
この記事でわかること
・SMARTを使った目標設定の具体例
・SMARTを使うタイミング
目標設定ツールSMARTの概要
目標設定ツール『SMART』は目標を設定するときに外すことのできない超重要項目5つの頭文字をとったものです。
要するにSMARTとは『いつまでに具体的に何をすればよいのか』を明確にするためのガイドラインです。
目標に取り組むのが2人以上のチームであれば、さらに『だれが』も目標に加えます。
5W1Hをしっかり明確にしましょうねということです。
「When:いつ」
「Where:どこで」
「Who:だれが」
「What:何を」
「Why:なぜ」
「How:どのように」
SMARTを使った目標設定の具体例
それでは、SMART目標設定を使って簿記3級を取得することを想定して具体例を考えてみましょう。
Specificー具体的
具体的かどうかは、誰が評価しても同じ結果になるかどうかで判断できます。
悪い例:簿記3級資格試験の勉強をもっと頑張る
良い例だと資格の勉強に『毎日』『〇時間』取り組むことが具体的にわかります。悪い例は評価の基準が『頑張ったかどうか』なので具体的ではありません。
Measurableー測定可能
測定可能かどうかは、数値で評価できるかどうかで判断できます。
悪い例:簿記3級資格試験の勉強をもっと頑張る
良い例は簿記3級資格試験の勉強を毎日1時間以上確保することを明言しています。1日でも勉強しなければ目標達成ではなく、また毎日勉強していても勉強時間が1時間を下回れば目標達成ではないと誰でも同じ評価ができます。悪い例は『頑張る』としかないため測定ができません。
Attainableー達成可能
達成可能かどうかは、過去の実績から判断できます。
悪い例:簿記3級資格試験の勉強時間を毎日20時間以上確保する
良い例では、毎日1時間以上の簿記3級資格試験勉強時間を確保するとあります。1日は24時間ですので、趣味の時間を削ったり通勤時間を工夫すれば1日1時間くらいは捻出できそうです。悪い例では、一般常識的に考えて人間の睡眠時間は7~8時間程度が妥当とされているところに毎日20時間も勉強に時間を当てようとしているため現実的ではありません。
Relevantー関連する
関連するかどうかは、自分自身や組織の発展につながるかどうかで判断できます。
悪い例:簿記3級を取得しても自分の人生では使いどころがない
良い例では目標に設定する資格を取得すれば自分に対してメリットがあります。自分が新しい知識や技術を身に着けることで自分が所属している組織に貢献できることも考えられます。悪い例は、目標と自分自身がリンクしていません。たとえ簿記3級資格を取得できたとしても、時間を無駄に消費してしまうことになりかねません。
Tim-boundー期限付き
期限付きがどうかは、目標達成に期限があるかどうかで判断できます。
悪い例:いつか簿記3級の試験を受けたい
良い例では期日がいつなのかハッキリと決まっています。3か月後なので約90日と考えれば毎日1時間勉強時間を確保することで合計90時間の学習が見込めます。また、期日が明確なので試験に申し込むことを忘れたりすることもないでしょう。悪い例では期日がはっきりしていないのでいつまでたってもモチベーションが上がりません。いつまでたっても試験の申し込みもしないでしょう。
SMARTを使うタイミング
『目標設定』と聞くと、長期的な取り組みや大それたことをやろうとしているイメージを持たれるのではないでしょうか?
しかし、目標設定ツールSMARTはいつでもどんな時でも使うことができます。
なぜなら、人生とは選択の連続であり、選択するということは選んだことには目標があったほうが良いに決まっているからです。
休日でもSMARTは使えます。部屋が散らかっていて片づけたいとは思っていても、何の計画も立てずに家でだらだら過ごしていると、結局スマホでネットサーフィンしているだけで夕方になってしまった。なんて経験がないでしょうか?
これはSMART目標設定ができていないからです。
仮にSMART目標設定を当てはめるとこんな感じです。
どうでしょうか?何も計画を立てないよりはもちろん良く、さらに『とにかく頑張る』といったような具体的ではない目標がないので『いつまでに具体的に何をすればよいのか』が明確です。これなら部屋の片づけを進められそうです。
日々の仕事でもつかえます。例えばミーティングで集まったはいいけどいくつかの問題だけが浮き彫りになって結局誰が何をいつまでにやるのか決まらずに解散することはないでしょうか?これもSMART目標設定ができていないからです。
『誰がいつまでに具体的に何をすればよいのか』が決まればわざわざ時間を割いて集まった買いもあるというものです。ぜひミーティングの場でもSMART目標設定を使ってみてください。
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