいます。

仮に、報告の伝え方が未熟だったとしても(結論から言わない、主語が抜けている、時系列がバラバラなど)報告内容がフレームワークに基づいて組み立てられていれば、上司(受け手)がある程度辛抱強く聞いてくれれば理解してもらえます。

以上の理由から、まずはビジネスフレームワークをおさえて、「型」にはめて仕事を進められるようになってから、習得したいスキルの能力を伸ばすという順番をオススメします。

今回参考にした書籍は堀 公俊さん著の『ビジネス・フレームワーク』です。

2ページの見開きで1つのビジネスフレームワークの紹介をする構成になっていてとても見やすくわかりやすいです。戦略立案・マーケティング・問題解決・マネジメント・組織開発の5つのカテゴリーから様々なビジネスフレームワークを紹介する形式になっていて、なんと全部で69個ものビジネスフレームワークが紹介されています。

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